VMware Workstation Player のインストールと仮想マシンの作成(Windows 上)

この記事について

この記事では,Windows 上に VMware Workstation Player をインストールし,仮想マシンを作成して Ubuntu を動作させる手順を説明する。仮想マシンを使用することで,Windows を使いながら Linux 環境を利用できるようになる。

前提条件

【目次】

  1. VMware Workstation Player のインストール
  2. 仮想マシンの作成と Ubuntu のインストール
  3. 仮想マシン間の通信

1. VMware Workstation Player のインストール

VMware Workstation Player は,仮想マシンを作成・実行するためのソフトウェアである。個人利用および非商用利用であれば無料で使用できる。

VMware Workstation Player のダウンロード

  1. Broadcom Support Portal でアカウントを登録する。

    https://support.broadcom.com/ で「Register」をクリックし,登録を行う。

  2. VMware Workstation Player のダウンロードページを開く。

    https://support.broadcom.com/group/ecx/productdownloads?subfamily=VMware+Workstation+Pro

  3. Windows 版を選ぶ。
  4. バージョンを選ぶ。
  5. ダウンロードを開始する。

VMware Workstation Player のインストール

  1. ダウンロードしたファイルを実行する。
  2. ようこそ画面で「次へ」をクリックする。
  3. ライセンス条項を確認し,同意する。
  4. カスタムセットアップ画面で設定を行う。
  5. ユーザエクスペリエンスの設定を行う。
  6. ショートカットの作成について設定する。
  7. 「インストール」をクリックし,インストールを開始する。
  8. インストール完了後,「完了」をクリックする。

2. 仮想マシンの作成と Ubuntu のインストール

仮想マシンとは

仮想マシンとは,ソフトウェアによって構築された仮想的なコンピュータである。仮想マシンには以下の特徴がある。

ここで,ホストOS とは仮想マシンを動かす側の OS(この記事では Windows)を指し,ゲストOS とは仮想マシン上で動作する OS(この記事では Ubuntu)を指す。

Ubuntu の ISO ファイルの準備

Ubuntu は,無料で利用できる Linux ディストリビューションの一つである。仮想マシンに Ubuntu をインストールするには,事前に ISO イメージファイルをダウンロードしておく必要がある。ISO イメージファイルとは,CD や DVD の内容を1つのファイルにまとめたものである。

Ubuntu の ISO ファイルは,公式サイト(https://ubuntu.com/download)からダウンロードできる。

Ubuntu インストール時の設定

仮想マシンを作成し Ubuntu をインストールする際に,以下の項目を設定する。

設定項目 設定内容
CD/DVD ダウンロードした Ubuntu の ISO ファイルを指定する
ネットワークアダプタ 通常は「NAT」(デフォルト設定)を使用する。複数の仮想マシン間で通信を行う場合は「ブリッジ」に設定する。
タイムゾーン Tokyo
キーボードレイアウト 日本語 / 日本語
ユーザー名 任意の英文字と数字で設定する
パスワード 任意の英文字と数字で設定する
コンピュータの名前 任意の英文字と数字で設定する(例:c1)

NAT(Network Address Translation)は,仮想マシンがホストOSのネットワーク接続を共有してインターネットにアクセスする方式である。ブリッジは,仮想マシンが物理ネットワークに直接接続されているように動作する方式で,仮想マシン同士や他の物理マシンとの通信が可能になる。

3. 仮想マシン間の通信

このセクションでは,2台の仮想マシン間でネットワーク通信を行う方法を説明する。複数の仮想マシンを連携させたシステムの構築や,ネットワークプログラミングの学習に活用できる。

仮想マシン間で通信を行うには,各仮想マシンのネットワーク設定を「ブリッジ」に変更しておく必要がある。

① 各仮想マシンの IP アドレスを確認する

IP アドレスとは,ネットワーク上の機器を識別するための番号である。通信相手を指定するために使用する。

② netcat サーバを起動する

netcat は,ネットワーク接続のテストや簡易的なデータ送受信に使用されるコマンドラインツールである。一方の仮想マシンをサーバとして待機させる。

nc -l -p 1234

このコマンドにより,ポート 1234 番でサーバが待機状態となる。ポートとは,通信の種類を区別するための番号である。

③ netcat クライアントを起動する

もう一方の仮想マシンで以下のコマンドを実行し,サーバに接続する。

nc <サーバのIPアドレス> 1234

「<サーバのIPアドレス>」の部分には,手順①で確認したサーバ側の IP アドレスを入力する。接続が成功すると,入力したメッセージを送信できる状態になる。

④ 通信を確認する

クライアント側でメッセージを入力すると,サーバ側の端末にそのメッセージが表示される。これにより,2台の仮想マシン間で通信が成功していることを確認できる。

注意事項