QGIS のインストール (Windows の場合)

【概要】QGIS はオープンソースの地理情報システム (GIS) である。地図の作成、地理空間データの編集、空間分析などが可能で、測量、都市計画、環境調査などの分野で使われている。ライセンスは GNU GPL v2 以降で、商用利用を含めて自由に使用できる。本記事では Windows 環境への QGIS のインストール手順を解説する。

【動作環境】QGIS は 64bit 版の Windows 10 / 11 で動作する。インストールには 2〜3 GB 程度の空きディスク容量が必要である。描画に GPU を利用できるが必須ではなく、CPU のみのノートパソコンでも動作する。

【本記事で使う用語】

【目次】

  1. インストーラの種類と選び方
  2. スタンドアロンインストーラによるインストール手順
  3. サンプルデータの入手
  4. テスト実行による動作確認
  5. うまくいかないときの確認ポイント

インストーラの種類と選び方

QGIS の Windows 向けインストーラには主に 2 種類がある。

スタンドアロンインストーラには LTR (長期サポート版) と最新版の 2 つがある。安定して使い続けたい場合は LTR を、新しい機能を試したい場合は最新版を選ぶ。どちらにするか決められない場合は LTR を選ぶ。

スタンドアロンインストーラによるインストール手順

  1. QGIS の公式ダウンロードページを開く
    QGISダウンロードページの画面
  2. Windows 向けの「Standalone Installer」のリンクをクリックしてダウンロードする。ページ上部の緑色のボタンではなく、Windows 用の「Standalone Installer」と書かれたリンクを選ぶ。
    Standalone Installerの選択画面
  3. ダウンロードしたファイルを実行する。Windows のセキュリティ警告 (SmartScreen) が表示された場合は、公式サイトから入手したファイルであることを確認のうえ、「詳細情報」→「実行」と進む。
  4. セットアップウィザードが起動する。使用許諾 (ライセンス) に同意し、画面の指示に従って「Next」を押して進める。インストール先フォルダは、変更の必要がなければ既定のままにする。
    インストールウィザードの画面
  5. Install」をクリックしてインストールを開始し、完了するまで待つ。
  6. Finish」をクリックしてウィザードを終了する。スタートメニューに QGIS が追加されていればインストールは完了である。

サンプルデータの入手

動作確認や操作の練習には、公式に提供されているサンプルデータ (Alaska データセット) を使用できる。このデータセットには、公式マニュアルの例で使われるラスタ型データとベクタ型データが含まれている。

  1. サンプルデータの配布ページ (QGIS-Sample-Data リポジトリ) を開く
  2. ZIP 形式のアーカイブをダウンロードする
  3. ダウンロードしたファイルを任意のディレクトリで解凍する。解凍してできた qgis_sample_data ディレクトリの場所は、後の手順で使用するため記録しておく。

テスト実行による動作確認

インストールが正常に完了したことを確認するため、サンプルデータを読み込んで地図を表示する。

  1. スタートメニューから QGIS を起動する
  2. データを読み込む前に、プロジェクトの CRS (座標参照系) を設定する。画面右下の CRS 表示ボタンをクリックし、検索欄に 2964 と入力して「NAD27 / Alaska Albers」を選び、OK を押す。これはサンプルデータの CRS に合わせる操作である。
  3. メニューの「レイヤ」→「レイヤを追加」、またはツールバーの「データソースマネージャ」を開く
  4. qgis_sample_data ディレクトリ内の raster/landcover.img (ラスタ型データ) を選んで追加する
  5. 続いて gml/lakes.gml (ベクタ型データ) を追加する。読み込み時に CRS に関する警告が表示される場合があるが、これは想定内であり、そのまま進めてよい。表示位置がずれる場合は、レイヤの CRS を「NAD27 / Alaska Albers」に設定する。
  6. 地図が表示されれば、インストールは正常に完了している

うまくいかないときの確認ポイント