Ubuntu 24.04のインストールと初期設定ガイド
【概要】Ubuntu 24.04 LTS(開発コードネーム: Noble Numbat)のインストール手順を解説する。公式ミラーサイトからISOイメージをダウンロードし、言語、キーボード、ネットワークなどを設定する。ディスクのセットアップでは、既存OSとの共存を選択するか、「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択する(いずれか択一)。ユーザアカウントとタイムゾーンを設定後、インストールを実行する。インストール完了後は、ネットワーク設定やシステム更新などの初期設定を行う。本バージョンはLTS版であり、標準セキュリティ保守は2029年5月まで、Ubuntu ProのESMによる拡張セキュリティ保守は2034年4月まで、Legacy add-onによる延長は2039年4月まで(最大15年間)である。
【スコープと前提知識】
本書はUbuntu 24.04 LTSをPCにネイティブインストールする手順を扱う。WSL(Windows Subsystem for Linux)、仮想化環境(VirtualBox、VMware、KVM等)、クラウド環境への展開は本書の対象外であり、別ページで扱う。Linuxコマンドラインの経験は必須としないが、本書ではコマンド例を多用するため、必要に応じてLinux基本コマンドとその活用法を併読する。
【目次】
- Ubuntu 24.04の基本情報
- インストール前の準備
- Ubuntu 24.04のダウンロードとインストールメディアの作成
- Ubuntu 24.04のインストール手順
- 初期設定: ネットワーク、セキュリティ、基本操作
- インストールと起動の問題解決ガイド
- 次のステップへ
【サイト内のUbuntu関連ページ】
- Ubuntuシステムの基本操作ガイド: 別ページ »で説明
- Ubuntu 24.04のインストールと初期設定ガイド: 別ページ »で説明
- Ubuntu 24.04 初期設定詳細ガイド: 別ページ »で説明
- Linux基本コマンドとその活用法: 別ページ »で説明
- Ubuntu 24.04 開発・研究環境構築ガイド: 別ページ »で説明
- Ubuntuの使い方: 別ページ »で説明
- Ubuntuシステムの管理と運用、各種設定: 別ページ »で説明
- Ubuntuサーバ管理・セキュリティガイド: 別ページ »で説明
【外部リソース】
- Ubuntuの公式ページ(日本語版): https://jp.ubuntu.com/
- Ubuntu 24.04 の公式リリースページ: https://releases.ubuntu.com/noble/
- Ubuntuのダウンロード公式ページ(日本語版): https://jp.ubuntu.com/download
- 公式のUbuntuミラーサイトのページ: https://launchpad.net/ubuntu/+cdmirrors
- Ubuntu認定ハードウェア: https://ubuntu.com/certified
- fosswire.comのUnix/Linuxコマンドリファレンス: https://files.fosswire.com/2007/08/fwunixref.pdf
- DistroWatchのUbuntuのページ: https://distrowatch.com/table.php?distribution=ubuntu
Ubuntu 24.04の基本情報
- Ubuntu 24.04 LTS(Noble Numbat)
- リリース: 2024年4月
- サポート期間: 標準セキュリティ保守は2029年5月まで(5年間)、Ubuntu ProのESMにより2034年4月まで(合計10年)、Legacy add-onにより2039年4月まで延長可能(合計最大15年)
- 公式サイト(日本語): https://jp.ubuntu.com/download
- 公式リリースページ: https://releases.ubuntu.com/noble/
- イメージサイズ: 約5.7GB(デスクトップ版)
- WSL(Windows Subsystem for Linux)対応(本書はネイティブインストールを扱う)
- Raspberry Pi 5を含むarm64デバイスの公式サポート
LTS版と通常リリースの比較
Ubuntuには2種類のリリース形態がある。
- LTS(Long Term Support)版: 2年ごとに4月にリリースされる。標準サポートは5年間である。Ubuntu Proを利用するとESM(拡張セキュリティ保守)により5年間が追加され、合計10年間のサポートとなる。さらにLegacy add-onにより最大15年間まで延長可能である。本番環境、企業、長期プロジェクトに適する。
- 通常リリース(Interim Release): 6か月ごとにリリースされる。サポート期間は9か月である。最新のカーネル、言語処理系、ツールチェーンに早期にアクセスできる。最新機能を求める利用者や開発者向けである。
サポート期間の整理
Ubuntu 24.04 LTSのサポートは以下の3段階で構成される。本書中ではこの区分を前提とする。
| 区分 | 期間 | 終了時期 | 利用条件 |
|---|---|---|---|
| 標準セキュリティ保守 | 5年間 | 2029年5月 | 無償・全利用者 |
| ESM(Expanded Security Maintenance: 拡張セキュリティ保守) | +5年間(合計10年) | 2034年4月 | Ubuntu Pro登録(個人は5台まで無償) |
| Legacy add-on | +5年間(合計最大15年) | 2039年4月 | Ubuntu Pro有償オプション |
重要概念
- LTS(Long Term Support): 2年ごとにリリースされる長期サポート版。標準サポート5年間が提供され、安定性と長期運用を重視する環境に適する。Ubuntu Pro登録によりESMで合計10年、Legacy add-onで最大15年まで延長可能である(詳細は冒頭【サポート期間の整理】を参照)。
- インストールメディア: ISOイメージファイルから作成する起動可能なUSBメモリなどの媒体。これを用いてPCを起動し、Ubuntuをインストールする。
- デュアルブート: Windowsなどの既存OSを残したまま、Ubuntuを同じPCにインストールして共存させる方式。起動時に使用するOSを選択できる。
- sudo(管理者権限): 管理者権限が必要な操作を行うためのコマンド。Ubuntuではrootアカウントの直接利用ではなく、sudoの使用が推奨される。
- ISOイメージ: 光ディスクの内容を1ファイルにまとめた標準形式(拡張子
.iso)。OSの配布に用いられ、USBメモリやDVDへの書き込み元となる。 - UEFI/BIOS: PCのファームウェア。OS起動前にハードウェアを初期化し、起動デバイスを選択する。UEFIは現代的な後継規格で、2012年以降のPCの大部分が対応する。
- GRUB: Linuxで広く使われるブートローダ。デュアルブート環境では起動時にOS選択画面を提供する。
- APT(Advanced Package Tool): Ubuntuの標準パッケージ管理システム。
aptコマンドでソフトウェアのインストール・更新・削除を行う。
インストール前の準備
インストール前に、以下のシステム要件と準備事項を確認する。
- システム要件(最低限)
- プロセッサ: 2 GHz デュアルコアプロセッサ以上(64ビット x86_64)
- メモリ(RAM): 4 GB
- ストレージ空き容量: 25 GB(最低要件)。後述の推奨パーティション構成(ルート・ホーム・スワップ等を分離)を採用する場合は50 GB以上を推奨する
- 推奨する準備
- 重要なデータのバックアップ
- インストールメディア(USBメモリまたはDVD)の作成
- (ノートPCの場合)ACアダプタの接続
- インターネット接続環境
- ハードウェア互換性の確認
- Ubuntu認定ハードウェア: Ubuntu認定ハードウェアリストで、使用予定のデバイスが認定されているか確認する。
- ライブUSBでの事前確認: インストール前に、作成したライブUSB(USBメモリから直接Ubuntuを起動して試用できる状態)から「Try Ubuntu」を選択して起動し、ハードウェア(Wi-Fi、グラフィック、音声など)が正常に動作するか確認する。
システム設定項目(事前に決定しておく事項)
インストール中に設定する項目を示す。事前に決定しておくと作業が円滑になる。
| 設定項目 | データ型 | 設定例 | 備考 |
|---|---|---|---|
| OSの種類 | 文字列 | Ubuntu 24.04 LTS(開発コードネーム: Noble Numbat) | インストールするOSのバージョン |
| アーキテクチャ | 文字列 | amd64(64ビット x86_64) | 一般的な64ビットPC向けのアーキテクチャ |
| インストール方式 | 選択肢 | 既存OSと共存させる/ディスク全体にインストールする | Windowsとのデュアルブート、またはUbuntuのみのインストール |
| コンピュータの名前 | 文字列 | ubuntu2404 | ネットワーク上でPCを識別する名前。半角英数字とハイフンが使用可能(例: my-ubuntu-pc)。ネットワーク内で一意である必要がある |
| ドメイン名 | 文字列 | kkaneko.jp | 所属するネットワークのドメイン名。不明な場合や個人利用の場合は空欄でよい |
| ネットワークアドレス | 選択肢 | DHCPを利用する/固定IPアドレスを設定する | ネットワーク接続方法の選択。下記「ネットワーク設定について」を参照 |
| IPアドレス | IPアドレス | (固定IPの場合) | 固定IPアドレスを使用する場合に設定 |
| ネットマスク | 文字列 | (固定IPの場合) | 固定IPアドレスを使用する場合に設定 |
| ブロードキャストアドレス | 文字列 | (固定IPの場合) | 通常は自動計算される |
| デフォルトルータ(ゲートウェイ) | IPアドレスまたは完全修飾形式のホスト名 | (固定IPの場合) | 固定IPアドレスを使用する場合に設定。通常はルータのIPアドレス |
| DNSサーバ(ネームサーバ) | IPアドレスまたは完全修飾形式のホスト名 | (固定IPの場合) | 固定IPアドレスを使用する場合に設定。通常はルータのIPアドレスまたはプロバイダ指定のDNSサーバ |
| 初期ユーザのフルネーム | 文字列 | Kunihiko Kaneko | システムに表示されるユーザの氏名(例: Kunihiko Kaneko) |
| 初期ユーザのユーザ名 | 文字列 | kaneko | ログイン時に使用するアカウント名。半角英小文字、数字、ハイフン、アンダースコアが使用可能(例: kaneko) |
| 初期ユーザのパスワード | 文字列 | <秘密の文字列> | ログイン時に使用するパスワード。推測されにくい複雑なものを設定する |
| 特権ユーザのパスワード(rootのパスワード) | 文字列 | <秘密の文字列> | 通常は設定不要。Ubuntuでは sudo コマンドで管理者権限を使用するため、rootアカウントを直接有効化することは推奨されない |
| ロケール | 文字列 | ja_JP.UTF-8 または C | システムで使用する言語や地域設定。「ja_JP.UTF-8」は日本語環境、「C」は英語環境 |
| タイムゾーン | 文字列 | Asia/Tokyo | システム時刻の基準となる地域 |
| システムコンソールのキーマップ | 文字列 | 日本語/日本語 または 英語(US)/英語(US) | インストール画面やテキスト画面でのキーボード配列 |
ネットワーク設定について
- 固定IPアドレス: サーバとして運用する場合や、リモートアクセスでIPアドレスを固定する必要がある場合に選択する。IPアドレス、ネットマスク、デフォルトルータ、DNSサーバの情報を事前に確認しておく。
- DHCP(Dynamic Host Configuration Protocol、IPアドレス等のネットワーク設定を自動配布する仕組み): ルータなどからIPアドレス設定を自動取得する場合に選択する。一般的な家庭用ネットワークではこちらを選択する。
Ubuntu 24.04のダウンロードとインストールメディアの作成
- Ubuntuミラーサイトまたは公式サイトにアクセスする
- ミラーサイトポータル: https://launchpad.net/ubuntu/+cdmirrors
- Ubuntu 24.04 の公式リリースページ: https://releases.ubuntu.com/noble/
地理的に近いミラーサイトを利用すると、ダウンロード速度が向上する場合がある。
- 日本国内のミラーサイトを選択する(ミラーサイトポータルを利用する場合)
Japanセクションから、応答速度などを考慮してミラーサイトを選択する。
- HTTPS対応のミラーサイトを選択する
セキュリティのため、URLが「https://」で始まるサイトを選ぶ。
- ディレクトリ一覧から「24.04」を選択する
ミラーサイトにアクセスすると、複数のバージョンのディレクトリが表示される。最新LTS版の「24.04」を選択する。
- デスクトップ環境用の
ubuntu-24.04-desktop-amd64.isoを選択するこれがUbuntu Desktop 24.04 LTSの64ビット版インストールイメージファイルである。
- ISOイメージファイルのダウンロードを開始する
ファイルサイズが大きい(約5.7GB)ため、安定したインターネット接続環境でダウンロードする。ダウンロード完了まで待つ。
よくある問題
- ダウンロードが途中で失敗する → ブラウザのダウンロードマネージャから再開するか、別のミラーサイトを試す
- ダウンロード速度が遅い → 別の日本国内ミラーサイトに変更する
- ダウンロード完了後、チェックサムを確認する
ダウンロードしたファイルの整合性を検証するため、チェックサム(ファイル全体から計算されるハッシュ値。1バイトでも内容が異なれば値が変化する)を確認する。公式サイトやミラーサイトに記載されているハッシュ値と、ダウンロードしたファイルのハッシュ値を比較する。Linux環境では
sha256sum ubuntu-24.04-desktop-amd64.isoコマンドで、Windows環境ではコマンドプロンプトでcertutil -hashfile ubuntu-24.04-desktop-amd64.iso SHA256コマンドでハッシュ値を計算できる(公式の確認手順例)。
インストールメディアの作成
ダウンロードした .iso イメージファイルから、起動可能なUSBメモリを作成する。
Windows環境でのRufusを使用した作成手順
- Rufus(USBメモリへISOを書き込むためのWindows用ツール)をダウンロードし、起動する
- 以下の設定を行う
- デバイス: 使用するUSBメモリを選択
- ブートの種類: ダウンロードしたUbuntu ISOファイルを選択
- パーティション構成: UEFI対応PCの場合は「GPT」、古いBIOSのみ対応PCの場合は「MBR」を選択。最近のPC(2012年以降)はほとんどUEFI対応のため、通常は「GPT」を選択する
- ファイルシステム: FAT32
- 「スタート」をクリックし、USBメモリへの書き込みを開始する。この操作でUSBメモリ内のデータはすべて消去される
macOS、Linux環境での作成
balenaEtcherなどのツールを使用して、起動可能なUSBメモリを作成する。
Ubuntu 24.04のインストール手順
- インストールメディアから起動する
作成した起動可能なUSBメモリをPCに挿入し、PCを起動または再起動する。BIOS/UEFI設定(PCのファームウェア設定画面)でUSBデバイスからの起動を有効にする必要がある。起動時に特定のキー(F2、F10、F12、Del、Escなど、PCメーカーにより異なる)を押すと、ブートメニュー(起動デバイス選択画面)またはBIOS/UEFI設定画面が表示される。
- 起動メニューで「Try or Install Ubuntu」を選択する
- システム言語として「日本語」を選択し、「Next」をクリックする
- 「Ubuntuのアクセシビリティ」設定画面で必要な支援機能を選択し、「Next」をクリックする
- キーボードレイアウトを設定する
使用するキーボードに合わせて適切なレイアウト(例: 日本語、英語(US))を選択し、「Next」をクリックする。
日本語キーボードレイアウト選択例:
英語(US)キーボードレイアウト選択例:
- インターネット接続方式を選択する
有線LANまたはWi-Fiで接続するか、オフラインでインストールするかを選択する。インターネットに接続すると、インストール中に最新の更新プログラムやサードパーティドライバ(NVIDIAグラフィックドライバなど)をダウンロードできる。
有線LANを使用する場合の設定例:
オフラインインストールを選択する場合の例:
- インストール方式として「Ubuntuをインストール」を選択し、「Next」をクリックする
- インストールモードとして「対話式インストール」を選択し、「Next」をクリックする
- システム設定として「既定の設定」または「拡張設定」を選択し、「Next」をクリックする
通常は「既定の設定」を選択する。
- プロプライエタリドライバのインストール設定
必要に応じて、グラフィックカードやWi-Fiアダプタ用のプロプライエタリドライバ(オープンソースではない製造元提供のドライバ)のインストールを選択し、「Next」をクリックする。
- ディスクパーティションの設定
Ubuntuのインストール方法を選択する。
- 既存OSとの共存(デュアルブート)を選択する場合
Windows等のOSがインストールされている場合、「Ubuntuを(既存OS名)と共にインストール」オプションが表示される。これを選択すると、既存OSを残したまま、Ubuntuを追加でインストールできる。スライダで各OSに割り当てる容量を調整できる。
デュアルブート時の注意事項
- 起動時にGRUBブートローダ(複数のOSから起動するOSを選択する画面を提供するプログラム)が表示され、UbuntuまたはWindowsを選択できる
- Windows 11のBitLocker暗号化(Windowsのディスク暗号化機能)が有効な場合は、事前に無効化する必要がある(後述の問題解決ガイドを参照)
- Windowsとの時刻同期問題が発生する場合がある。Ubuntuでハードウェアクロック(PCに内蔵された時刻保持用の時計)の設定を調整することで解決できる
- ディスク全体にUbuntuをインストールする場合
警告: 以下の手順で「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択すると、選択したディスク上のすべてのデータ(OS、ファイルなど)が完全に消去される。事前にバックアップを取得すること。この操作は取り消せない。バックアップは外付けHDD・USBメモリへのコピー、またはクラウドストレージ(OneDrive、Google Drive等)の利用が一般的である。Windows環境では「バックアップと復元」または「ファイル履歴」機能も利用できる。
標準的なインストールでは「ディスクを削除してUbuntuをインストール」を選択し、「Next」をクリックする。
- 手動でパーティション設定する場合
詳細な制御が必要な場合は、「手動パーティション設定」を選択する。ルートパーティション(
/)、ホームパーティション(/home)、スワップ領域(メモリ不足時にディスク上に確保される仮想メモリ領域)などを個別に設定できる。推奨パーティション構成例(合計容量が十分にある場合)
- EFIシステムパーティション(UEFI環境の場合): 512MB〜1GB、FAT32フォーマット、マウントポイント
/boot/efi。BIOS環境ではこのパーティションは不要である - ルートパーティション(
/): 25GB以上、ext4フォーマット。システムファイルとアプリケーションが格納される - ホームパーティション(
/home): 残りの容量、ext4フォーマット。ユーザのデータが格納される。独立させることで、OS再インストール時にデータを保持できる - スワップ領域: RAM容量と同等またはそれ以下。SSD環境では、スワップファイルを使用する方法も検討できる
- EFIシステムパーティション(UEFI環境の場合): 512MB〜1GB、FAT32フォーマット、マウントポイント
- 既存OSとの共存(デュアルブート)を選択する場合
- ユーザアカウントの設定
以下の項目を入力し、「Next」をクリックする。パスワードは推測されにくい、十分な長さと複雑さを持つものを設定する。
- 「あなたの名前」(フルネーム。例: Kunihiko Kaneko)
- コンピュータの名前(ホスト名。例: kaneko-pc)
- 「ユーザ名」(ログイン用アカウント名。例: kaneko)
- 「パスワード」(アカウントの認証用。確認のため2回入力)
- タイムゾーンの設定
地図をクリックするか、入力欄に都市名(例: Tokyo)を入力して、Asia/Tokyoを選択する。
- インストールの実行
設定内容を確認し、「インストール」をクリックする。
- システムファイルのコピーとインストール
インストール完了まで待機する。PCの性能やインターネット接続によって時間は異なる(通常10〜30分程度)。この間、電源を切らないこと。
よくある問題
- インストールが途中で停止する → 数分待っても進まない場合は、インストールメディアの不良やハードウェアの問題が考えられる。USBメモリを作成し直すか、別のUSBポートを試す
- 「パッケージのインストールに失敗しました」エラー → インターネット接続を確認し、インストールをやり直す
- インストール完了後、「今すぐ再起動する」をクリックする
インストールが正常に完了すると、再起動を促すメッセージが表示される。
- システムの再起動プロセスを確認する
通常、インストールメディアを取り出すよう指示が表示される。
「Please remove the installation medium, then press ENTER」というメッセージが表示されたら、USBメモリやDVDを取り出し、Enterキーを押す。
- 新規インストールされたシステムのログイン画面
先ほど設定したユーザ名とパスワードでログインする。
- デスクトップ環境の確認
ログイン後、GNOMEデスクトップ環境(Ubuntu標準のグラフィカルユーザインターフェース)が表示される。初回ログイン時は、セットアップウィザードが表示される場合がある。画面の指示に従って、オンラインアカウントの連携やプライバシー設定などを行う(スキップも可能)。
- 端末を起動する
デスクトップ上で右クリックして表示されるメニューから「端末で開く」を選択するか、アクティビティ(画面左上)から「Terminal」を検索する。
- アプリケーションメニューの確認
デスクトップ左下の「アプリケーションを表示する」アイコンをクリックすると、インストール済みアプリケーションの一覧が表示される。
インストールと起動の問題解決ガイド、初期設定: ネットワーク、セキュリティ、基本操作については、このページ内で説明している。
詳細な情報は、以下の別ページを参照する。
- システムのアップデートガイド
ログイン後、システムのアップデートを確認し、実行する。最新のセキュリティパッチやバグ修正が適用される。
Ubuntuシステムの更新手順については、Ubuntuシステムの更新ガイドを参照する。
- Ubuntu初期設定ガイド
Ubuntuの初期設定については、Ubuntu初期設定ガイドを参照する。
- Ubuntu 24.04での開発・研究環境構築ガイド
Ubuntu 24.04での開発・研究環境構築については、Ubuntu 24.04開発・研究環境構築ガイドを参照する。
初期設定: ネットワーク、セキュリティ、基本操作
インストール完了後、以下の設定を確認・実施する。
管理者権限(sudo)とrootアカウントについて
Ubuntuでは、システム設定の変更やソフトウェア導入など、管理者権限が必要な操作には sudo コマンドを使用する。コマンドの先頭に sudo を付けて実行すると、パスワードが求められる。認証後、コマンドが管理者権限で実行される。
# 例: パッケージリストを更新する場合(管理者権限が必要)
sudo apt update
主なポイント
- rootアカウントの無効化: Ubuntuではデフォルトでスーパーユーザ(root)アカウントでの直接ログインは無効である。管理者作業は
sudoを介して行う - パスワード入力:
sudoを初めて使用する際や、一定時間経過後に再度使用する際にパスワードが求められる。入力中は画面に文字が表示されないが、正しく入力してEnterキーを押す
よくある問題
- 「ユーザは sudoers ファイル内にありません」エラー → インストール時に作成したユーザでログインしているか確認する。別のユーザを作成した場合は、管理者権限がない可能性がある
- パスワードを何度入力しても認証されない → Caps Lockがオンになっていないか、キーボードレイアウトが正しいかを確認する
システム更新の確認と自動更新(unattended-upgrades)
システムのセキュリティ維持と問題修正のため、定期的なソフトウェアの更新が必要である。
- 手動での更新: 端末で以下のコマンドを順に実行することで、システム全体を最新の状態に更新できる
# パッケージリストを更新 sudo apt update # インストール済みのパッケージを更新 sudo apt full-upgrade更新後には、不要になったパッケージの削除(
sudo apt autoremove)や、古いパッケージキャッシュの削除(sudo apt autoclean)を行うと、ディスクスペースを節約できる。カーネルなどが更新された場合には、システムの再起動(sudo shutdown -r now)が必要となる場合がある。 - 自動更新機能(unattended-upgrades): Ubuntuには、セキュリティに関する重要な更新を自動的にダウンロードし、インストールする
unattended-upgradesという機能が備わっている。多くの場合、デフォルトで有効である- 確認方法(GUI): 「ソフトウェアとアップデート」アプリを開き、「アップデート」タブを確認する
- 確認方法(CUI): 設定ファイルは
/etc/apt/apt.conf.d/50unattended-upgradesに存在する
自動更新が有効であっても、定期的に手動で
sudo apt update && sudo apt full-upgradeを実行し、すべてのパッケージを最新に保つ。
ネットワーク設定(固定IPアドレス/DHCP)
以下にネットワーク設定手順を示す。
- ネットワーク設定を開く
- デスクトップ右上のシステムメニューをクリックし、「設定」を選択する
- 左側のメニューから「ネットワーク」を選択する
- 設定対象の接続を選択する
「有線」接続または設定したいWi-Fi接続名の右側にある歯車アイコンをクリックする。
- 「IPv4設定」タブを開く
- DHCPを使用する場合
「IPv4メソッド」が「自動(DHCP)」になっていることを確認する(通常はこれがデフォルトである)。
- 固定IPアドレスを設定する場合
サーバとして運用する場合や、リモートアクセスでIPアドレスを固定する必要がある場合に設定する。
- 「IPv4メソッド」のドロップダウンリストから「手動」を選択する
- 「アドレス」欄に、設定したいIPアドレス、ネットマスク、デフォルトルータ(ゲートウェイ)を入力する
- 「DNS」欄の「自動」スイッチをオフにし、DNSサーバの欄にDNSサーバのIPアドレスを入力する(複数ある場合はカンマ区切りで入力する)
- 入力後、右上の「適用」をクリックする
設定変更後は、ネットワーク接続を一度オフにし、再度オンにすると反映される。
よくある問題
- 固定IPを設定したがインターネットに接続できない → デフォルトルータ(ゲートウェイ)とDNSサーバのIPアドレスが正しいか確認する。多くの場合、両方ともルータのIPアドレス(例: 192.168.1.1)である
- 「IPアドレスの競合」エラー → 同じネットワーク内ですでに使用されているIPアドレスを指定している。別のIPアドレスを選択する
コマンドでの固定IPアドレス設定
- 現在のネットワーク状態確認
ip a使用するインターフェース名(例: enp0s0)を確認する。インターフェース名は環境によって異なるため、実際の出力から正確な名前を取得する。
- 永続的な設定(Netplan使用)
インストール時に有線ネットワークの設定を行わなかった場合に必要となる。Netplan(Ubuntu 18.04以降で採用されている、YAML形式の設定ファイルでネットワークを管理するツール)を使用する。
- 設定ファイルの編集
sudo nano /etc/netplan/01-netcfg.yaml静的IP設定例
network: version: 2 ethernets: enp0s0: dhcp4: false addresses: - 192.168.1.100/24 routes: - to: default via: 192.168.1.1 nameservers: addresses: - 8.8.8.8 - 8.8.4.4上記設定の意味:
- IPアドレス: 192.168.1.100/24
- デフォルトゲートウェイ: 192.168.1.1
- DNSサーバ: 8.8.8.8、8.8.4.4(Google Public DNS)
- 設定の適用
sudo netplan apply設定ファイル編集後は、このコマンドを実行しないと変更が反映されない。
ファイアウォールの有効化(ufw)
インターネットに接続する環境では、不正アクセスを防ぐためファイアウォールを有効化する。Ubuntuには ufw(Uncomplicated Firewall、簡易ファイアウォール設定ツール)が標準で含まれる。
注意: SSH(Secure Shell、暗号化された遠隔ログイン用プロトコル)でリモート接続している場合は、先に sudo ufw allow ssh を実行してからファイアウォールを有効化する。この順序を守らないと、接続が切断され、ログインできなくなる可能性がある。
以下のコマンドを端末で実行する。
# SSH接続を許可する(リモート接続している場合は先に実行)
sudo ufw allow ssh
# ufw を有効にする
sudo ufw enable
# ファイアウォールの状態とルールを確認する
sudo ufw status numbered
# Webサーバ(ポート 80)を許可する場合
sudo ufw allow 80/tcp
# ルールを削除する場合(番号で指定)
# sudo ufw delete [ルール番号]
デフォルトでは、外部から内部への通信(内向き)は拒否され、内部から外部への通信(外向き)は許可される。状態は sudo ufw status numbered で随時確認できる。
日時設定
システムの日時が正確でないと、SSL証明書の検証エラーやログの時刻不整合などの問題が発生する可能性がある。NTP(Network Time Protocol、ネットワーク経由で時刻を同期するプロトコル)を使用して正確な時刻を自動取得する設定を行う。
- 現在の日時確認
date timedatectl - NTPによる自動同期の有効化
sudo timedatectl set-ntp true - NTPサーバの指定
日本国内では、情報通信研究機構(NICT)が提供するNTPサーバを使用する。
echo -e "[Time]\nNTP=ntp.nict.jp" | sudo tee /etc/systemd/timesyncd.conf - 設定の反映
sudo systemctl restart systemd-timesyncd - 同期状態の確認
timedatectl timesync-status
日本語入力の設定
日本語でテキストを入力するには、日本語入力メソッド(IME: Input Method Editor、かな漢字変換等を行うソフトウェア)の設定が必要である。Ubuntu 24.04ではiBus(入力メソッドフレームワーク)とMozc(Google日本語入力のオープンソース版)の組み合わせを使用する。
- インストール手順
# iBusとMozcをインストール sudo apt update sudo apt install ibus-mozc # iBusを再起動 ibus restart - 設定手順
- 「設定」→「地域と言語」を開く
- 「入力ソース」セクションで「+」ボタンをクリックする
- 「日本語」を選択し、「日本語(Mozc)」を追加する
- 画面右上のキーボードアイコンまたはSuper+スペースキーで入力ソースを切り替える
注意: 設定後、一度ログアウト・ログインすると確実に反映される。
詳細については、Ubuntu初期設定ガイドを参照する。
グラフィックドライバの設定(NVIDIA)
NVIDIA製グラフィックカードを搭載している場合、プロプライエタリドライバ(製造元提供のドライバ)をインストールすることで、3Dグラフィックス性能やCUDA(NVIDIA GPUの汎用計算向け開発・実行環境)機能を活用できる。Ubuntuにはnouveauドライバ(オープンソースドライバ)がプリインストールされているが、機能や性能が制限される場合がある。CUDAはLLM推論や機械学習で広く利用される基盤であり、これらの用途を予定する場合は本セクションでのプロプライエタリドライバ導入が前提となる。具体的な開発環境構築はUbuntu 24.04開発・研究環境構築ガイドを参照する。
推奨インストール方法(ubuntu-driversツール)
# 利用可能なNVIDIAドライバを確認
sudo ubuntu-drivers list
# 推奨ドライバを自動インストール
sudo ubuntu-drivers install
# または、特定のバージョンを指定してインストール(例: 535)
# sudo ubuntu-drivers install nvidia:535
# システムを再起動
sudo reboot
インストール後、以下のコマンドでドライバが正常に動作しているか確認できる。
nvidia-smi
よくある問題
- インストール後に画面が表示されない → セキュアブート(Secure Boot、署名されていないOSやブートローダの起動を防ぐセキュリティ機能)が有効な場合、ドライバの署名が必要である。無効化するか、MOK(Machine Owner Key、ユーザが署名したドライバを許可するための鍵)に登録する
- nouveauドライバとの競合 →
lsmod | grep nouveauで確認し、読み込まれている場合はブラックリストに追加する
SSD向け推奨設定
SSD(Solid State Drive、半導体メモリを記憶媒体とするストレージ装置)を使用している場合、以下の設定により性能維持と寿命延長が期待できる。
- TRIMの有効化
TRIMはSSDに対して不要なデータブロックを通知する機能である。SSDがガベージコレクション(不要データの整理)を効率的に行えるようになり、書き込み性能の低下を防ぎ、SSDの寿命を延ばす。
- 現在の状態確認
sudo systemctl status fstrim.timer - 有効化
sudo systemctl enable fstrim.timer sudo systemctl start fstrim.timer - 手動実行
sudo fstrim -av
- 現在の状態確認
- noatimeオプションの追加
ファイルアクセス時刻(atime)の記録を無効化する。通常、ファイルを読み取るたびにアクセス時刻が更新されるが、この記録を停止することでSSDへの書き込み回数を削減できる。
sudo nano /etc/fstab変更前:
UUID=xxxx / ext4 errors=remount-ro 0 1変更後:
UUID=xxxx / ext4 noatime,errors=remount-ro 0 1注意: 変更後は再起動が必要である。設定を誤るとシステムが起動しなくなる可能性があるため、編集前にバックアップを取る。
- スワップ使用頻度の調整
swappinessは、メモリが不足した際にどの程度積極的にスワップ領域(ディスク上の仮想メモリ)を使用するかを制御するパラメータである(0〜100、デフォルトは60)。値を下げることで、メモリに余裕がある場合のスワップ使用を抑制し、SSDへの書き込みを削減できる。
- 現在値の確認
cat /proc/sys/vm/swappiness - 値を10に設定
echo "vm.swappiness=10" | sudo tee -a /etc/sysctl.conf sudo sysctl -p
- 現在値の確認
- ファイルシステムの選択
インストール時に選択するファイルシステムは、ext4またはBtrfsから選択する。SSD環境ではいずれもTRIMに対応しており実用上の問題はない。以下は一般的な選択指針である。
推奨順 ファイルシステム 特徴 1 ext4 安定性が高く、TRIM対応。広く使用されている 2 Btrfs 透過的圧縮、スナップショット機能を備える。高度な機能が必要な場合に選択
ソフトウェアのインストール方法
Ubuntuで新しいアプリケーションやツールを追加するには、主に以下の2つの方法がある。
- GUI(App Center: Ubuntu標準のアプリケーション管理ツール)
- デスクトップ左下のアプリアイコン(点9つのアイコン)をクリックし、「App Center」を探して起動する
- カテゴリから探すか、検索バーでソフトウェア名を検索して、目的のアプリケーションを見つける
- アプリケーションの詳細ページを開き、「インストール」ボタンをクリックする
- CUI(aptコマンド)
- 端末を開く
- パッケージリストを最新にする:
sudo apt update - 目的のソフトウェアパッケージをインストールする:
sudo apt install <パッケージ名># 例: GIMP(画像編集ソフト)をインストールする場合 sudo apt update sudo apt install gimp - インストールするパッケージ名が分からない場合は、
apt search <キーワード>で検索できる
OpenSSHサーバの設定
OpenSSHサーバ(SSHプロトコルでの遠隔ログインを受け付けるサーバソフトウェア)をインストールすると、他のPCからネットワーク経由でUbuntuにリモートログインできる。物理的にPCの前にいなくても、端末操作やファイル転送が可能となる。サーバ運用や開発作業に有用である。
- インストール
sudo apt update sudo apt install openssh-server - サービスの起動と自動起動設定
sudo systemctl start ssh sudo systemctl enable ssh - 状態確認
sudo systemctl status ssh - ファイアウォール設定(ufw使用時)
sudo ufw allow ssh sudo ufw enable sudo ufw status - 接続テスト
サーバ側でIPアドレスを確認する:
ip aクライアントから接続する:
ssh ユーザ名@サーバのIPアドレス - セキュリティ設定(任意)
ファイル
/etc/ssh/sshd_configを編集して、セキュリティを強化できる。主な設定項目:
項目 設定値 説明 Port 22 SSHポート番号(変更可能) PermitRootLogin no rootユーザの直接ログインを禁止 PasswordAuthentication yes パスワード認証の許可(鍵認証のみにする場合はno) 設定ファイル変更後はSSHサービスを再起動する:
sudo systemctl restart ssh
インストールと起動の問題解決ガイド
トラブル発生時はこのセクションを参照する。
インストール時によくある問題と解決方法
- インストール用USBメモリが起動しない場合
確認すること
- パソコン起動時に表示されるメーカーロゴ画面で、指定されたキー(例: F2、F10、F12、Del、Escなど)を連打し、ブートメニュー(起動デバイス選択画面)またはBIOS/UEFI設定画面を表示させる
- BIOS/UEFI: PCのファームウェア。OSが起動する前に動作し、ハードウェアの初期化や起動デバイスの選択を行う
- ブートメニュー: 起動時に一時的に起動デバイスを選択できるメニュー
- ブートメニューが表示された場合は、USBデバイス(例: USB HDD、USB Storage、Removable Deviceなど)を選択してEnterキーを押す
- BIOS/UEFI設定画面が表示された場合は、「Boot」や「起動」といった項目を探し、起動順序(Boot Order、Boot Priority)でUSBデバイスを最優先(一番上)に設定し、設定を保存して再起動する(保存方法は通常 Save & Exit など)
上記で解決しない場合
- 別のUSBポート(USB 2.0ポートがあれば試す)に差し替えて、同じ手順を試す
- 可能であれば、別のUSBメモリでインストールメディアを作成し直して試す
- セキュアブート(Secure Boot、署名されていないOSやブートローダの起動を防ぐセキュリティ機能。Ubuntu 24.04は署名されているため、通常は有効のままで問題ない)が有効な場合は、一時的に無効にしてみる
- パソコン起動時に表示されるメーカーロゴ画面で、指定されたキー(例: F2、F10、F12、Del、Escなど)を連打し、ブートメニュー(起動デバイス選択画面)またはBIOS/UEFI設定画面を表示させる
- 起動しなくなった場合(インストール後など)
警告: 以下のコマンドはシステムのブートローダ設定を変更する。操作を誤るとシステムが起動しなくなる可能性がある。実行前に重要なデータのバックアップを取得する。
復旧手順
- インストールに使用したUSBメモリから再度起動し、「Try Ubuntu」を選択してライブ環境(USBメモリから直接起動した一時的なUbuntu環境)を起動する
- 端末を開く
- 以下のコマンドを順に実行する。デバイス名(
/dev/sda1、/dev/sdaなど)は自身の環境に合わせて読み替える
# パーティションテーブルを表示し、Linuxルートファイルシステムがあるデバイス名を確認 # 「Type」が「Linux filesystem」となっているパーティション(例: /dev/sda2)を探す sudo fdisk -l # 確認したシステムパーティションを /mnt にマウント # 例: /dev/sda2 がルートパーティションの場合 sudo mount /dev/sda2 /mnt # UEFIシステムの場合は、EFIシステムパーティションもマウントする # fdisk -l で「EFI System」と表示されているパーティション(例: /dev/sda1)を使用 sudo mount /dev/sda1 /mnt/boot/efi # chroot(別のルートディレクトリ環境でコマンドを実行する機能)に必要なファイルシステムをバインドマウント sudo mount --bind /dev /mnt/dev sudo mount --bind /proc /mnt/proc sudo mount --bind /sys /mnt/sys # マウントした環境にchrootで入る sudo chroot /mnt # GRUBブートローダを再インストールし、設定を更新 # /dev/sda はディスク全体を指定(パーティション番号は付けない) grub-install /dev/sda update-grub # chroot環境から抜ける exit # アンマウント(マウントした逆順で) sudo umount /mnt/sys sudo umount /mnt/proc sudo umount /mnt/dev sudo umount /mnt/boot/efi sudo umount /mnt # 再起動 sudo reboot
トラブルを防ぐためのポイント
- インストール前に、重要なファイルは外部ストレージ(USBメモリ、外付けHDDなど)やクラウドストレージにバックアップを取る
- インストール用USBメモリは、信頼性の高いメーカーの8GB以上のものを使用する
- ノートパソコンの場合は、ACアダプタを接続し、バッテリー切れを防ぐ
- インストールやアップデートの作業中に、強制的に電源を切らない
次のステップへ
Ubuntu 24.04 LTSのインストールと初期設定が完了した。以下の項目を検討することで、システムをさらに活用できる。
Ubuntu Proへの登録
Ubuntu Proは、個人利用の場合5台まで無料で登録できる。ESM(拡張セキュリティ保守)により、標準サポート期間終了後もセキュリティ更新を受けられる(標準5年に加えてESMで5年、Legacy add-onでさらに5年、合計最大15年)。また、Kernel Livepatch(再起動なしのカーネル更新)やFIPS 140-3認証パッケージ等の追加機能も利用可能となる。
- 登録ページ: https://ubuntu.com/pro
- サポート期間の詳細: https://ubuntu.com/about/release-cycle
コミュニティとサポート
技術的な問題や疑問が生じた場合、以下のコミュニティリソースを利用できる。
- Ubuntu日本語フォーラム: https://forums.ubuntulinux.jp/
- Ask Ubuntu(英語): https://askubuntu.com/
- Ubuntu Discourse(英語): https://discourse.ubuntu.com/
開発環境の構築
ソフトウェア開発を行う場合、Python、Node.js、Docker等の環境構築が必要である。詳細な手順については、Ubuntu 24.04開発・研究環境構築ガイドを参照する。
システム管理とクラウド環境への展開
Ubuntuは、仮想化環境やクラウドプラットフォームでの利用にも適している。VirtualBox、VMware、KVM等での仮想環境構築、Windows Subsystem for Linux(WSL)での利用、Raspberry Piへのインストール等の詳細については、Ubuntuシステムの管理と運用、各種設定を参照する。
ハードウェアの追加購入時の確認
新たにハードウェアを購入する場合、Ubuntu認定ハードウェアリストを確認することで、互換性の問題を事前に回避できる。認定ハードウェアではドライバやファームウェアの互換性が確認されている。
- 認定ハードウェア検索: https://ubuntu.com/certified