OpenStreetMap データ、ESRI Shape データで公開されているもの
【目次】
用途に応じた入手方法の選択
- 全世界のデータが必要な場合 → Planet.osm
- 特定の国・地域のデータが必要な場合 → GEOFABRIK
- 小範囲のデータのみ必要な場合 → OpenStreetMap API v0.6
- GIS ソフトウェアの学習目的 → QGIS サンプルデータセット
OpenStreetMap データの構成要素
OpenStreetMap データは、node、way、relation の3種類の要素で構成される。これらを組み合わせて地理情報を表現する。
- node(ノード): 緯度・経度で表される点
- way(ウェイ): 複数の node を順序付けて接続した線または領域
- relation(リレーション): 複数の node、way、relation をグループ化したもの
Planet.osm のデータ
Planet.osm は、OpenStreetMap の全世界の地図データを1つのファイルにまとめたものである。全データを一括で入手できるが、ファイルサイズが大きい(数十GB以上)。
- Planet.osm の Web ページを開く http://wiki.openstreetmap.org/wiki/Planet.osm
- ミラーサイトからダウンロードする。
本家サイトへの負荷軽減のため、ミラーサイトを利用する。一覧は以下のページで確認できる。http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Planet.osm
GEOFABRIK のデータ
GEOFABRIK は、OpenStreetMap データを大陸別・国別に分割して配布している。必要な地域のデータのみをダウンロードできるため、Planet.osm より効率的である。
以下のファイル形式から選択できる。
- .osm.pbf: Protocol Buffer 形式。ファイルサイズが小さく、処理が高速
- .osm.bz2: XML 形式を bzip2 で圧縮したもの。多くのツールで読み込み可能
- .shp.zip: ESRI Shape 形式。GIS ソフトウェアで直接利用可能
- ライセンス条項の確認
データを利用する前に、http://www.geofabrik.de/data/download.htmlに記載のライセンス条項を確認する。
- データのダウンロード
アジア地域のデータは以下の URL から入手できる。
https://download.geofabrik.de/asia/
データの切り出し
Planet.osm や GEOFABRIK からダウンロードした大きなデータファイルから、必要な範囲のみを抽出できる。ここでは osmosis を使用した方法を説明する。
osmosis は、OpenStreetMap データを処理するためのコマンドラインツールである。事前にインストールが必要である。
切り出しには対象範囲の座標が必要である。JOSM (Java OpenStreetMap Editor)は OpenStreetMap データを編集するためのソフトウェアであり、地図上で座標を確認する際にも利用できる。
コマンドの構文
以下の例では、bzcat と osmosis を組み合わせて使用している。
- bzcat: bzip2 形式で圧縮されたファイルを展開して出力するコマンド
- --bb オプション: bounding box(境界ボックス)を指定する。left(西端)、bottom(南端)、right(東端)、top(北端)の経度・緯度を指定する
コマンド操作の例1 (福岡県糸島市)
処理には数分以上の時間を要する。
bzcat japan.osm.bz2 | osmosis --rx - --bb left=130.0355 bottom=33.4643 right=130.2938 top=33.6690 --wx itoshima-city.osm
コマンド操作の例2 (福岡県福岡市)
処理には数分以上の時間を要する。
bzcat japan.osm.bz2 | osmosis --rx - --bb left=130.2037 bottom=33.4308 right=130.5053 top=33.7147 --wx fukuoka-city.osm
コマンド操作の例3 (大分県臼杵市)
処理には数分以上の時間を要する。
bzcat japan.osm.bz2 | osmosis --rx - --bb left=131.6271 bottom=32.9533 right=131.9218 top=33.2336 --wx usuki-city.osm
OpenStreetMap API v0.6 を使ってのダウンロード
OpenStreetMap API v0.6 を使用すると、ソフトウェアを介さず指定した範囲のデータを直接取得できる。小範囲のデータを手軽に入手したい場合に適している。
ダウンロードできるサイズには制限がある。広範囲のデータが必要な場合は、GEOFABRIK を利用する。
以下は wget コマンドで範囲を指定してダウンロードする例である。wget は URL を指定してファイルをダウンロードするコマンドである。bbox パラメータには、西端、南端、東端、北端の経度・緯度をカンマ区切りで指定する。
wget https://api.openstreetmap.org/api/0.6/map?bbox=130.1879883,33.5219339,130.32119749999998,33.594031099999995
QGIS が配布しているサンプルデータセット
QGIS は、GIS ソフトウェアの操作を学ぶためのサンプルデータセット(Alaska dataset)を配布している。ESRI Shape 形式のデータが含まれており、ダウンロード後すぐに QGIS で開くことができる。
- http://qgis.org/を開く
- Download をクリック
- Alaska のところの「download the dataset」をクリック
- ダウンロードした zip ファイルを展開(解凍)
データセットの詳細は、展開後のフォルダ内にある README.html に記載されている。
関連情報
OpenStreetMap データは、Garmin 製 GPS 機器向けの形式に変換して利用することもできる。
Garmin 形式 http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:OSM_Map_On_Garmin