Ubuntu システムの基本操作ガイド
【概要】Ubuntuシステムは,GNOMEデスクトップ環境でウィンドウ管理を行い,端末でのLinuxコマンド実行(ls,cat,mv,rmなど),テキストエディタでの文書編集,ファイル操作を基本とする.システム管理ではパッケージ更新やプロセス管理によるトラブルシューティングが重要である.
【目次】
ウィンドウマネージャ
GNOMEデスクトップ環境では、ウィンドウマネージャを使って画面上のウィンドウを管理します。
基本情報
- デフォルトウィンドウマネージャ:GNOME
- 特徴:
- 直感的なユーザーインターフェース
- 豊富なアニメーション効果
- GNOME 46での改善点:
- ユーザーエクスペリエンスの向上
- アプリケーションの操作性改善
基本操作
- ウィンドウサイズの変更:ウィンドウの角をドラッグしてサイズを変更できます。カーソルが矢印の形に変わったらドラッグを開始します。
- ウィンドウの移動:タイトルバーや枠をドラッグしてウィンドウを移動できます。
- ウィンドウの表示:重なったウィンドウは、タイトルバーをクリックすることで手前に表示できます。
端末(ターミナル)
Linuxコマンドを実行するための基本的なツールです。
使用方法
- 起動方法:
- アクティビティメニューから「端末」を検索
- ショートカットキー Ctrl+Alt+T を使用
- 基本操作:コマンドを入力してEnterキーを押すと実行されます。通常、入力位置には「$」が表示されています。
テキストエディタ
Ubuntu 24.04の標準テキストエディタを使用して文書を作成・編集します。
基本機能
- 起動:アクティビティメニューから「テキストエディタ」を検索して起動します
- テキスト入力:通常のテキストエディタと同様に入力できます
- カーソル移動:矢印キーまたはマウスで移動します
- ファイル保存:Ctrl+S または「保存」メニューを使用します
- 別名保存:「名前を付けて保存」メニューを使用します
- 日本語入力:IBus入力システムを使用し、Super+Spaceキーで入力方式を切り替えます
ファイル操作
基本的なコマンド
- ファイル一覧 (ls コマンド)
- ls:基本的な一覧表示
- ls -l:詳細情報を表示
- ls -a:隠しファイルも表示
- ls -la:詳細情報と隠しファイルを表示
- ファイルの表示
- cat ファイル名:ファイル内容を表示
- less ファイル名:大きなファイルを閲覧(スペースで次ページ、bで前ページ、qで終了)
- ファイルの移動・名前変更 (mv)
- mv 元名 新名:ファイル名変更
- mv ファイル ディレクトリ:ファイル移動
- mv -i ファイル 場所:上書き確認付きで移動
- ファイルの削除 (rm)
- rm ファイル名:ファイル削除
- rm -i ファイル名:確認付きで削除
- rm -r ディレクトリ名:ディレクトリごと削除(要注意)
トラブルシューティング
よくある問題と解決方法を紹介します:
- ソフトウェアインストールの失敗
- 解決策:sudo apt update && sudo apt upgrade
- パッケージマネージャのキャッシュをクリアして再試行
- ディスプレイ設定の問題
- システム設定から「ディスプレイ」を開く
- 適切な解像度を手動で設定
- システム動作の遅さ
- topまたはhtopでプロセス確認
- 必要に応じてkillコマンドで不要なプロセスを終了