Peppermint 10 のインストール
Peppermint 10 は Ubuntu 18.04 LTS をベースとし,2019年12月に公開された版である.Ubuntu 18.04 LTS の標準サポートは 2023年4月に終了しており,Peppermint 10 の ISO イメージは公式サイトでは配布されていない.
新規にインストールする場合は,Debian (trixie) ベースまたは Devuan (excalibur) ベースの現行版 Peppermint OS を使用する.現行版のダウンロードとインストールの手順は,このページの「現行版 Peppermint OS のダウンロードとインストール」に記載している.
Peppermint OS の Web ページ: https://peppermintos.com/
DistroWatch の Webページ: https://distrowatch.com/table.php?distribution=peppermint
準備
システム設定項目(事前に決めておく事項/調べておく事項)
| 設定項目 | データ型 | 本 Web ページでの設定値 |
| OS の種類 | 文字列 | peppermint |
| Linux カーネルの種類 | 文字列 | amd64 (64ビット) |
| マシン名(コンピュータの名前) | 文字列 | peppermint |
| ドメイン名(インターネットのドメイン) | 文字列 | kunihikokaneko.com |
| ネットワークアドレスは固定 IP アドレスか DHCP か | ブール値 | true または false ※ 1) |
| IP アドレス | IP アドレス | |
| ネットマスク | 文字列 | |
| ブロードキャストアドレス | 文字列 | |
| デフォルトルータ(ゲートウエイ) | IP アドレスまたは完全修飾形式のホスト名 | |
| DNS サーバ(ネームサーバ) | IP アドレスまたは完全修飾形式のホスト名 | |
| 初期ユーザのフルネーム | 文字列 | kunihiko kaneko |
| 初期ユーザのユーザ名 | 文字列 | kaneko |
| 初期ユーザのユーザ ID | 正の整数 | 8010 |
| 初期ユーザのパスワード | 文字列 | <秘密の文字列> |
| 特権ユーザのパスワード (root のパスワード) | 文字列 | <秘密の文字列> |
| ロケール | 文字列 | ja_JP.UTF-8 または C |
| タイムゾーン | 文字列 | Asia/Tokyo |
| システムコンソールのキーマップ | 文字列 | Japan / Japan または 英語(US) / 英語(US) |
※ 1) ネットワークアドレスは固定 IP アドレスか DHCP か
- 固定 IP アドレス: サーバマシンとして使うなどの場合は,IP アドレスを固定的に割り当てる.
- DHCP: DHCP クライアントとして設定する.
上記の設定は,インストール後に変更できる.変更方法は,このページの「システム設定」に記載している.
現行版 Peppermint OS のダウンロードとインストール
Peppermint 10 の ISO イメージは公式サイトでは配布されていない.現行版 Peppermint OS は,Debian (trixie) ベースと Devuan (excalibur) ベースの 2 系統があり,デスクトップ環境は Xfce である.Debian ベース版は systemd を使用し,Devuan ベース版は systemd を使用しない(SysV init,OpenRC,runit).
- Peppermint OS のダウンロードの Web ページを開く
- ベース(Debian または Devuan)とアーキテクチャ(64ビットなど)を選び,ISO 形式のファイルと sha512 チェックサムのファイルをダウンロードする
ダウンロード元は SourceForge,OSSPlanet のミラー,Torrent から選ぶことができる.
- ダウンロードしたファイルのチェックサムを照合する
ダウンロードしたファイルを置いたディレクトリで,次のコマンドを実行する(ファイル名はダウンロードしたものに合わせる).
sha512sum -c peppermint_devuan-amd64.iso.sha512 - ダウンロードした .iso イメージファイルを使って,Rufus などで起動可能な USB メモリを作る
- 作成した USB メモリで起動する
- ライブ環境が起動したら,日本語フォントをインストールする
端末で次のコマンドを実行する.
sudo apt update sudo apt -y install fonts-noto-cjk - インストーラを起動する前に,mtools をインストールする
「System」→「Synaptic Package Manager」で mtools をインストールする.インストーラ(Calamares)が EFI パーティションの処理で mtools を使用するため,これが無いとインストールが失敗する場合がある.端末を使う場合は次のコマンドを実行する.
sudo apt -y install mtools - メニューを開き,「install」と入力して「Install Peppermint」を実行する
インストーラは Calamares である.言語,タイムゾーン,キーボードレイアウト,パーティション,ユーザ情報を順に設定する.
インストール(Peppermint 10 の手順)
以下は,Ubuntu 18.04 LTS ベースの Peppermint 10(インストーラは Ubiquity)での手順である.
- DVD (あるいはISO イメージファイル)を使って起動
* .iso イメージファイルを DVD に焼くか, rufus などを使って起動可能な USB メモリを作る.
- 「Try Peppermint OS Live」を選ぶ
- 起動したら端末を開く
* デスクトップの右クリックメニューから端末を開くことができる
- 日本語のフォントなどをインストールしたいので,端末で次のコマンド実行
インストールプログラムで日本語を表示できるようにするためである.
# パッケージリストの情報を更新 sudo apt update sudo apt -y install language-pack-ja sudo apt -y install $(check-language-support) - 終了時にエラーメッセージが出ていないことを確認する
- 端末を閉じる
- デスクトップの「Install Peppermint 10」をダブルクリックして実行
- ようこそ画面
「日本語」を選ぶ
- キーボードレイアウト
キーボードを選び, 「進む」をクリック
* キーボードでレイアウトを日本語(Japan) / 日本語(Japan) にしたい場合の実行例
* キーボードでレイアウトを英語(US) / 英語(US) にしたい場合の実行例
- Peppermint のインストール準備
「通常のインストール」か「最小インストール」かを選ぶ
サードパーティ製のソフトウェアには,再配布が制限されるライセンスのものが含まれる.ライセンス条項を確認し,同意できる場合に限りチェックする.
「続ける」をクリック
- ディスク領域の割り当て
「ディスクを削除してPeppermintをインストール」を選び 「インストール」をクリック
* 選んだディスクのファイルは全て削除されるので,必要なデータは事前にバックアップしておく.
- 「ディスクに変更を書き込みますか?」の確認
- どこに住んでいますか?
タイムゾーンとして「Tokyo」を選び, 「進む」をクリック
- あなたの情報を入力してください
「あなたの名前」(初期ユーザのフルネーム)と, ホストの完全修飾名 (=「コンピュータの名前」(ホスト名)と 「ドメイン名」をつなげたもの), 「ユーザ名」(初期ユーザのユーザ名)と, 「パスワード」(初期ユーザのパスワード)を設定し, 「進む」をクリック
- インストールが始まる
数分待つ.
- 再起動を始めたいので「今すぐ再起動する」をクリック
- 再起動が始まるので確認する
「press ENTER」と表示されたときは「Enter キー」を押す.
* 画面が停止したままの場合は,インストールメディアを取り外し,電源ボタンで再起動する.
- ログイン画面が現れる
これで,インストールは終了
- ログインすると次のような画面が現れる
- 端末を開くには,デスクトップの右クリックメニューを使う
- アプリのメニューは画面左下にある
システム設定
ネットワークアドレスは固定 IP アドレスか DHCP か,ホスト IP アドレス,ネットマスク,デフォルトルータ(ゲートウエイ),DNS サーバ(ネームサーバ)の設定
- ネットワーク・ツールを起動する
「ネットワークのアイコン」をクリックし, → 「接続を編集する」を選ぶ.
- ネットワークの一覧(有線,無線)が表示されるので,設定したいネットワークを選び,設定ボタンをクリック
- 「IPv4 設定」をクリック
* ネットワークアドレスを DHCP にしたい場合
「自動 (DHCP)」を選び, 「保存」をクリック.
* ネットワークアドレスを固定 IP アドレスにしたい場合
「手動」を選び, ホスト IP アドレス, ネットマスク, デフォルトルータ(ゲートウエイ), DNS サーバ(ネームサーバ) を設定し,「保存」をクリック.
(オプション)特権ユーザのパスワード (root のパスワード) を設定したい場合
端末を開き,「sudo su -」を実行し,「passwd」を実行して, 特権ユーザのパスワードを設定する(同じパスワードを2回入力する).
* 端末は,デスクトップの右クリックメニューから開くことができる
* このとき,初期ユーザのパスワードを聞いてきたら入力する.
sudo su -
passwd
(特権ユーザのパスワードを入力)
(再度同じパスワードを入力)
新しいパスワードを設定したら,「exit」を実行し,初期ユーザに戻る
exit
(オプション)初期ユーザのユーザ ID を設定したい場合
初期ユーザのユーザ ID を変更する.
* ユーザ ID を変更する対象のユーザがログインしていない状態で行う.グラフィカルログイン中に変更すると,プロセスとファイルの所有者が食い違い,デスクトップが正常に動作しなくなる.別の管理者アカウントか,コンソール(Ctrl + Alt + F3 など)でログインして作業する.
- まず,特権ユーザ (root) になる
sudo -i
- usermod の実行
ユーザ名(ここでは kaneko)のユーザ ID を,変更後の値(ここでは「8010」)に変更する.usermod は,ホームディレクトリ配下のファイルの所有者も同時に変更する.
usermod -u 8010 kaneko - ホームディレクトリ以外にあるファイルの所有者の変更
ホームディレクトリ以外に,そのユーザが所有するファイルがある場合は,chown コマンドで所有者を変更する.
cd /home/kaneko chown -R 8010 .
- 変更結果の確認
「id」を実行し,ユーザ ID が変更されたことを確認する.
id kaneko* /etc/passwd を直接編集して変更する方法もある.その場合は「vipw」を実行し,初期ユーザのユーザ名の行の第3列にあるユーザ ID を書き換える.vipw は /etc/passwd の排他制御と構文チェックを行うため,エディタで直接開くよりも安全である.
vipw