VMware Workstation Pro のインストール(Ubuntu 上)
Ubuntu 24.04 LTS へ VMware Workstation Pro を公式サイトの .bundle ファイルで導入する手順を示す。事前に build-essential と linux-headers パッケージのインストールを行う。カーネルモジュール (vmmon, vmnet) のビルドに失敗する場合は、互換性パッチの適用で対処する。代替には KVM/QEMU や VirtualBox がある。
ライセンスに関する情報: 2024年11月11日より、VMware Workstation Pro は商用利用を含むすべての用途で無料となった。また、無償版であった VMware Workstation Player は Workstation Pro に統合され、単体製品としては提供されていない。ダウンロードには Broadcom のサポートポータルのアカウントが必要である。
1. VMware Workstation Pro のダウンロード
最新版のインストーラー (.bundle ファイル) を Broadcom のサポートポータルからダウンロードする。
- ダウンロードページへアクセスする
Broadcom のサポートポータル (https://support.broadcom.com/) にログインし、「My Downloads」から「VMware Workstation Pro」を検索する。
- Linux 版インストーラーを選択する
「VMware Workstation Pro for Linux」の最新版 (64ビット) を選択してダウンロードする。ファイル名はバージョンによって異なる (例:
VMware-Workstation-Full-17.x.y-zzzzzzz.x86_64.bundle)。
2. インストールと初期設定
- 前提条件: 必要なパッケージのインストール
カーネルモジュールのビルドには、ビルドツールとカーネルヘッダが必要である。これらを事前にインストールする。
sudo apt update sudo apt install build-essential linux-headers-$(uname -r)上記コマンドは、ビルドに必要な基本的なツールと、現在実行中のカーネルに対応するヘッダファイルをインストールするものである。
- ダウンロードしたファイルの実行
ダウンロードした
.bundleファイルに実行権限を付与し、root 権限で実行する。ファイル名はダウンロードしたものに合わせる。chmod +x VMware-Workstation-Full-<バージョン情報>.x86_64.bundle sudo bash ./VMware-Workstation-Full-<バージョン情報>.x86_64.bundleこれによりグラフィカルなインストーラが起動する。画面の指示に従ってインストールを進める。
- インストール完了後、VMware Workstation Pro を起動し、初回起動時設定に進む。
メニューから起動するか、次のコマンドで起動する。
vmware
- ライセンス条項の確認
ライセンス条項が表示されるため、内容を確認し、同意できる場合は次に進む。
- 起動時の更新確認設定
起動時に製品の更新を確認するかどうかを設定する。
- カスタマーエクスペリエンス向上プログラム (CEIP) 参加設定
CEIP に参加するかどうかを設定する。設定後、「Next」をクリックする。
- ライセンスキーの設定
ライセンスキーの入力画面が表示された場合は、キーを入力せずに続行できる。「Finish」をクリックして設定を完了する。
- 設定終了の確認
初期設定が完了したことを確認し、「OK」をクリックする。
- カーネルモジュールのコンパイル
初回起動時や、OS のカーネルがアップデートされた後には、カーネルモジュールのコンパイルを求めるウィンドウが表示されることがある。これは、VMware の動作に必須のカーネルモジュール (
vmmon,vmnet) を現在のカーネル用にコンパイル・ロードする必要があることを示している。「Install」をクリックするとコンパイルが実行される。
前提パッケージが導入されていれば成功するが、カーネルバージョンと VMware のバージョンの組み合わせによってはコンパイルに失敗することがある。失敗した場合は、コミュニティで提供されている互換性パッチ (mkubecek/vmware-host-modules の GitHub リポジトリなど) のうち、使用中の VMware のバージョンに対応するものを適用する。エラーの詳細はログファイル (
/tmp/vmware-<username>/setup-<numbers>.logなど) で確認する。
- 起動完了
カーネルモジュールのコンパイルとロードが成功すると、VMware Workstation Pro のメインウィンドウが起動する。
ゲスト OS のパフォーマンス向上のため、ゲスト OS 内に Open VM Tools (
sudo apt install open-vm-toolsなど) をインストールする。
3. おわりに
Ubuntu での仮想化には、KVM/QEMU や VirtualBox といったオープンソースの選択肢もある。要件に応じて選択する。