Ubuntu で LightNEasy のインストールと設定
LightNEasy は、個人サイトなど小規模な Web サイト向けの軽量コンテンツ管理システム (CMS) である.最終版は 3.2.5 (2016年) であり,公式サイト lightneasy.org は現在は別用途のドメインになっている.入手は GitHub のリポジトリなど,配布が続いている場所から行う.
LightNEasy 3.2.5 は PHP 5 系を対象としており,Ubuntu 24.04 LTS の PHP 8.3,Ubuntu 26.04 LTS の PHP 8.5 では,削除された関数や構文により動作しない箇所がある.公開サーバでの運用には,保守が継続している WordPress,Drupal,Joomla,Grav などを使用する.LightNEasy を使用する場合は,コンテナや仮想マシンなど外部から分離した環境で動作させる.
前準備
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Ubuntu で OS のシステム更新を行うとき,
次のコマンドを実行する.
# パッケージリストの情報を更新 sudo apt update # インストール済みのパッケージを包括的に更新 (依存関係も考慮) sudo apt full-upgrade # 変更をシステム全体に確実に反映させるために再起動 sudo shutdown -r now
前もって決めておく事項
- Web サーバの DocumentRoot: このページでは「/home/www」と記述する.Ubuntu の Apache の既定値は
/var/www/htmlであるため,これ以外を使う場合は Apache の設定ファイルで DocumentRoot を変更し,Web サーバの実行ユーザ (www-data) が読み取れるパーミッションを設定する.
Web サーバ,PHP のインストール
- パッケージを用いてインストールする手順を示す.LightNEasy は画像処理に GD,データベース接続に MySQL 用の拡張を使用する.
# パッケージリストの情報を更新 sudo apt update sudo apt -y install apache2 php libapache2-mod-php php-cli php-gd php-mysql - PHP の動作を確認する手順を示す.
DocumentRoot 直下に次の内容のファイル
test.phpを作成し,Web ブラウザでhttp://localhost/test.phpにアクセスする.次のような画面が開いたら成功である.
確認が終わったら
test.phpを削除する.PHP の設定情報が外部に公開されることを防ぐためである.sudo rm /home/www/test.php
MySQL のインストールとデータベースの準備
- パッケージを用いてインストールする手順を示す.
# パッケージリストの情報を更新 sudo apt update sudo apt -y install mysql-serverインストール中にデータベース管理者のパスワード設定は求められない.インストール後に,次のコマンドで初期設定を行う.
sudo mysql_secure_installation
- LightNEasy が使用するデータベースとユーザを作成する.「lightneasy_password」は各自で設定するパスワードに置き換える.
sudo mysql -u rootCREATE DATABASE lightneasy CHARACTER SET utf8mb4; CREATE USER 'lightneasy'@'localhost' IDENTIFIED BY 'lightneasy_password'; GRANT ALL PRIVILEGES ON lightneasy.* TO 'lightneasy'@'localhost'; FLUSH PRIVILEGES; EXIT;
LightNEasy のダウンロードとインストール
- ファイルの入手
GitHub のリポジトリからファイルを取得する.ページ数が 50 ページ以下の小規模サイトを想定する場合は,データベースを使わない Mini 版 (flatfile 版) を選ぶこともできる.
cd /home/www git clone https://github.com/yama/LightNEasy.git lightn配布物が zip ファイルの場合は,展開先のディレクトリを作成して展開する.
cd /home/www mkdir lightn cd lightn unzip /tmp/LightNEasy_3_2_5.zip
- 日本語ファイルの展開
日本語の言語ファイルは,LightNEasy の
languagesディレクトリに展開する.cd /home/www/lightn/languages unzip /tmp/lang_ja_JP.zip
- パーミッションの設定
CMS が書き込みを行うディレクトリの所有者を Web サーバの実行ユーザ (
www-data) にする.chmod 777は,サーバ上の全ユーザに書き込みを許すため使用しない.cd /home/www/lightn sudo chown -R www-data:www-data templates images sudo chmod 755 templates images
PHP ファイルは Web サーバが読み取れればよいため,実行権限は不要である.
chmod 644 index.php - start.php の作成
インストールウィザードを起動するためのファイルを作成する.
cd /home/www/lightn cp index.php start.php
- Web ブラウザで start.php を開く手順を示す.
Web ブラウザでインストールウィザードにアクセスする.DocumentRoot を
/home/wwwとした場合,URL はhttp://localhost/lightn/start.phpである.画面の「Proceed」をクリックする.
先に作成したデータベース名 (lightneasy),ユーザ名 (lightneasy),パスワード,および管理者アカウント情報を入力する.
- インストールの完了を確認する.
- 画面の指示に従い,インストール関連のファイルを削除する.
インストール用ファイルが残っていると,第三者が再インストールを実行できるため削除する.パスは LightNEasy を展開したディレクトリ (例:
/home/www/lightn/) を基準とする.rm /home/www/lightn/start.php rm /home/www/lightn/LightNEasy/install.php rm /home/www/lightn/LightNEasy/install1.php
- LightNEasy の起動を確認する.
Web ブラウザでサイトにアクセスし,正常に表示されるか確認する.DocumentRoot を
/home/wwwとした場合,URL はhttp://localhost/lightn/である.
日本語化
- 管理者としてログインする.DocumentRoot を
/home/wwwとした場合,管理画面の URL はhttp://localhost/lightn/admin/である. - settings アイコンをクリックする.
- Setup アイコンをクリックする.
- LightNEasy language と Editor language を日本語 (ja_JP) に変更する.
- 設定を保存する.