Ubuntu で ISO イメージファイルから Ubuntu ライブ USB メモリの作成

 

Ubuntu の ISO イメージファイルから,persistent 領域(データ保存領域)付きの Ubuntu ライブ USB メモリを作成する手順. persistent 領域があると,ライブ起動中に作成したファイル,変更した設定,追加インストールしたパッケージが, 次回のライブ起動時にも引き継がれる. また,USB メモリは光学メディアより読み書きが速く,書き換えができる.

前提知識

準備

  1. USB メモリを用意する.

    ISO イメージファイルの容量に加えて persistent 領域が必要になるため,容量は 16G バイト以上を推奨する. USB メモリ内のデータは,作成作業ですべて消去される.

  2. Ubuntu の ISO イメージファイルを用意する.

    Ubuntu の公式ダウンロードページ: https://ubuntu.com/download/desktop

  3. ダウンロードした ISO イメージファイルのチェックサム(SHA256)を検証する.

    配布元が公開している SHA256SUMS の値と,次のコマンドの出力が一致することを確認する.

    sha256sum <ISO イメージファイル名>
    
  4. USB メモリのデバイス名を確認する.

    USB メモリをパソコンに接続し,次のコマンドを実行する. 容量と型番から,対象の USB メモリのデバイス名(/dev/sdb など)を特定する. デバイス名を間違えると別のディスクのデータが消えるため,実行前に必ず確認する.

    lsblk -o NAME,SIZE,TYPE,MOUNTPOINT,MODEL
    
* USB メモリの中身を消去してから作業したいときは,次のコマンドを実行する. <USB メモリのデバイス名>には,直前に lsblk で確認したデバイス名(/dev/sdb など)を指定する.
sudo shred -n 1 -v /dev/<USB メモリのデバイス名>

mkusb のインストール

mkusb は,persistent 領域付きのライブ USB メモリを作成できるツールである. Ubuntu のコミュニティドキュメントで案内されている. 端末を開き,次のコマンドを実行する.

sudo add-apt-repository universe
sudo add-apt-repository ppa:mkusb/ppa
sudo apt update
sudo apt -y install mkusb mkusb-nox usb-pack-efi

mkusb の公式ドキュメント: https://help.ubuntu.com/community/mkusb

作成手順

  1. USB メモリをパソコンに接続する.
  2. mkusb を起動する.

    端末を開き,次のコマンドを実行する. <ISO イメージファイルのパス>には,用意した ISO イメージファイルのパスを指定する.

    dus <ISO イメージファイルのパス>
    

    実行すると管理者パスワードを問われるので,初期ユーザのパスワードを入力する.

  3. 動作モードとして「Install (make a boot device)」を選ぶ.
  4. 書き込み方式として「Persistent live - only Debian and Ubuntu」を選ぶ.

    persistent 領域が不要な場合は「dd - only for ISO files」(クローン方式)を選ぶ.

  5. 書き込み先のドライブを選ぶ.

    一覧から,対象の USB メモリを選ぶ. ここで選んだドライブのデータはすべて消去されるため,容量とデバイス名を確認する.

  6. persistent 領域の大きさを指定する.

    USB メモリの残り容量に対する割合(パーセント)で指定する.

  7. 確認画面で「Go」を選び,書き込みを開始する.

    完了メッセージが表示されるまで待つ.USB メモリは取り外さない.

  8. 完了後に,パーティション構成を確認する.

    次のコマンドを実行する. casper-rw というラベルの ext4 パーティションが作成されていれば,persistent 領域が作られている.

    lsblk -o NAME,SIZE,FSTYPE,LABEL
    
  9. USB メモリをアンマウントしてから取り外す.

使ってみる

  1. 作成した USB メモリをパソコンに接続し,USB メモリから起動する.

    起動デバイスの選択は,パソコンの起動時にファームウェア(UEFI/BIOS)の起動メニューを表示させて行う. 表示させるためのキーは機種により異なる(F12,F11,Esc,Del など).

  2. 起動メニューで,persistent 用のメニュー項目を選ぶ.

    mkusb で作成した USB メモリの場合,起動メニューに persistence を有効にする項目が追加されている.

  3. 試しにファイルを作成し,再起動後にファイルが残っていることを確認する.

運用上の注意

他の作成ツール