Mac OS マシンで,Eclipse 3.4 の日本語化を行う手順を説明する. さらに,Eclipse を使って C プログラムを作るときに欠かせないプロジェクトの作成,Eclipse でのC プログラムの作成と実行という基本操作の手順も図解で説明する.
Eclipse インストールディレクトリを調べておくこと.
ワークスペースというのは,Eclipse の管理下にある全てのファイル (Java プログラムその他)を置くための領域のことです(あまり,悩まないこと).
Eclipse 3.4 に,Pleiades をインストールすると,Eclipse が日本語化される.
下のほうにスクロールすると,「ダウンロード」があるので, 「安定版」か「最新版」の好きなほうを選んでクリック
ダウンロードが終わったら,展開(解凍)すること.
展開(解凍)してできたファイルを確認の上, Eclipse のディレクトリ C:\Program Files\eclipse3.4\eclipse にコピー. 上書きするか聞いてくるので,「すべて上書き」.
C:\Program Files\eclipse3.4\eclipse\eclipse.iniの最後に,-javaagent:plugins/(以下略)の1行を追加(下記). Windowsのnotepadだと,改行コードがうまく設定できないので,他のエディタを使うこと.
------変更後の eclipse.ini の例-------------------------------------- --launcher.XXMaxPermSize 256M -framework plugins\org.eclipse.osgi_3.4.2.R34x_v20080826-1230.jar -vmargs -Dosgi.requiredJavaVersion=1.5 -Xms40m -Xmx512m -javaagent:plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
C:\Program Files\eclipse3.4\eclipse\eclipse.exe-clean.cmd をダブルクリックして実行する.eclipse が起動することを確認する. これは,日本語化に伴う作業なので,1回だけ実行すれば十分である. (Eclipse を起動するときは,今までどおり eclipse.exe を使う,という意味).
Eclipseを起動すると,最初の画面で,「Select a workspace」と出る. ここでは,先ほど作ったディレクトリ(C:\workspace)を,ワークスペースのディレクトリとして設定する.OK を押すと,ワークスペースが作成される. なお,デフォルトでは,ワークスペースのディレクトリは,「\Documents and Settings\」のように半角スペースを含んでいるので,別のディレクトリに変えておいた方がよい.
今開いている設定用ウインドウで,「general(一般)」→「Editors(エディタ)」→「Text Editor(テキストエディタ)」
「Show line numbers (行番号の表示)」をチェック
下記の手順で,プロジェクトを新規に作成する.
プロジェクトを作成すると,ワークスペースのディレクトリ(C:\workspace)の下に, プロジェクトのディレクトリができる.プロジェクトのディレクトリの下には,デフォルトでは,src, bin の2つのサブディレクトリができる.
「ファイル」→「新規 (New)」→「プロジェクト (Project)」
または,パッケージ・エキスプローラ内で,右クリック→「新規 (New)」→「プロジェクト (Project)」
新規プロジェクトのウインドウが開くので, 「Java」を展開する.
展開した「Java」の下にある 「Java プロジェクト」を選び,「次へ」をクリック.
新規Javaプロジェクトのウインドウが開くので,プロジェクト名を付ける(1行目). プロジェクト名には好きにつけて良いが,全角文字は避ける.分かりやすい名前が良い.
Java 設定はデフォルトのままでよい.「終了」をクリック
パースペクティブを開きたいので,「はい」をクリック
パッケージ名は hoge.hoge.com のようなドメイン名を付ける習慣があることに注意してください. このページでは,パッケージ名は,hoge.hoge.com と書き, 作成するクラスのクラス名は,HelloWorld と書く.
「ウインドウ」→「ビューの表示」→「パッケージ・エクスプローラ」 と操作する.
パッケージの作成,クラスの作成などの作業は,パッケージ・エクスプローラで行う.
パッケージ・エクスプローラ(左側のウインドウ)を使って,パッケージを新規作成する.
パッケージ・エクスプローラ内にプロジェクト一覧が表示されているはずです. 先ほど作成したプロジェクトの中にパッケージを作成したいので, 先ほど作成したプロジェクトのプロジェクト名(つまり HelloWorld)を選んで右クリック.
パッケージ・エクスプローラ(左側のウインドウ)を使って,クラスを新規作成する.
「新規」→「クラス」と操作する.
※ 「新規」を選んだとき,「クラス」が現れないことがあります. そのときは, 「新規」→「その他」→「Java」→「クラス」と操作する.
Java パッケージ名,クラス名を入力できるウインドウが開くので,設定を行う.
前準備として,パッケージ hoge.hoge.com とクラス HelloWorld を新規作成済みであること.
パッケージ・エクスプローラで, プロジェクト名の下の 「Java リソース; src」または「src」の下を展開すると,パッケージ名 hoge.hoge.com の下に,クラスファイル一覧が出ます.
HelloWorld クラスを定義したいので, パッケージ・エクスプローラの パッケージ名の下にあるクラスファイル一覧の中から, 「HelloWorld.java」をクリック. すると,エディタが現れる.
このように,Eclipse のパッケージエクスプローラで,定義したいクラスの「クラス名.java」 をクリックすると,エディタが開くことになっています.
なお,別のクラスを追加したいときは, パッケージ名を右クリックして「新規」→「クラス」です.
下記のクラス定義をカットアンドペーストしてみて下さい(テスト用に作ったクラス定義です). (パッケージ名を「hoge.hoge.com」と書いているので,パッケージ名を別の名前にしている場合には,適切に読み替えてください).
----------------------ここから--------------------- package hoge.hoge.com; public class HelloWorld { public static void main(String args[]) { System.out.println("Hello Java World !"); } } ----------------------ここまで----------------------
「ファイル」→「保管」または CTRL+S で保存される. 保存時にコンパイルされる
コンパイル時のエラーや警告があれば, Eclipse 内の問題・ビューに表示されるので確認する.
パッケージ・エクスプローラで,パッケージ名の下にクラスファイル一覧が出ているので,実行したいクラスの「クラス名.java」 (つまり,HelloWorld.java) を右クリック.
もしくはAlt+Shift+Xを押し,J を押すという操作でもよい.
上記でインストールした Eclipse 3.4 の Eclipse IDE for JAVA EE Developers パッケージ (別名 JEE) には,いくつかのプラグイン(フィーチャとも言う)が同梱されている.
Eclipse の同梱プラグインは, http://www.eclipse.org/downloads/packages/compare-packages に説明されている.
代表的なものは次の通りです.
GEF プラグインの更新の手順は別のページで説明している.
Web ツール・プラット・フォームとは,WST (Web Standard Tool)とJST(J2EE Standard Tools)の2つのサブプロジェクトからなる.JSP/HTML/XML/CSS エディタ, データツールなどの機能.
データ・ツール・プラットフォームとは,データベース接続, テーブルデータの一覧表示,SQL問い合わせの発行, データのインポートやエクスポートを行うツールとフレームワークであり, Eclipse上からデータベースの管理・操作ができる. 最新版は PostgreSQL にも対応.
プラグインの更新は簡単にできる. 更新マネージャを使う. Eclipse 3.4 では,更新マネージャの起動の手順は次の通りです.
プラグインのインストールや更新については,別の Web ページで,手順を説明している.
参考:Eclipse 3.3 以前では, 「ヘルプ」 → 「ソフトウェア更新」 「検索およびインストール」 → 「インストールする新規フィーチャを選択」 → 「Europa Discovery Site (Europa ディスカバリーサイト)」 という手順になる.
同梱されていないプラグインの例としては,下記のものがあります(正確には,Eclipse パッケージごとに違いがあります).必要に応じてインストールする.
テスト,モニタリング,トレーシング,プロファイリングのためのフレームワークとサービス
更新マネージャで,「Europa Discovery Site (Europa ディスカバリーサイト)」 の下の「テストおよびパフォーマンス」でインストールできる.
PDF, Word, Excel 等でのレポート(帳票)作成支援機能,分析機能のためのフレームワークとツール
更新マネージャで,「Europa Discovery Site (Europa ディスカバリーサイト)」 の下の「グラフおよびレポート」でインストールできる.
参考Webページ: http://www.atmarkit.co.jp/fjava/rensai3/eclipseplgn04/eclipseplgn04_1.html
なお,WTP, BIRT については, http://www.eclipse.org/downloads/moreinfo/jee.php# や http://www.eclipse.org/callisto/java.php にチュートリアルがあります.
ダウンロードWebページ: http://www.eclipse.org/downloads/index.php
Eclipse に関する参考Webページ: http://www.atmarkit.co.jp/fjava/special/eclipse33/eclipse33_1.html
参考Web ページ: http://www.javaroad.jp/opensource/js_eclipse1.htm
参考Webページ http://www.atmarkit.co.jp/fjava/rensai3/eclipse31_01/eclipse31_01_1.html
参考Webページ http://www.stackasterisk.jp/tech/java/wtp01_01.jsp
参考Webページ http://www.eclipse.org/webtools/community/communityresources.html#tutorials
参考Webページ: http://journal.mycom.co.jp/special/2007/eclipse33/menu.html