AIエディタCursorガイド
【本ガイドの前提と注意】
- 本ガイドは Windows と Cursor の インストーラ(.exe)版 を前提とする。
- Cursorは VS Codeを基盤としているため、キー操作は基本的にVS Codeに準拠する。
- 本文中のショートカットは表記時点の仕様であり、バージョンにより変わり得る。最新かつ正確な一覧は、Cursor内で「キーボードショートカット」を開いて確認できる(コマンドパレット
Ctrl+Shift+P→「Keyboard Shortcuts」)。 - 料金プランや配布方法も変更され得るため、導入前に公式サイト(https://cursor.com)で最新情報を確認すること。
- Emacs風の操作はCursorの標準機能ではなく、VS Code用拡張機能(例: Awesome Emacs Keymap)によって部分的に再現するものである点に留意する。
【目次】
【サイト内のPython関連主要ページ】
- Windows AI支援Python開発環境構築ガイド: 別ページ »で説明
- AIエディタ Windsurf の活用: 別ページ »で説明
- AIエディタCursorガイド: 別ページ »で説明
- Google Colaboratory: 別ページ »で説明
- Python のまとめ: 別ページ »で説明
- 機械学習のPython実現ガイド: 別ページ »で説明
- 行列計算のPython実現ガイド: 別ページ »で説明
- 統計分析のPython実現ガイド: 別ページ »で説明
- 音声信号処理のPython実現ガイド: 別ページ »で説明
- カラー画像処理のPython実現ガイド: 別ページ »で説明
- Pythonによる簡単なアドベンチャーゲーム(変数,式,if,while,関数,print,time.sleep, def, global を使用): 別ページ »で説明
- Pythonプログラミング講座:基礎から応用まで(授業資料,全15回): 別ページ »で説明
- Pythonプログラミングの例と実践ガイド: 別ページ »で説明
【外部リソース】
- Pythonの公式サイト: https://www.python.org
- 東京大学の「Pythonプログラミング入門」: https://utokyo-ipp.github.io/IPP_textbook.pdf
- ITmedia社の「Pythonチートシート」の記事: https://atmarkit.itmedia.co.jp/ait/articles/2004/20/news015.html
1. Windows向けCursorインストールガイド
CursorはWindows向けにインストーラ(.exe)形式で配布されている。公式サイトからダウンロードして実行するだけで導入でき、追加の依存パッケージや環境設定は不要である。以下の手順でWindowsにCursorをセットアップする。
手順の概要
- Cursorの公式インストーラをダウンロード
Cursorの公式サイト(https://cursor.com/download)からWindows版インストーラ(.exe)をダウンロードする。
- インストーラを実行
ダウンロードしたインストーラ(.exe)を実行し、画面の指示に従ってインストールする。インストール先やスタートメニューへの登録は既定のままでよい。
- Cursorを起動して確認
インストール完了後、スタートメニューまたはデスクトップのアイコンからCursorを起動する。問題なく起動すれば、基本的なセットアップは完了である。
- サインインと初期設定
初回起動時にサインインを行い、使用するキーマップ(VS Code風またはEmacs風)やAIモデルを選択する。これで利用を開始できる。
補足:アップデート(更新)について
Windows版Cursorは、新しいバージョンが公開されると自動的に更新の通知が表示され、アプリ内から更新できる。手動でファイルを入れ替える必要はない。
2. Cursorの主な機能
Cursorは以下の機能を備えている。なお、本節のショートカットはバージョンにより変わり得るため、正確な割り当ては Cursor 内の「キーボードショートカット」(Ctrl+Shift+P →「Keyboard Shortcuts」)で確認できる。
1. AIによるコード支援機能
コード補完、バグ検出、リファクタリング提案(外部から見た動作を変えずに、コードの構造を読みやすく・保守しやすく改善すること)などをリアルタイムで提供する。これらの機能により、コーディング効率が向上し、バグの早期発見が可能になる。
- コード補完(Tab補完): 入力中に候補が自動的に表示され、
Tabキーで確定する。 - バグ検出: エディタ内で波線によって表示され、マウスホバーで詳細を確認する。問題パネル(
Ctrl+Shift+M)で一覧表示する。 - リファクタリング提案: 該当箇所を選択し、コードアクション(
Ctrl+.:VS Codeのクイックフィックス)を表示するか、インラインAI編集(Ctrl+K)で「リファクタリングして」と指示する。
2. 自然言語によるコード生成(インラインAI編集)
自然言語での指示からコードを生成する機能を備えている。日本語や英語で「ファイルを読み込む関数を作成して」のように指示すると、対応するコードが生成される。
コード上でCtrl+Kを押すとインラインAI編集の入力欄が開き、指示を入力すると該当箇所にコードが生成・編集される。
3. コンテキスト理解
プロジェクト全体のコンテキストを理解し、一貫性のあるコード提案を行う。プロジェクトとは複数のファイルからなるソフトウェア開発の単位であり、コンテキストとは文脈や背景情報を指す。この機能により、既存コードのスタイルや命名規則に沿った提案が得られる。
チャットでは @ を入力することで、特定のファイルやシンボル、コードベース全体などを文脈(コンテキスト)として指定できる。また、コードを選択してCtrl+Shift+Lを押すと、選択範囲をチャットのコンテキストとして追加できる。
4. チャットベースのAIアシスタント
エディタ内でAIとの対話ができる。コードの意味を質問したり、エラーの解決方法を尋ねたりできる。
- チャットパネルの起動:
Ctrl+Lでサイドパネル(チャット)を開く。 - コードに関する質問: コードを選択して
Ctrl+Lで新規チャットに追加し、質問を入力する(選択範囲を既存チャットへ追加する場合はCtrl+Shift+L)。 - デバッグ支援: エラー箇所やログを選択してチャットに追加し、解決方法を尋ねる。
5. エージェント機能(Agent)
複数ファイルにまたがる編集や、複雑なタスクの自動実行を依頼できる。チャットでの一問一答にとどまらず、目的を伝えるとAIが必要なファイルを横断して編集や生成を進める。Ctrl+Iでエージェント(Agent/Composer)のパネルを開く。AIの動作モード(Agent/Ask/Planなど)は、パネル内のモード選択メニューから切り替えられる。
6. 自動コードドキュメンテーション
関数やクラスに対して、その動作を説明するドキュメントコメントを生成できる。対象を選択してCtrl+K(インラインAI編集)で「この関数のドキュメントコメントを生成して」と指示するか、チャット(Ctrl+L)で同様に依頼する。
7. 複数のエディタスタイル対応
CursorはVS Code標準の操作を採用している。Emacs風の操作に慣れている場合は、VS Code用の拡張機能(例: Awesome Emacs Keymap)を導入することで、Emacs風のキー操作を部分的に再現できる(標準機能ではない)。
キー割り当ての変更は、Ctrl+, から設定を開き「キーボードショートカット」で行える。
8. Gitとの統合
Gitバージョン管理との統合機能を提供する。コミット、プッシュ、差分確認などの操作をエディタ内で行える。サイドバーのソース管理(Git)アイコン、またはCtrl+Shift+Gでアクセスする。
9. AIモデルの選択
Cursorでは複数のAIモデル(Claude、GPTなど)が利用できる。基本的な使用にあたって追加設定は不要である。チャットやComposerの入力欄にあるモデル名のドロップダウンから、利用するモデルを選択・切り替えできる。なお、AIの動作モード(Agent/Ask/Planなど)は、パネル内のモード選択メニューから切り替える。
料金プランは変更が大きく、近年は利用量(クレジット)ベースの体系へ移行している。無料プラン(Hobby)には使用量の制限があり、有料プラン(個人向けのPro/Pro+/Ultra、チーム向けのTeams、組織向けのEnterpriseなど)が用意されている。具体的なプラン名・金額・課金単位は変動するため、必ず公式サイト(https://cursor.com/pricing)で最新情報を確認すること。 また、自分のAPIキー(OpenAI等)を設定して利用する方法(BYOK)も用意されている。
3. Cursorのテキスト編集操作(Emacs風キー操作)
注記: 本節のEmacs風キー操作は、Cursorに標準で備わっているものではなく、VS Code用拡張機能(例: Awesome Emacs Keymap)を導入した場合に利用できる操作である。拡張機能やそのバージョンによって挙動・割り当ては異なる場合がある。記法として、C-はControlキーを押しながら、M-はAltキー(またはMetaキー)を押しながらの操作を意味する。
1. 基本的なカーソル操作とテキスト編集
カーソル移動
C-p/C-n: カーソルを前の行/次の行に移動する。C-f/C-b: カーソルを一文字前方/後方に移動する。- 矢印キーも同様にカーソル移動に使用できる。
テキスト削除
C-k: カーソル位置から行末までを削除する。行末にいる場合は改行文字を削除する。
貼り付け(ヤンク)
C-y: kill-ring(削除したテキストを一時的に保存する領域)から最新のテキストをカーソル位置に挿入する。
マーク設定
C-SPC: 現在のカーソル位置にマークを設定する。選択範囲(リージョン)の指定に使用する。
元に戻す
C-/: 直前の操作を取り消す(アンドゥ)。連続して実行することで複数の操作を取り消せる。
2. ファイル操作
C-x C-f: ファイルを開く。文字エンコーディングは自動判定される。C-x C-s: 現在のバッファ(編集中のファイル内容を保持する領域)を保存する(既定はUTF-8)。
3. 検索・置換
C-s: インクリメンタル検索を開始する。文字を入力するたびに検索結果が更新される。M-x replace-string: 指定した文字列を一括置換する。
4. バッファ管理
複数のバッファを同時に管理できる。バッファを切り替えることで、複数のファイルを編集できる。
C-x C-b: 現在開いているバッファの一覧を表示する。C-x b: 別のバッファに切り替える。
5. ウィンドウ操作
画面を分割して複数のバッファを同時に表示できる。
C-x 2: 上下に分割する。C-x 3: 左右に分割する。C-x 1: 他のすべてのウィンドウを閉じて、現在のウィンドウだけを表示する。C-x o: 他のウィンドウにカーソルを移動する。
6. リージョン指定とマーク設定
テキストの一部を選択するために「リージョン」という概念を使用する。指定したい領域の一方の端に目印(マーク)をつけ、もう一方の端にカーソルを移動すると、その間がリージョンとなる。カーソルを目印の位置に移動してC-SPCを入力するとマークが設定され、ミニバッファ(画面下部の情報表示領域)に「Mark set」と表示される。リージョンはマーク位置から現在のカーソル位置までの範囲になる。
7. テキスト削除(deleteとkill)
Emacs風操作にはdeleteとkillの2種類がある。deleteは文字を消去するのみであるが、killは切り取りの機能を持ち、取り除いたテキストはkill-ringに保存される。kill-ringのテキストは後から取り出せるが、deleteで消去したテキストはアンドゥ以外では復元できない。
C-w: リージョン(マークとカーソルで指定した範囲)を切り取る(kill-region)。
8. 複写
リージョンを削除せずにkill-ringへ格納するにはM-wを使用する(kill-ring-save)。
9. 貼り付け
kill-ringからテキストを取り出すにはヤンク(yank)コマンドC-yを使用する。さらに古いテキストを取り出すには、C-yの直後にM-yを入力する(yank-pop)。M-yを入力するたびに、取り出されるテキストがkill-ringの履歴を遡って入れ替わる。
10. 取り消し
C-/を入力すると、直前の操作を取り消す(アンドゥ)。アンドゥは繰り返し実行できる。
4. Cursorのテキスト編集操作(VS Code標準キー操作)
VS Code標準のキー操作は、一般的なWindows/Linuxアプリケーションと同様の操作体系である。これがCursorの既定の操作体系である。
1. 基本的なカーソル操作とテキスト編集
カーソル移動
- ↑ / ↓: カーソルを前の行/次の行に移動する。
- → / ←: カーソルを一文字前方/後方に移動する。
- Home / End: 行の先頭/行末にカーソルを移動する。
テキスト削除
- Delete: カーソル位置の文字を削除する。
- Backspace: カーソルの左側の文字を削除する。
コピー・貼り付け
- Ctrl+C: 選択したテキストをクリップボードにコピーする。
- Ctrl+V: クリップボードからテキストをカーソル位置に貼り付ける。
選択範囲
- Shift+矢印キー: カーソル移動しながらテキストを選択する。
元に戻すとやり直し
- Ctrl+Z: 直前の操作を取り消す(アンドゥ)。
- Ctrl+Y: 取り消した操作をやり直す(リドゥ)。
2. ファイル操作
- Ctrl+O: ファイルを開く。文字エンコーディングは自動判定される。
- Ctrl+S: 現在の編集中ファイルを保存する(既定はUTF-8)。
3. 検索・置換
- Ctrl+F: 検索ダイアログを開く。入力するたびに一致箇所が更新される(インクリメンタル検索に相当)。Enter / Shift+Enterで次/前の一致へ移動する。
- Ctrl+H: 検索と置換ダイアログを開き、指定した文字列を一括置換する。
4. エディタ(タブ)管理
複数のファイルをタブで管理し、切り替えて編集できる。
- Ctrl+Tab: 開いているエディタタブ間を切り替える。
- Ctrl+W: 現在のエディタ(タブ)を閉じる。
- Ctrl+N: 新しいファイルを開く。
5. ウィンドウ(エディタ)分割
画面を分割して複数のファイルを同時に表示できる。
- Ctrl+\: エディタを右側に分割して表示する。
- Ctrl+1、Ctrl+2: 分割されたエディタグループ間を移動する。
6. 選択範囲の指定
- Shift+矢印キーで選択範囲を広げることができる。
- Ctrl+Aで全テキストを選択する。
- Alt+ドラッグで矩形選択(長方形の領域を選択する機能)ができる。
- 単語上でダブルクリックするとその単語全体が選択される。
7. テキスト削除(削除と切り取り)
削除は文字を消去するのみであるが、切り取りはクリップボードにテキストを保存する。
- Delete: 選択された領域を削除する。
- Ctrl+X: 選択された領域を切り取る。切り取られたテキストはクリップボードに保存される。
8. 複写
選択範囲をクリップボードに保存するにはCtrl+Cを使用する。マウスドラッグで選択した範囲を右クリックし、コンテキストメニューからコピーすることもできる。
9. 貼り付け
クリップボードのテキストを貼り付けるにはCtrl+Vを使用する。右クリックしてコンテキストメニューから貼り付けを選択することもできる。
10. 取り消し
Ctrl+Zを入力すると、直前の操作を取り消す(アンドゥ)。Ctrl+Yでやり直し(リドゥ)ができる。アンドゥは繰り返し実行できる。