Windowsシステムの基本操作ガイド
【概要】Windows 11では、ウィンドウのサイズ変更、移動、最大化・最小化などのウィンドウ操作が基本となる。このほか、コマンドプロンプト(cmd)によるコマンドライン操作、テキストエディタ(メモ帳)での文書編集、ファイルのコピー・切り取り・貼り付け・名前変更・削除といったファイル操作など、多くの機能を利用できる。これらの基本操作を習得すると、システムを効率的に活用できる。
説明スライド(パワーポイント);windowsuser.pptx
【重要概念】
- GUI / CUI(CLI): マウスで視覚的に操作する方式(GUI)と、キーボードで文字入力して操作する方式(CUI/CLI)。Windowsではウィンドウ操作とコマンドプロンプトを使い分ける。
- パス(Path): ファイルやフォルダの場所を示す文字列(例:C:\Users\名前\Documents)。
- 環境変数: システム全体やユーザー設定を保存する仕組み。コマンドの検索先を指定する「PATH」が重要である。
- 管理者権限: システムファイルの変更やソフトウェアのインストールに必要な特権的な操作権限。
【目次】
- ウィンドウの基本操作
- フォルダ、パス、エクスプローラーによるファイル操作と基本設定
- コマンドプロンプトの基本
- 環境変数とユーザープロファイル
- メモ帳(テキストエディタ)
- ソフトウェアインストールの基本
- トラブルシューティング
【サイト内のWindowsセットアップ関連ページ】
- Windows システムの基本操作ガイド: 別ページ »で説明
- Windows 11クリーンインストールガイド: 別ページ »で説明
- Windows 11の基本設定: 別ページ »で説明
- Windows ソフトウェア一覧(2026年版): 別ページ »で説明
- Windows のまとめ: 別ページ »で説明
- Windows上のLinux開発環境構築ガイド:WSL 2とUbuntuのインストール・設定・運用: 別ページ »で説明
- Windows の種々のソフトウェアのインストール: 別ページ »で説明
【外部リソース】
- Windows 11のディスクイメージのダウンロードのページ: https://www.microsoft.com/ja-jp/software-download/windows11
- Rufusのページ: https://rufus.ie/ja/
1. ウィンドウの基本操作
ウィンドウ操作は、Windowsでの作業効率を高める基本技術である。サイズ変更、移動、最大化・最小化を使いこなすと、複数のアプリケーションを効率よく配置できる。
1.1 ウィンドウサイズの変更
ウィンドウの端や角にマウスカーソルを合わせると、カーソルが両方向矢印に変わる。この状態でドラッグすると、ウィンドウのサイズを調整できる。
1.2 ウィンドウの移動
タイトルバー(ウィンドウ上部のアプリケーション名が表示されている領域)をドラッグすると、ウィンドウを画面上の任意の位置に移動できる。
1.3 ウィンドウの最大化と最小化
タイトルバー右上には3つの制御ボタン(「−」「□」「×」)がある。
- 「−」をクリック:ウィンドウを最小化してタスクバーに格納する
- 「□」をクリック:ウィンドウを最大化する。再度クリックすると元のサイズに戻る
- 「×」をクリック:ウィンドウを閉じる
2. フォルダ、パス、エクスプローラーによるファイル操作と基本設定
2.1 ファイルとフォルダ
フォルダとディレクトリは同じ概念を指す用語である。フォルダはWindows等のGUI環境で一般的に使われる呼称であり、ディレクトリはコマンドライン操作やプログラミングの文脈で使われる呼称である。本ガイドでは、文脈に応じて両方の用語を使用する。
フォルダ(ディレクトリ)は、ファイルやサブフォルダを格納する入れ物である。フォルダを使うと、大量のファイルを階層的に整理できる。
2.2 パス
パスとは、ファイルやフォルダの位置を表す文字列である。
たとえば「C:\Users\金子さん\Documents\研究\データ.xlsx」というパスは、次のような階層構造を示している。
- Cドライブ(コンピュータ内の記憶装置)にUsersフォルダがある
- その中に金子さんフォルダがある
- さらにその中にDocumentsフォルダがある
- Documentsフォルダの中に研究フォルダがある
- 研究フォルダの中にファイル「データ.xlsx」がある
このファイル「データ.xlsx」のパスは「C:\Users\金子さん\Documents\研究\データ.xlsx」となる。
2.3 エクスプローラーによるファイル・フォルダ操作の基本
エクスプローラーの起動方法
エクスプローラーは、ファイルやフォルダを管理するためのアプリケーションである。次のいずれかの方法で起動する。
Windowsキー +Eキーを同時に押す- タスクバーのフォルダアイコンをクリックする
ファイルとフォルダの基本操作
- コピー:
Ctrl+C、または右クリックメニューから「コピー」 - 切り取り:
Ctrl+X、または右クリックメニューから「切り取り」 - 貼り付け:
Ctrl+V、または右クリックメニューから「貼り付け」 - 名前の変更:
F2キー、または右クリックメニューから「名前の変更」 - 削除:
- ごみ箱へ移動:
Deleteキー - 完全削除(復元不可):
Shift+Deleteキー
- ごみ箱へ移動:
2.4 隠しファイルとファイル名拡張子の表示設定
初期設定では、システムファイルなどの隠しファイルや、ファイルの種類を示す拡張子(.txt、.docxなど)は表示されない。プログラミングやシステム設定の作業では、これらを表示する設定が必要になることが多い。表示を有効にすると、設定ファイルの編集やファイル形式の確認がしやすくなる。
設定方法は2通りある。初心者には方法1を推奨する。
方法1: エクスプローラーのメニューから設定する(推奨)
- エクスプローラーを起動する(
Windows+Eキー) - 上部メニューの「表示」タブをクリックする
- 「表示/非表示」グループで「ファイル名拡張子」と「隠しファイル」(または「隠しアイテム」)にチェックを入れる
方法2: コマンドで設定する(上級者向け)
この方法はレジストリ(Windowsのシステム設定を管理するデータベース)を直接変更する。レジストリの誤った変更はWindowsの動作に影響する可能性があるため、慎重に行うこと。通常は方法1で十分である。
powershell -command "Set-ItemProperty -Path 'HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced' -Name 'Hidden' -Value 1"
powershell -command "Set-ItemProperty -Path 'HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced' -Name 'ShowSuperHidden' -Value 1"
powershell -command "Set-ItemProperty -Path 'HKCU:\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced' -Name 'HideFileExt' -Value 0"
補足:HKCU(HKEY_CURRENT_USERの略)は現在ログイン中のユーザー設定を指す。Explorer\Advancedはエクスプローラーの詳細設定である。
2.5 「PC」を開く
「PC」を開くと、すべてのドライブ(Cドライブ、Dドライブなど)や、接続中の外部デバイス(USBメモリ、外付けハードディスクなど)にアクセスできる。ストレージの空き容量確認や、外部デバイスへのファイル転送に使う。
方法1: 検索機能を使う
Windowsキーを押して「PC」と入力し、表示された「PC」をクリックする。
方法2: エクスプローラーから開く
Windows + Eキーでエクスプローラーを起動し、左側のナビゲーションペイン(フォルダやドライブの一覧が並ぶ縦長の領域)で「PC」を選択する。
2.6 Windows日本語環境での「\」と「¥」
2.6.1 基本概念
Windows日本語環境では、バックスラッシュ(\)と円記号(¥)は同じ文字として扱われる(文字コード:ASCII 0x5C / Unicode U+005C)。フォントやアプリケーションによって表示が異なるが、システム内部では同一の文字である。
たとえば「C:\Users\名前\Documents」というパスは、日本語環境のコマンドプロンプトでは「C:¥Users¥名前¥Documents」と表示される。見た目は異なるが、どちらも同じ場所を指す。
2.6.2 キーボードでの入力
日本語キーボードでは「¥」キー(BackSpaceキーの左隣)を押す。英語キーボードでは「\」キーを押す。どちらも同じ文字として入力される。
教科書やWebサイトで「\」と書かれていても、日本語キーボードでは「¥」キーを押せばよい。
2.6.3 プログラミングでの注意点
Pythonなどでパス文字列を扱う場合、バックスラッシュはエスケープ文字(「\n」で改行を表すなど、特殊な意味を持つ記号)として解釈されることがある。この問題を避けるには、次の方法がある。
path = "C:/Users/徳川家康/Documents" # スラッシュを使う
path_raw = r"C:\Users\徳川家康\Documents" # Raw文字列(先頭にrを付ける)
path_escape = "C:\\Users\\徳川家康\\Documents" # バックスラッシュを2つ重ねる
スラッシュ(/)を使う方法は、Windows・macOS・Linuxのいずれでも動作するため、複数のOSで動くコードを書くときに便利である。
3. コマンドプロンプトの基本
3.1 コマンドプロンプトとは
コマンドプロンプトは、文字列のコマンドを入力してOSの機能を実行する、文字ベースのインターフェースである。この操作方法をCLI(Command Line Interface)またはCUI(Character User Interface)と呼ぶ。マウスでアイコンやボタンをクリックするGUI(Graphical User Interface)とは異なり、キーボード入力が中心となる。
コマンドプロンプトを使うと、ファイル操作、システム情報の確認、設定変更、インストール作業など、さまざまな操作を実行できる。GUIでは手間のかかる複雑な作業や、繰り返しの作業を効率的に行える。
3.2 一般ユーザーと管理者
Windowsでは、アクセス制御(誰が何を操作できるかを管理する仕組み)により、重要なシステムファイルが誤って変更されることを防いでいる。権限には一般ユーザー権限と管理者権限の2種類がある。
一般ユーザー権限は、日常作業に必要な基本的な操作権限である。自分のユーザープロファイル内でのファイル操作や、インストール済みアプリの実行が可能である。
管理者権限は、システム全体を制御できる最高レベルの権限である。システムディレクトリ(C:\Windows、C:\Program Filesなど)へのファイル作成や、システム設定の変更には管理者権限が必要である。
重要: 通常のコマンドプロンプトでは、システム領域にファイルを作成・変更できない。これらの操作には管理者権限が必要である。
3.3 コマンドプロンプトの起動
起動方法はいくつかある。以下の手順で使用する「cmd」は、コマンドプロンプトを起動するためのプログラム名である。
3.3.1 通常の起動方法
- 方法1: Windowsキーを押して「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」をクリックする
- 方法2:
Windows+Rキーで「ファイル名を指定して実行」を開き、「cmd」と入力してEnterキーを押す - 方法3: スタートボタンを右クリックして「ターミナル」を選択する(Windows 11)
3.3.2 管理者として起動する方法
システム設定の変更やソフトウェアのインストールには、管理者権限での起動が必要である。
- Windowsキーを押して「cmd」と入力する
- 「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択する
- 「このアプリがデバイスに変更を加えることを許可しますか」というメッセージが表示されたら「はい」をクリックする
このほか、次の方法でも管理者として起動できる。
Windows+Rキーで「cmd」と入力し、Ctrl+Shift+Enterキーを同時に押す- スタートボタンを右クリックして「ターミナル(管理者)」を選択する(Windows 11)
3.4 コマンドプロンプトの基本操作
コマンドを入力してEnterキーを押すと実行される。画面に表示されるプロンプト(例: C:\Users\金子さん>)は、現在の作業フォルダを示している。この作業中のフォルダをカレントディレクトリ(現在のディレクトリ、作業ディレクトリとも呼ばれる)という。
コマンドプロンプトを起動した直後は、カレントディレクトリがユーザープロファイルに設定される。カレントディレクトリはcdコマンドで変更できる。
実行例:環境変数の値を確認する
- コマンドプロンプトを起動する(通常起動)
- 次のコマンドを入力してEnterキーを押す。
echoで環境変数USERPROFILEの値を表示する
echo %USERPROFILE%
「C:\Users\金子さん」のような形式で、現在のユーザープロファイルのパスが表示される。
3.5 パラメータ(オプション)
コマンドにパラメータ(オプション)を付けると、動作を変更できる。パラメータやオプションは、コマンドの動作を細かく制御する追加指示である。
たとえば「dir /a」では、「dir」がディレクトリ内容の表示であり、「/a」が隠しファイルも含めてすべて表示するという追加指示である。
3.6 ワイルドカード
ワイルドカードは、「何でも当てはまる」という意味を持つ特殊文字である。これを使うと、複数のファイルを一度に指定できる。
「*」は任意の文字列を表す。たとえば「*.tmp」は、拡張子が.tmpのすべてのファイル(テスト.tmp、12345.tmpなど)に一致する。別の例として、「data_*.xlsx」は「data_で始まるすべてのExcelファイル」を指定する。
これは、ファイル名の一部について任意の文字列にマッチするパターンマッチング(条件に合致するものを探す仕組み)を行うものである。
3.7 コマンドによるファイル操作
3.7.1 ファイル一覧の表示(dir)
dirは、ディレクトリ(フォルダ)の内容を表示するコマンドである。中のファイルやサブディレクトリ(サブフォルダ)を一覧表示する。
dir: カレントディレクトリの内容を詳細表示するdir /a: 隠しファイルとシステムファイルを含む全ファイルを表示するdir /s: サブディレクトリを含む階層的な内容を表示するdir /w: ファイル名を横方向に整列表示する
3.7.2 ディレクトリの移動(cd)
cdは、カレントディレクトリを確認・移動するコマンドである。
cd フォルダ名:指定したフォルダに移動する(例:cd Documents、cd C:\Users)cd ..:1つ上の階層(親ディレクトリ)に移動するcd(引数なし):現在のカレントディレクトリを表示する
3.7.3 ファイル内容の表示
- type ファイル名: テキストファイルの内容を表示する
- 例:
type hello.txt
- 例:
- more ファイル名: 内容をページ単位で表示する(長いファイル向け)
- 例:
more readme.txt - スペースキーで次ページ、Enterキーで次の1行、Qキーで終了
- 例:
3.7.4 フォルダの作成と削除
- mkdir フォルダ名: 新しいフォルダを作成する
- 例:
mkdir project_folder - 例:
mkdir "My Project"(スペースを含む名前は引用符で囲む)
- 例:
- rmdir フォルダ名: フォルダを削除する
rmdir フォルダ名: 空のフォルダを削除するrmdir /s フォルダ名: フォルダを内容ごと削除する(確認あり)rmdir /s /q フォルダ名: フォルダを内容ごと削除する(確認なし。/qは確認メッセージを表示しないオプション)- 例:
rmdir /s /q old_project
3.7.5 ファイルの操作
- move 元 先: ファイルやフォルダの移動・名前変更を行う
- 例:
move old.txt new.txt(名前変更) - 例:
move file.txt C:\backup\(移動)
- 例:
- copy 元 先: ファイルを複製する
- 例:
copy document.txt backup.txt
- 例:
- xcopy /s /e /h 元フォルダ 先フォルダ: フォルダを内容ごと複製する
/s: 空でないサブディレクトリを含めて複製する/e: 空のサブディレクトリも含めて複製する/h: 隠しファイルとシステムファイルも複製する- 例:
xcopy /s /e /h C:\project C:\backup\project
- del ファイル名: ファイルを削除する(ごみ箱を経由せず完全削除される)
- 例:
del temp.txt - 例:
del *.tmp(拡張子が.tmpのすべてのファイルを削除) /fオプションで読み取り専用ファイルも削除できる
- 例:
注意: delコマンドで削除したファイルはごみ箱に移動せず、復元できない。重要なファイルを削除する前に、バックアップを取ることを推奨する。
実行例:基本操作を試す
管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、次のコマンドを順に実行する。
dir
cd ..
mkdir test_folder
cd test_folder
notepad
それぞれの動作は次のとおりである。
dir: ファイルとフォルダの一覧が表示されるcd ..: 1つ上の階層に移動する(プロンプト表示が変わる)mkdir test_folder: 「test_folder」という新しいフォルダが作成されるcd test_folder: 作成したtest_folderに移動するnotepad: メモ帳が起動する
4. 環境変数とユーザープロファイル
4.1 環境変数とは
環境変数は、システム全体またはユーザーごとに共有される設定値を保存する仕組みである。環境変数を正しく設定すると、フルパス(ファイルやフォルダの完全な位置)を指定しなくても、コマンドやプログラムを実行できるようになる。
環境変数には2種類ある。
- システム環境変数: すべてのユーザーに適用される設定
- ユーザー環境変数: 特定のユーザーにのみ適用される設定
たとえば環境変数 %USERPROFILE% には、現在のユーザー専用フォルダのパスが保存されている(例:C:\Users\金子さん)。「%USERPROFILE%\Desktop」と書くと、そのユーザーのデスクトップフォルダを参照できる。
4.2 環境変数の設定方法
- Windowsのスタートメニューから「設定」をクリックする
- 左側メニューの「システム」を選択する
- 「バージョン情報」をクリックする
- 「システムの詳細設定」ボタンをクリックする
- 「詳細設定」タブの「環境変数」ボタンをクリックする
「ユーザー環境変数」はそのユーザーだけに適用され、「システム環境変数」はすべてのユーザーに適用される。
4.3 パスを通す
環境変数「PATH」には、コマンド検索先のフォルダ一覧が登録されている。実行したいプログラムのフォルダをPATHに追加することを「パスを通す」という。パスを通すと、フルパスを指定しなくてもプログラムを実行できるようになる。
たとえば、Pythonをインストールした後にPATHを通すと、コマンドプロンプトで「python」と入力するだけでPythonを起動できる。PATHを通していない場合は、「C:\Python312\python.exe」のようにフルパスを入力する必要がある。
4.4 ユーザープロファイル
ユーザープロファイルは、各ユーザーアカウント(コンピュータを使用する個人の登録情報)に割り当てられる個人専用のフォルダ領域である。デスクトップ、ドキュメント、ダウンロードなどの個人用フォルダが含まれ、ユーザー固有のデータと設定が保存される。
Windows 11では C:\Users\ユーザー名 にある(ユーザー「金子さん」の場合は C:\Users\金子さん)。
主要な環境変数
%USERPROFILE%: ユーザープロファイルの完全パス(例:C:\Users\金子さん)%HOMEPATH%: ユーザーフォルダへの相対パス(例:\Users\金子さん)%USERNAME%: ログイン中のユーザー名%TEMP%: 一時ファイル用フォルダ
4.5 パス長制限の解除
Windowsでは従来、ファイルパスの長さが260文字に制限されていた。深い階層のフォルダ構造や長いファイル名を使う場合、この制限によりファイルの作成やアクセスに失敗することがある。プログラミングプロジェクトでは、ライブラリの依存関係により深い階層構造になることが多いため、この制限を解除しておくことを推奨する。
- コマンドプロンプトを管理者権限で起動する
- 次のコマンドを実行する
reg add "HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Control\FileSystem" /v "LongPathsEnabled" /t REG_DWORD /d "1" /f
設定変更後、PCを再起動すると反映される。
5. メモ帳(テキストエディタ)
メモ帳は、Windows標準のテキストエディタである。設定ファイル(.config、.iniなど)の編集や、プログラムコードの一時的なメモに使う。
5.1 基本機能
- 起動:スタートメニューで「notepad」と検索して実行する
- 文書作成:編集領域をクリックして文字を入力する
- 保存:
Ctrl+Sキー、または「ファイル」メニューから「保存」を選択する
5.2 コマンドプロンプトからメモ帳を開く
コマンドプロンプトで「notepad ファイル名」と入力すると、指定したファイルをメモ帳で開く(ファイルがなければ新規作成される)。notepadはテキストエディタ(メモ帳)を起動するコマンドである。
cd %USERPROFILE%
notepad hello.txt
上の例では、まずユーザープロファイルに移動し、そこでhello.txtを作成・編集している。システム領域(C:\Windowsなど)への書き込みには管理者権限が必要なため、通常のコマンドプロンプトで確実にファイルを作成できる場所に移動している。
6. ソフトウェアインストールの基本
6.1 インストールとは
インストールとは、ソフトウェアをコンピューターで使えるようにする処理である。プログラムファイルの配置、システムへの登録、設定などが含まれる。
6.2 インストールスコープ
インストールスコープは、インストール対象のユーザー範囲を指定する設定である。
winget(Windows Package Manager)は、コマンドラインでソフトウェアのインストールや更新を行うMicrosoft公式ツールである。Windows 11には標準で搭載されている。
wingetでは、「--scope machine」オプションを付けると、そのコンピューターの全ユーザーがソフトウェアを使えるようになる(システム全体へのインストール)。オプションなしでは、インストールを実行したユーザーのみが使える(ユーザー単位のインストール)。
共有PCでは「--scope machine」を、個人PCでは用途に応じて選択する。システム全体へのインストールには管理者権限が必要である。
7. トラブルシューティング
7.1 「アクセスが拒否されました」と表示される
操作に必要な権限がない可能性がある。コマンドプロンプトを管理者として起動し直す。
7.2 ファイルの削除・移動ができない
そのファイルを別のプログラムが使用中の可能性がある。関連するプログラムを終了してから再度試す。解決しない場合は、PCを再起動する。
7.3 コピー・貼り付けが動作しない
クリップボード(コピーしたデータを一時保持する領域)に問題がある可能性がある。Windows + Vキーでクリップボード履歴を確認する。解決しない場合は、PCを再起動する。