①専門スキルの強化
②データベース理解の深化
③新たな発見と感動
2
アウトライン
1. Access のSQL ビュー
2. テーブル定義（Access のSQL
ビューを使用）
3. データの追加（Access のデータ
シートビューを使用）
4. SQL による問い合わせ（クエ
リ）（Access のSQL ビューを使
用）
3
Microsoft Access の基本
•Microsoft Access は、リレーショナルデータベースを作
成・管理するためのソフトウェア
•ビジュアルで、親しみやすいインターフェースで、データ
ベース操作が可能
•SQL言語もサポートしており、高度な操作が可能
4
リレーショナルデータベースの仕組み
•データをテーブルと呼ばれる表形式で保存
•テーブル間は関連で結ばれる。複雑な構造を持ったデータ
を効率的に管理することを可能に。
5
関連
テーブル定義とデータの追加
①テーブル定義を行う
データベース内でデータをどのように格納するかをデザイン
（設計）し、データベースシステムで設定する
•テーブル名の指定
•属性名の指定
•属性のデータ型の指定： 例、「数字」、「テキスト」な
ど
•データの整合性を保つための制約の指定も可能： 例、
「同じ番号は２度現れない」など
②続いて、テーブルに実際のデータを追加
テーブル定義で設定した属性、データ型、制約に従ってデー
タベースを整備 6
テーブル定義とデータの追加
①テーブル定義
•テーブル名：商品
•属性名：ID、商品名、単価
•属性のデータ型：数値、テキスト、数値
•データの整合性を保つための制約：なし
②続いて、テーブルに実際のデータを追加
7
ID 商品名 単価
1
みかん
50
2
りんご
100
半角の数値 テキスト 半角の数値
1, 2, 3 のような
通し番号が
自動設定される
追加
2-1 Access のSQL ビュー
8
データシートビュー，デザインビュー，SQLビュー
9
問い合わせ（クエリ）の設計を行う
デザインビュー
SQL の作成、編集を行うSQLビュー
データシートビューは，
テーブルの中のデータを表示。
データの確認、編集、新しいデータ
の追加、検索、コピー＆貼り付けが
できる。データの操作や確認に便利。
デザインビューは，
テーブル、クエリ、フォーム、レポート
の設計を行う画面。
10
SQL ビューを開く操作
Access で、SQL ビューを開くときは、「表示」→
「SQLビュー」と操作する
表示の下に「SQLビュー」が
ないときは、
「作成」，「クエリデザイン」
と操作
2-2. テーブル定義（Access
のSQL ビューを使用）
11
Access のSQL ビューを用いたテーブル定義
のプロセス
①Access のSQL ビューを開く
②SQL 文の編集。create table を使用
例: create table T (id integer, name text, age integer);
③SQL 文の実行
実行の結果、空のテーブルが作成されるので確認
12
SQL によるテーブル定義
•テーブル名：商品
•属性名：ID、商品名、単価
•属性のデータ型：数値、テキスト、数値
•データの整合性を保つための制約：なし
13
半角の数値 テキスト 半角の数値
ID 商品名 単価 create table 商品 (
ID autoincrement,
商品名 text,
単価 integer
);
SQL文
※Access では
「integer autoincrement」と
書かずに「autoincrement」
テーブル定義の例
14
テーブル名：商品
ID
商品名
単価
1
みかん
50
2
りんご
100
3
メロン
500
create table 商品 (
ID autoincrement,
商品名 text,
単価 integer
);
SQL文
※Access では
「integer autoincrement」と
書かずに「autoincrement」
区切りの半角カンマ
演習１．Access のSQL
ビューを用いたテーブル定義
ページ１６～２１
【トピックス】
•SQLビューを開く
•SQL文の編集
•create table
•SQL文の実行
15
1. パソコンを使用する
前もって Access をインストールしておくこと
2. Access を起動する
3. Access で、空のデスクトップデータベースを新規作成
する．
16
4. テーブルツール画面が表示されることを確認
※ あとで使うので、そのままにしておく
17
5. 次の手順で、SQLビューを開く．
18
②「デザイン」タブで、「表
示」を展開し「SQL
ビュー」を選ぶ
①「作成」タブで、
「クエリデザイン」
をクリック
このような
表示が出た
ときは
「閉じる」を
クリック
6. SQL ビューに、次の SQL を入れる
19
create table 商品 (
ID autoincrement,
商品名 text,
単価 integer
);
( ) , ;
は半角
7.「実行」ボタンで、SQL文を実行する.
20
商品テーブルが増える
間違ってしまったときは、テーブルの削除
を行ってからやり直した方が早い場合がある
21
テーブルビューで、削除した
いテーブルを右クリックして、
「削除」
テーブルを削除するときは、
間違って必要なテーブルを削除しない
ように、十分に注意する！
（元に戻せない）
2-3. データの追加（Access の
データシートビューを使用）
22
Access のデータシートビューを用いたデー
タの追加
①Access のテーブルビューで、使用したいテーブルを選ぶ
②データシートビューが開くので確認
③データシートビューで、データの追加
④保存の操作（自動保存されないため）
23
テーブル名：商品
ID
商品名
単価
1
みかん
50
2
りんご
100
3
メロン
500
24
データシートビュー
データシートビューは，テーブルの中のデータを表示。
データの確認、編集、新しいデータの追加、検索、コ
ピー＆貼り付けができる。
並べ替えや検索のための
補助画面
データシートビュー
演習２．Access のデータシー
トビューを用いたデータの追
加
ページ２６～２９
【トピックス】
•テーブルビューで、使用したい
テーブルを選ぶ
•データシートビューで、データ
の追加
•保存の操作
25
26
テーブル「商品」に３行分のデータを追加
ID
商品名
単価
1
みかん
50
2
りんご
100
3
メロン
500
1. テーブルビューで、商品を
ダブルクリック
2. データシートビューが開く
ので確認
27
ID
商品名
単価
1
みかん
50
2
りんご
100
3
メロン
500
3. データシートビューで，テーブルを生成する
28
入れる
1, 2, 3 のような
通し番号が
自動設定される
最後の 500 を入れたら、
500 のセルで Enter キー
4. テーブルを保存する
「商品」を右クリックして、右クリックメニューで「上
書き保存」
29
2-4. SQL による問い合わせ（クエリ）
（Access のSQL ビューを使用）
30
Access のSQL ビューを用いた問い合わせ
①Access のSQLビュー開く
②SQL 文の編集。select, from, where を使用
例: select * from テーブル名 where 列1 = 値1;
③SQL 文の実行
実行の結果、データシートビューに画面が変わり、そこに
問い合わせの結果が表示される
④さらにSQL 文の編集、実行を続ける場合には、画面を
SQL ビューに切り替える
31
SQL のキーワード select, from, where
select
問い合わせ（クエリ）のための基本的な命令。
取得したいデータの指定
from
データ取得の対象となるテーブルを指定
例：select * from テーブル名;
where
特定の条件を満たす行の選択
例：select * from テーブル名 where 列1 = 値1;
32
33
問い合わせ（クエリ）のバリエーション
SQLは簡潔で単純
①select * from 商品;
②select 商品名, 単価 from 商品;
③select 商品名, 単価 from 商品 where 単価 > 80;
問い合わせ（クエリ）のバリエーション
34
商品テーブル
問い合わせ（クエリ）
のコマンド
ID
商品名
単価
1
みかん
50
2
りんご
100
3
メロン
500
select * from 商品
元のテーブルのまま表示
問い合わせ（クエリ）のバリエーション
35
商品テーブル
問い合わせ（クエリ）
のコマンド
select 商品名, 単価 from 商品
必要な属性を選ぶ（射影）
ID
商品名
単価
1
みかん
50
2
りんご
100
3
メロン
500
問い合わせ（クエリ）のバリエーション
36
商品テーブル
問い合わせ（クエリ）
のコマンド
select 商品名, 単価 from 商品
where 単価 > 80; 必要な属性を選び（射影），
行を絞り込む（選択）
ID
商品名
単価
1
みかん
50
2
りんご
100
3
メロン
500
37
SQL 問い合わせ（クエリ）で使用する２つのビュー
SQL ビュー
SQL 文の作成、編集 データシートビュー
問い合わせ（クエリ）の
結果
実行
表示 + SQL ビュー
マウス操作でビューを切り替え
演習３．Access のSQL
ビューを用いた問い合わせ
ページ３９～４４
【トピックス】
•問い合わせ（クエリ）
•SQL ビュー
•データシートビュー
•SQL の編集と実行
38
1. 次の手順で、SQLビューを開く．
39
②「デザイン」タブで、「表
示」を展開し「SQL
ビュー」を選ぶ
①「作成」タブで、
「クエリデザイン」
をクリック
このような
表示が出た
ときは
「閉じる」を
クリック
2. SQL ビューに、次の SQL を入れる
40
select *
from 商品;* ;
は半角
「実行」ボタンで、SQL文を実行．結果を確認
3. 結果を確認したら、SQLビューに戻る．
41
「表示」を展開し「SQLビュー」を選ぶ
4. SQL ビューに、次の SQL を入れる
42
select 商品名, 単価
from 商品;
, ;
は半角
「実行」ボタンで、SQL文を実行．結果を確認
5. 結果を確認したら、SQLビューに戻る．
43
「表示」を展開し「SQLビュー」を選ぶ
6. SQL ビューに、次の SQL を入れる
44
select 商品名, 単価
from 商品
where 単価 > 80;
, > ;
は半角．
; は末尾のみに．
「実行」ボタンで、SQL文を実行．結果を確認
全体まとめ①
Microsoft Accessの基本
•リレーショナルデータベースを作成・管理するためのソフトウェア。
•ビジュアルなインターフェースがあり、SQLもサポート。
リレーショナルデータベースの仕組み
•データはテーブルと呼ばれる表形式で保存される。
•テーブル間は関連で結ばれ、複雑なデータ構造も効率的に管理できま
す。
テーブル定義とデータの追加
•テーブル定義: テーブル名、属性名、データ型、制約などを設定しま
す。
•データの追加: 定義したテーブルにデータを追加します。
45
全体まとめ②
ビューの種類
•データシートビュー: データの確認や編集ができる。
•デザインビュー: テーブルやクエリの設計ができる。
•SQLビュー: SQL文を編集できる。
SQLビューでのテーブル定義
•SQLビューを開く。
•create table文を使用してテーブルを定義。
•SQL文を実行
データの追加
•データシートビューでデータを追加し、保存。
SQLビューでの問い合わせ（クエリ）
•SQLビューを開く。
•select, from, whereなどを使用して問い合わせを行う。
•SQL文を実行
•データシートビューで結果を確認 46
①専門スキルの強化
AccessはSQLにも対応しており、SQLビューを活用するこ
とで、より高度なデータ操作が可能になります。このスキル
は、ビジネスや研究における応用範囲を広げる重要な一歩で
す。
②データベース理解の深化
Accessでデータベース管理の基礎を習得することで、柔軟
なデータベース設計と運用をマスターできます。これにより、
自分自身のプロジェクトや業務に迅速に対応できるスキルを
身につけることができます。
③新たな発見と感動
Accessの視覚的でユーザーフレンドリーなインターフェー
スを通じて、データベース操作の楽しさを実感できます。具
体的な演習を通じて達成感を得ることができ、これがさらな
る学習意欲を引き出します。
専門スキルの強化、データベース理解の深化、そして新たな
発見と感動をもたらす多角的な利点があります。 47
自習
次の SQL文を実行し、購入テーブルを定義する
48
create table 購入 (
購入者 text,
商品番号 integer
);
（結果を提出する必要はありません）
49
購入テーブルへのデータ追加と保存
•データシートビューを使用
•そして、右クリックメニューの「上書き保存」で保存する
自習
最後の 3を入れたら、
3 のセルで Enter キー
（結果を提出する必要はありません）
問い合わせの編集と実行
50
select * from 購入 where 商品番号 = 1;
* = ;
は半角
「実行」ボタンで、SQL文を実行．結果を確認
（結果を提出する必要はありません）
自習
自習
自力で次のことが行えるか挑戦してみる。
•Microsoft Accessを使って、新しいテーブルを作成し、
データを追加します。
ヒント
•Accessで「新しいテーブル」を作成。
•テーブル名を「商品」とし、属性名として「ID」「商
品名」「単価」を設定。
•属性のデータ型をそれぞれ「数値」「テキスト」「数
値」。
•データシートビューで、数件の商品データを追加しま
す。
51
（結果を提出する必要はありません）
