Ubuntu で exFAT を使う
はじめに
この記事では、Ubuntu で exFAT ファイルシステムを利用するための手順を説明します。exFAT は Windows や macOS でも読み書きできるファイルシステムで、大容量ファイルの受け渡しに使われます。この手順により、exFAT でフォーマットされた USB メモリや SD カードを Ubuntu (22.04 LTS, 24.04 LTS, 26.04 LTS など) で読み書きできます。
前提条件
- Ubuntu 22.04 LTS 以降がインストール済みであること。(Ubuntu のインストール手順は別ページ »を参照してください)
- ターミナルの基本的な操作ができること。
sudoコマンドによる管理者権限での操作ができること。
1. システムの最新化
パッケージリストとインストール済みパッケージを最新の状態に更新します。ターミナルを開き、次のコマンドを実行してください。
# パッケージリストの情報を更新します
sudo apt -y update
# インストール済みのパッケージを最新バージョンにアップグレードします
# -y オプションは確認プロンプトに自動で 'yes' と答えます。
# 変更内容を確認したい場合は、-y を付けずに実行してください。
sudo apt -y upgrade
# カーネルなどが更新された場合は再起動します
sudo /sbin/shutdown -r now
2. exFAT サポートのインストール
Ubuntu 22.04 LTS 以降では、Linux カーネルが exFAT をネイティブサポートしています。ドライバのインストールは不要で、ファイルシステムの作成やチェックを行うユーティリティである exfatprogs をインストールします。
ターミナルを開き、次のコマンドを実行してください。
# パッケージリストを更新
sudo apt -y update
# exFAT ファイルシステムの作成やチェックを行うユーティリティをインストール
sudo apt -y install exfatprogs
exfatprogs には mkfs.exfat(フォーマット)や fsck.exfat(チェック)などが含まれます。マウントと読み書きはカーネルが担当するため、このパッケージをインストールすれば exFAT のデバイスは自動的に認識されます。
なお、以前使われていた exfat-utils は exfatprogs に置き換えられ、Ubuntu 22.04 LTS 以降には収録されていません。FUSE (Filesystem in Userspace) 経由でマウントする exfat-fuse も、カーネルのネイティブサポートが優先されるためインストールする必要はありません。
3. 動作確認
インストール完了後、exFAT でフォーマットされた USB メモリや SD カードを PC に接続します。ファイルマネージャー(Nautilus。"Files" と表示されます)を開き、デバイスがサイドバーに表示され、クリックしてファイルやフォルダにアクセスできれば設定は完了です。
ターミナルで確認することもできます。ターミナルを開き、次のコマンドを実行してください。接続したデバイス(例: /dev/sdb1。デバイス名は環境により異なります)のファイルシステムタイプ (FSTYPE) が exfat と表示されることを確認します。
lsblk -f
カーネルの exFAT ドライバでマウントされているかは、次のコマンドで確認できます。ターミナルを開き、次のコマンドを実行してください。FSTYPE が exfat であればカーネルドライバ、fuseblk であれば FUSE 経由でのマウントです。
findmnt -t exfat,fuseblk