ステータスレジスタの下半分(ユーザバイト)はコンディションコードレジス タ(CCR)になっている.
順に X,N,Z,V,C という名前がつけれられてい る. それぞれエクステンド,ネガティブ,ゼロ,オーバーフロー,キャリーの意味 である.
CCRの使用目的の第1は,条件判定/条件ジャンプ である. これを行う命令は,Bcc, DBcc などである. (実際にはccのところにNE,LTなどの判定条件がかかれる)
CCRのもう1つの重要な用途は,多倍長演算や多倍長シフトのときの桁上げである. 68000では,桁上げにはXビットを用いる.
つまり,(最上位ビット=1)のときN=1,さもなければN=0
データを「2の補数である」とみなして, 符合ビットが「正しい値を示していない(破壊)」とき,「オーバーフロー」であるという.
オペランドが「正または0の数」であるとみなして, 「桁上げ(キャリー)」,「桁下げ(ボロー)」が発生した場合
(1) (最上位ビット=1)の数と(最上位ビット=1)の数の加算を行った場合
(2) (最上位ビット=1)の数と何かの数の加算を行い,(最上位ビット=0)に なった場合
(3) 何かの数と(最上位ビット=1)の数の加算を行い,(最上位ビット=0)に なった場合
(1) (最上位ビット=0)の数と(最上位ビット=1)の数の減算を行った場合
(2) (最上位ビット=0)の数と何かの数の減算を行い,(最上位ビット=1)に なった場合
(3) 何かの数と(最上位ビット=1)の数の減算を行い,(最上位ビット=1)に なった場合
例えば,move 命令の後(move to CCR システムを除き)C=0になるが,Xは変化しな い