EC-CUBE 4系を Ubuntu 上のサーバ環境にセットアップする
【概要】
オープンソースのECサイト構築システム EC-CUBE(イーシーキューブ)の現行版(4系)を、Ubuntu 上に構築した Apache・PHP・PostgreSQL の環境へセットアップする手順を示す。EC-CUBE 4系は Composer(PHPのパッケージ管理ツール)でインストールする。
EC-CUBE 4.3系の公式の動作要件は PHP 8.1〜8.3、PostgreSQL 12.x〜16.x である。本ページではデータベースに PostgreSQL 18 を用いる手順を示すが、これは公式にサポートされたバージョン範囲の外である点に注意する。公式サポート範囲で運用する場合は PostgreSQL 16 以下を用いること。
【目次】
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環境
- EC-CUBE:4系(現行版)
- OS:Ubuntu 24.04 LTS
- Webサーバ:Apache HTTP Server 2.4(mod_rewrite / mod_ssl 必須)
- PHP:8.1〜8.3
- データベース:PostgreSQL 18
- パッケージ管理ツール:Composer 2
Apache・PHP・PostgreSQL をインストールする
端末(ターミナル)を起動し、パッケージリストを更新してから、Webサーバ・PHP・データベースをインストールする。
# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
# Apache, PHP と EC-CUBE が必要とする PHP 拡張, PostgreSQL をインストール
sudo apt -y install apache2 \
php php-cli php-pgsql php-mbstring php-xml php-zip php-curl php-intl php-gd \
postgresql postgresql-contrib \
composer git unzip
PostgreSQL 18 を用いる場合は、PostgreSQL 公式リポジトリ(PGDG)を追加してからインストールする。Ubuntu 標準リポジトリのPostgreSQLで十分な場合は、上記の postgresql パッケージをそのまま使う。
Apache の動作確認
インストール後、Apache を起動して状態を確認する。
sudo systemctl restart apache2
sudo systemctl status apache2
Webブラウザで http://localhost/ にアクセスし、Apache の初期ページが表示されれば、インストールに成功している。
EC-CUBE 用のデータベースを作成する
PostgreSQL の管理ユーザ postgres で、EC-CUBE 用のデータベースと接続用ユーザを作成する。以下では、データベース名を eccube_db、ユーザ名を eccube_user、パスワードを eccube_pass とする(実際の運用では、より強固なパスワードを設定すること)。
# 接続用ユーザを作成する(パスワード付き)
sudo -u postgres psql -c "CREATE USER eccube_user WITH PASSWORD 'eccube_pass';"
# データベースを作成し、作成したユーザをオーナーにする
sudo -u postgres psql -c "CREATE DATABASE eccube_db OWNER eccube_user ENCODING 'UTF8';"
Composer で EC-CUBE をインストールする
Webサーバのドキュメントルート配下などの作業ディレクトリへ移動し、Composer で EC-CUBE のプロジェクトを作成する。
# 作業ディレクトリへ移動する
cd /var/www
# EC-CUBE のプロジェクトを作成する(ec-cube ディレクトリが生成される)
sudo composer create-project ec-cube/ec-cube ec-cube
# 生成されたディレクトリへ移動する
cd ec-cube
プロジェクト作成後、接続先データベースを指定してインストールを実行する。eccube:install コマンドを実行し、Database URL に PostgreSQL の接続情報を次の形式で設定する。
php bin/console eccube:install
Database URL は、PostgreSQL の場合は次の形式で入力する。
postgres://eccube_user:eccube_pass@127.0.0.1:5432/eccube_db
動作を確認する
インストール完了後、ビルトインウェブサーバを起動して動作を確認できる。
php bin/console server:run --env=dev
Webブラウザで管理画面(http://127.0.0.1:8000/admin)にアクセスし、EC-CUBE の管理ログイン画面が表示されればインストールに成功している。ビルトインウェブサーバを終了するには Ctrl+C を押す。本番環境では、ビルトインウェブサーバではなく、インストール済みの Apache 経由で公開する。