【概要】
VS Code(プログラミング向けテキストエディタ)でCline(AIコーディング支援拡張機能)を活用することで,AIコーディング環境を構築できる.Clineは,DeepSeek(MITライセンスの大規模言語モデル),OpenAI,Anthropic(Claude),Google Geminiといった複数のLLM(大規模言語モデル)をAPIキー(サービスへのアクセスに必要な認証情報)を用いて容易に切り替えて使用できる点が特徴である.
【目次】
DeepSeekは,DeepSeek社が開発した大規模言語モデル(人工知能による高度な言語処理システム)である.数学的推論,プログラミング,中国語処理で高い性能を発揮し,MITライセンス(オープンソースソフトウェアのライセンス形態)で公開されているため,研究・商用利用が可能である.APIを通じて利用できる.
Clineは,VS Code(プログラミング向けテキストエディタ)やCursor,Windsurfなどのエディタで使用できる,オープンソースのAIコーディング支援拡張機能(エディタの機能を拡張するプログラム)である.AIを活用して,コマンドライン操作,ファイル編集,作業の自動化などを支援する.DeepSeek,Claude,GPT,Geminiなど複数のLLMと連携でき,用途に応じて最適なモデルを選択できる.明確な指示により複雑な作業も自動化できる.MCP(Model Context Protocol,モデルとツール間の通信規約)により,LLMとツール間の連携を効率的に実現し,様々なツールやサービスと連携した高度な自動化が可能である.旧称は Claude Dev である.なお,Clineの派生として開発されていた Roo Code(Roo-Cline)は2026年5月に開発元によって終了しており,現在はCline本体を使用する.
DeepSeekを使用するには,APIキー(サービスへのアクセスに必要な認証情報)を取得する必要がある.
ClineはLLMプロバイダーの管理が容易で,複数のLLMを簡単に切り替えられる.以下の手順で設定する.
deepseek-v4-flash,deepseek-v4-pro)を選択する.gpt-5.6-sol,gpt-5.6-terra)を選択する.claude-sonnet-5,claude-opus-5)を選択する.gemini-3.1-pro-preview,gemini-3.6-flash)を選択する.各プロバイダー固有の設定項目(例:モデル名,コンテキストサイズ,温度など)は,Clineの設定画面で確認できる.いずれのAPIキーも従量課金であるため,利用前に各プロバイダーの料金体系を確認すること.
Clineは,APIプロバイダーの管理,プロンプト管理,操作性の改善など,様々な強化が継続的に行われている.DeepSeek,OpenAI,Anthropic,Google Geminiに加えて,AWS Bedrock,Azure OpenAI,OpenRouter,Ollama(ローカルモデル実行環境)など多数のプロバイダーに対応している.