VirtualBoxのGuest Additionsのインストール(ゲストOSはLinux)

【概要】Oracle VM VirtualBoxは、仮想マシンを実現するソフトウェアである。VirtualBoxのGuest Additionsをインストールすることで、シームレスな操作、ウインドウサイズの変更、ホストOSとゲストOS間のコピー&ペースト機能などが利用可能になる。本記事では、ゲストOSがLinuxの場合のGuest Additionsインストール手順を説明する。

【目次】

  1. Guest Additionsのインストール手順(ゲストOSはLinux)

Oracle VM VirtualBoxは、仮想マシンを実現するソフトウェアである。VirtualBoxのGuest Additionsをインストールすることで、以下の機能が利用可能になる(ゲストOSがLinuxの場合)。

関連する外部ページ

VirtualBoxの公式ページ: https://www.virtualbox.org/

Guest Additionsのインストール手順(ゲストOSはLinux)

  1. VirtualBoxの起動
  2. ゲストOSを起動する

    以下では、ゲストOSとしてUbuntuでの手順を説明する(他のLinuxディストリビューションでも同様の手順で実行可能である)。

  3. VirtualBoxで「デバイス」→「Guest Additions CDイメージの挿入...」を選択
    VirtualBoxのメニューでデバイスからGuest Additions CDイメージの挿入を選択
  4. 新しい仮想CDのマウント状態を確認
    仮想CDがマウントされた状態の確認画面
  5. カーネルのソースコードとコンパイラをインストール

    この手順は、手順6のGuest Additionsインストールに必須である。カーネルモジュールのコンパイルに必要なパッケージをインストールする。

    Fedora、RedHat Linux、CentOS、Rocky Linuxの場合は、以下のコマンドを実行する。

    sudo dnf -y install gcc
    sudo dnf -y install kernel-devel

    Ubuntuの場合は、以下のコマンドを実行する。

    sudo apt update
    sudo apt -y install gcc make perl
    sudo apt -y install linux-headers-$(uname -r)
  6. インストールの実行

    ゲストOSのターミナルで、以下のコマンドを実行する。

    手順6-1:自動マウントの確認

    Guest Additions CDイメージがマウントされているか確認する。マウントポイントは/mediaまたは/run/media配下になる。

    ls /media/$USER/

    「VBox_GAs_」で始まるディレクトリが表示された場合、CDイメージはマウント済みである。この場合、以下のコマンドでインストールを実行する。

    cd /media/$USER/VBox*
    sudo sh VBoxLinuxAdditions.run

    手順6-2:手動マウント(マウントされていない場合)

    手順6-1で「VBox_GAs_」ディレクトリが表示されない場合、手動でマウントする。

    sudo mkdir -p /mnt/cdrom
    sudo mount /dev/cdrom /mnt/cdrom
    cd /mnt/cdrom
    sudo sh VBoxLinuxAdditions.run

    注意:手順5でカーネルヘッダーとコンパイラのインストールが完了していない場合、インストールは失敗する。エラーが発生した場合は、手順5を再確認すること。

    Guest Additionsインストール実行中のターミナル画面
  7. インストール完了後、ゲストOSを再起動
    sudo reboot