wq-3. M/M/S 待ち行列,
アーランの即時式モデル
1
金子邦彦
(待ち行列の数理)
URL: https://www.kkaneko.jp/cc/wq/index.html
トライン
3-1 M/M/S 待ち行列
3-2 アーランの即時式モデル
2
3-1 M/M/S 待ち行列
3
X: 到着過程
ポアソン分布のとき「M」と書く
Y 処理時間分布
指数分布のとき「M」と書く
Z: サーバ数
個数を限定しないとき「Sと書く
K待ち行列の長さの制
制限しないときは何も書かない
4
ケンドール記法 M/M/S
M/M/S 待ち行列モデル
サーバ数:S
待ち行列
サーバ
ポアソン分布で到着
処理時間は指数分布 5
M/M/S 待ち行列モデルの解析
状態遷移
システム内のジョブ数を「状態」と見る
定常状態
定常状態での、各「状態」の確率を求める
システムの「処理率」を求める
6
状態
状態0: システム内のジョブ数が
状態1: システム内のジョブ数が
状態S: システム内のジョブ数がS
7
状態遷移
ジョブが到着:
状態 から状態 +に遷移
ジョブが完了:
状態 から状態 kー1 に遷移
8
遷移確率に関する方程式
微小時間 t(限りなく0に近い)につい
ての式
「ジョブの到着」と「ジョブの完了」は、
「同時」には起きない
「ジョブの完了」の確率は、 μの式
「ジョブの到着」の確率は、 λの式
9
S ならば(kは状態番号)
サーバに空きがある
μt(1μt) μt
k>Sならば(kは状態番号)
サーバは全て忙しい
t(1μt) t
k-1
S-1
10
「ジョブの完了」に関する
ジョブが到着
状態 から状態 +に遷移
λt
ジョブが完了:
状態 から状態 k-1 に遷移
S ならば: μt
k>Sならば: t
11
状態遷移
状態遷移図
1-λ
状態0 状態1
λ
μ
1-μλ
λ
μ
状態
S-1
状態
S
λ
1-λ
λ
λ
状態
S1
1-λ
1-(S-1)μλ
12
定常状態方程式
0<n<S では
λ+nμP= λPn1+ (n+1)μPn+1
S では
λP= λPn1+ SμPn+1
λP0= μP1
13
定常確率をP0で表す
0<n<S では
Pn =
S では
Pn =
λP0
μn!
( )n
λP0
μS!S
( )n
n-S
14
システム処理能力ρ
ρ= λ/μ
λ
「時間 (t, t+t) に到着するジョ
ブ数」の平
μ
「サーバがジョブを処理中の間,
内に完了する処理数」の平均
15
待ち合わせが生じる確率
システム内のジョブ数が S 以上
Pqueue = ∑ Pn
= ∑
= ∑ P0
n=S
λP0
μS!S
( ) n
n-S
n=S
n=S
() 1
S! S
n
n-S
16
3-2 アーランの即時式モデル
17
X: 到着過程
ポアソン分布のとき「M」と書く
Y 処理時間分布
指数分布のとき「M」と書く
Z: サーバ数
個数を限定しないとき「Sと書く
K待ち行列の長さの制
K = 1
18
ケンドール記法 M/M/S/1
M/M/S/1 のとき
サーバ数:S
K=1 なので
待ち行列なし
処理時間は指数分布
ポアソン分布で到着
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アーランの即時式モデル
待ち行列モデル: M/M/S/S
入力回線数: 無限
待ち行列長: L=0
システム内の最大占有サーバ数: KS
20
「即時式」の意味
K = 1 なので,次の性質を持つ
待ち行列なし
待ち行列長は 0
システム内の占有サーバ数がS (すべてのサー
が占有されている)のとき,到着したジョブは棄
却される
サーバの空きがあれば,直ちに処理される
即時式
21
ジョブの到着
平均λのポアソン分布
ある時刻に客が到着してから時間t内に次の客が到着
する確率はポアソン分布に従 1-eλ
微少時間tの間にジョブが到着する確率:λ
ジョブの処理時間
平均1の指数分布
微少時間tの間に処理が終わる確率: μ
システム処理能力:ρλ/μ
22
ジョブのモデル
状態
状態0: 系内のジョブの数が
状態1: 系内のジョブの数が
状態S: 系内のジョブの数が S
(状態はSまで)
23
ジョブが到着:
1) k<S のとき
状態 から状態 + に遷移
2) =S のとき
状態Sのまま(新しい到着は棄却される)
ジョブの回線の占有終わり:
状態 から状態 kー1 に遷移
24
状態遷移
ジョブが到着:
1) k<S のとき
状態 から状態 +に遷移: λt
ジョブの回線の占有終わり:
状態 から状態 ー1 に遷移 μt
25
状態遷移
状態遷移図
1-λ
状態0 状態1
λ
μ
1-μλ
λ
μ
状態
S-1
状態
S
λ
μ
1-(S-1)μλ
λ
S-1)μ
26
定常状態についての方程式
λ+nμP= λPn1+ (n+1)μPn+11
λP0= μP1
λPn-1 = SμPn
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定常状態で,系内にn個のジョブ(0ns)がある
確率を Pn とすると
棄却率:
システム内の占有サーバ数が Sになる確率:Ps
上の式で,n=s として計算する
!2
1
!
)( 2
s
n
tP s
n
n
28
棄却率