Fedora 44 のインストールと基本設定

 
Fedora 44 のインストール手順と,インストール後の基本設定を図解で説明する. Fedora 44 は 2026 年 4 月にリリースされたバージョンである. Fedora は約 6 か月ごとに新版がリリースされ, 各バージョンのサポート期間はリリースから約 13 か月である.

Distro Watch の Web ページ: https://distrowatch.com/table.php?distribution=Fedora

【目次】

  1. Fedora 44 のインストールとインストール時の設定
  2. レポジトリ設定ファイルの取得
  3. システムの更新
  4. NTP による時刻合わせの有効化
  5. グループインストール
  6. 日本語入力環境
  7. 不要なサービスの停止
  8. NVIDIA ドライバ(オプション)

参考情報: Linux の Web ページ

準備

システム設定項目(事前に決めておく事項/調べておく事項)

設定項目 データ型 本 Web ページでの設定値
OS の種類 文字列 Fedora 44 Workstation
初期ユーザのフルネーム 文字列 kunihiko kaneko
初期ユーザのユーザ名 文字列 kaneko
初期ユーザのパスワード 文字列 <秘密の文字列>

* ネットワークアドレスは固定 IP アドレスか DHCP か

上記の設定項目は、インストール後に「設定」画面またはコマンドで変更できる。

Fedora 44 のダウンロード手順

  1. Fedora Web ページを開く

    https://fedoraproject.org/

  2. WORKSTATION の下の「いますぐダウンロード」をクリック
  3. ダウンロード」をクリック

    x86_64 環境では「Intel/AMD 64bit」の Live ISO イメージを選ぶ.

  4. ダウンロードが始まるので確認する
  5. 起動用メディアの作成

    ダウンロードした .iso イメージファイルを, Fedora Media Writer または Rufus を使って 起動可能な USB メモリに書き込む. 書き込み先の USB メモリの内容は消去されるため,書き込み先のドライブを確認する.

Fedora 44 のインストール

  1. インストールの開始前に、ネットワークケーブルはつないでおく方がよい
  2. マシンの起動
  3. 起動画面
  4. 起動がはじまるので確認する
  5. ライブ起動かインストールかの選択画面

    インストールしたいので「Install to Hard Drive」を選ぶ

  6. インストールに使用する言語の選択

    インストールに使用する言語の選択では, 日本語 (Japanese)を選び, 続行 (Next)をクリック

  7. キーボード,日付と時刻,インストール先の確認と設定

    インストール先を設定したいので「インストール先」をクリック

  8. インストール先を選ぶ

    選んだディスクの内容は消去される場合があるため,ディスクの選択を確認する.

  9. インストールの開始」をクリック

    他の設定を変えることもできる.終わったら「インストールの開始」をクリック.

  10. インストールが始まる
  11. インストール終了の確認

    終了」をクリック.

  12. インストールが終了したので再起動する

    Restart」をクリック. 再起動時に,インストールに使った USB メモリを取り外す.

再起動後の設定

  1. ようこそ画面では「次へ」をクリック
  2. プライバシについての設定を行う

    適切なものを選び 「次へ」をクリック

  3. オンラインアカウントの接続

    適切に設定するか,あるいは「スキップ」をクリック.

  4. ユーザー情報の設定

    設定し,「完了」をクリック

  5. パスワードの設定

    設定し,「次へ」をクリック

  6. 設定の終了

    Fedora を使い始める」をクリック

基本設定

レポジトリ設定ファイルの取得

Fedora の公式リポジトリに含まれないパッケージ(一部のマルチメディアコーデック,NVIDIA ドライバなど)は, RPM Fusion のリポジトリで配布されている. free はライセンス上の理由で Fedora に含まれないもの, nonfree は再配布可能だが変更や再配布に制限があるものである.

sudo dnf install -y https://mirrors.rpmfusion.org/free/fedora/rpmfusion-free-release-$(rpm -E %fedora).noarch.rpm
sudo dnf install -y https://mirrors.rpmfusion.org/nonfree/fedora/rpmfusion-nonfree-release-$(rpm -E %fedora).noarch.rpm
sudo dnf install -y rpmfusion-free-release-tainted

システムの更新

sudo dnf check-update
sudo dnf -y upgrade
sudo reboot

NTP による時刻合わせの有効化

Fedora の時刻同期には chrony を使用する. ntpd と ntpdate は Fedora のリポジトリから削除されており,使用しない.

sudo dnf install -y chrony
sudo systemctl enable --now chronyd
sudo timedatectl set-ntp true
sudo chronyc -a makestep

同期状況の確認

timedatectl status
chronyc sources

グループインストール

次の操作でグループ名を確認

LANG=C dnf group list --available

次のように,グループ名を指定してインストール

「System Tools」のところは,インストールしたいグループ名を指定すること.

sudo dnf group install -y "System Tools"

日本語入力環境

日本語入力には,インプットメソッドフレームワークの fcitx5 と, かな漢字変換エンジンの mozc を使用する.

sudo dnf install -y fcitx5 fcitx5-mozc fcitx5-configtool

インストール後にログアウトし,再度ログインする. 「設定」→「キーボード」→「入力ソース」で日本語 (Mozc) を追加する. 入力メソッドの詳細な設定は,fcitx5-configtool(「Fcitx5 設定」)で行う.

不要なサービスの停止

稼働中のサービスと,インストール済みのサービスを確認する.

systemctl list-units -t service
systemctl list-unit-files -t service

* 停止の実行例を以下に示す. (使用しないサービスだけを停止することdisable --now は,サービスの停止と,次回起動時の自動起動の無効化をあわせて行う).

sudo systemctl disable --now bluetooth.service
sudo systemctl disable --now nfs-server.service
sudo systemctl disable --now rpcbind.service
systemctl list-units -t service

停止したサービスを元に戻すときは,次のように実行する.

sudo systemctl enable --now bluetooth.service

(オプション)NVIDIA ドライバ

NVIDIA の GPU を使用する場合は, RPM Fusion nonfree リポジトリで配布されている akmod-nvidia をインストールする. akmod は,カーネル更新時にドライバのモジュールを自動で再ビルドする仕組みである.

sudo dnf install -y akmod-nvidia xorg-x11-drv-nvidia-cuda
sudo reboot

インストール後の確認

nvidia-smi

Secure Boot を有効にしている場合,署名されていないカーネルモジュールは読み込まれない. その場合は,kmodgencamokutil --import で作成した鍵を登録して署名するか, UEFI の設定で Secure Boot を無効にする.