GeoTIFF ファイル処理
キーワード: GeoTIFF ファイルの拡大, GeoTIFF から png へ変換,png から GeoTIFF へ変換, EPSG コードを用いた座標系の変換
前準備
gdal Windows 版のインストール
gdal Windows 版のインストールを行っておくこと.
GeoTIFF サンプルデータファイルの準備
GeoTIFF について練習したい場合には, GeoTIFF サンプルデータファイルを入手する. 例えば,次の Web ページから cea.tif をダウンロード
http://download.osgeo.org/geotiff/samples/gdal_eg/

ダウンロードした .tif ファイルを,分かりやすいディレクトリ(例えばd:\)に保存
GeoTIFF から png へ変換
- GeoTIFFファイルの画素の値の範囲を調べる
gdalinfo -mm cea.tif
下の実行例では,画素の範囲は 0 から 255だと分かる
- png に変換する前に決めておくこと
png ファイルは,1画素 8ビットなので, 0 から 255の値.
GeoTiff に変換するとき,次のことを決めておく
- ファイル名: ここでは cea.pngに設定
- スケール: ここでは,GeoTIffでは 0 から 255の値を,png での0 から 255の値の値に変換するとする.
- GeoTIFF から png への変換
gdal_translate -scale 0 255 0 255 -ot Int16 -of PNG cea.tif cea.png
結果は,画像ビューワで簡単に確認できる.
png から GeoTIFF へ変換
png ファイルは,1画素 8ビットなので, 0 から 255の値.
GeoTiff に変換するとき,次のことを決めておく
- ファイル名: ここでは cea3.tifに設定
- スケール: ここでは,png での0 から 255の値の値を,GeoTIffでは 0 から 24700に変換するとする.
- GeoTIFFの画素のデータ型: ここでは Int16に設定
データ型については「gdal_translate -long-usage」で確認できる.
png から GeoTIFF への変換例
gdal_translate -scale 0 255 0 24700 -of GTiff cea.png cea3.png

結果は,画像ビューワで簡単に確認できる.

GeoTIFF ファイルの拡大
拡大率 200% にしたいときの操作手順例
gdal_translate コマンドを用いる
gdal_translate -outsize 200% 200% d:\cea.tif d:\cea2.tif

GeoTIFF ファイルは,多くの場合,画像ビューワで簡単に表示できる.
拡大前
拡大後
【関連する外部ページ】
https://d.hatena.ne.jp/tmizu23/20091215/1260868350
【関連する外部ページ】
http://blog.godo-tys.jp/2012/11/21/999/
EPSG コードを用いた座標系の変換
gdalwarp -s_srs EPSG:<EPGS コード> -t_srs EPSG:<EPSG コード> <ラスタファイル名> <ラスタファイル名>