OpenStreetMap データ、ESRI Shape データで公開されているもの

【概要】OpenStreetMap データおよび ESRI Shape データの入手方法について解説する。Planet.osm、GEOFABRIK、OpenStreetMap API v0.6、QGIS サンプルデータセットからのダウンロード方法と、osmosis を用いたデータ切り出し手順を説明する。

【目次】

  1. Planet.osm のデータ
  2. GEOFABRIK のデータ
  3. データの切り出し
  4. OpenStreetMap API v0.6 を使ってのダウンロード
  5. QGIS が配布しているサンプルデータセット
  6. 関連情報

用途に応じた入手方法の選択

OpenStreetMap データの構成要素

OpenStreetMap データは、node、way、relation の3種類の要素で構成される。これらを組み合わせて地理情報を表現する。

Planet.osm のデータ

Planet.osm は、OpenStreetMap の全世界の地図データを1つのファイルにまとめたものである。全データを一括で入手できるが、ファイルサイズが大きい(数十GB以上)。

サーバ負荷への配慮: 多くの利用者が共有するサーバであるため、不必要なダウンロードは避けること。

  1. Planet.osm の Web ページを開く http://wiki.openstreetmap.org/wiki/Planet.osm
  2. ミラーサイトからダウンロードする。

    本家サイトへの負荷軽減のため、ミラーサイトを利用する。一覧は以下のページで確認できる。http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Planet.osm

GEOFABRIK のデータ

GEOFABRIK は、OpenStreetMap データを大陸別・国別に分割して配布している。必要な地域のデータのみをダウンロードできるため、Planet.osm より効率的である。

以下のファイル形式から選択できる。

サーバ負荷への配慮: 多くの利用者が共有するサーバであるため、不必要なダウンロードは避けること。

  1. ライセンス条項の確認

    データを利用する前に、http://www.geofabrik.de/data/download.htmlに記載のライセンス条項を確認する。

  2. データのダウンロード

    アジア地域のデータは以下の URL から入手できる。

    https://download.geofabrik.de/asia/

    GEOFABRIK のダウンロードページ

データの切り出し

Planet.osm や GEOFABRIK からダウンロードした大きなデータファイルから、必要な範囲のみを抽出できる。ここでは osmosis を使用した方法を説明する。

osmosis は、OpenStreetMap データを処理するためのコマンドラインツールである。事前にインストールが必要である。

切り出しには対象範囲の座標が必要である。JOSM (Java OpenStreetMap Editor)は OpenStreetMap データを編集するためのソフトウェアであり、地図上で座標を確認する際にも利用できる。

コマンドの構文

以下の例では、bzcat と osmosis を組み合わせて使用している。

コマンド操作の例1 (福岡県糸島市)

処理には数分以上の時間を要する。

bzcat japan.osm.bz2 | osmosis --rx - --bb left=130.0355 bottom=33.4643 right=130.2938 top=33.6690 --wx itoshima-city.osm

コマンド操作の例2 (福岡県福岡市)

処理には数分以上の時間を要する。

bzcat japan.osm.bz2 | osmosis --rx - --bb left=130.2037 bottom=33.4308 right=130.5053 top=33.7147 --wx fukuoka-city.osm

コマンド操作の例3 (大分県臼杵市)

処理には数分以上の時間を要する。

bzcat japan.osm.bz2 | osmosis --rx - --bb left=131.6271 bottom=32.9533 right=131.9218 top=33.2336 --wx usuki-city.osm
osmosis によるデータ切り出し結果

OpenStreetMap API v0.6 を使ってのダウンロード

OpenStreetMap API v0.6 を使用すると、ソフトウェアを介さず指定した範囲のデータを直接取得できる。小範囲のデータを手軽に入手したい場合に適している。

サーバ負荷への配慮: 多くの利用者が共有するリソースであるため、頻繁なダウンロードは避けること。

ダウンロードできるサイズには制限がある。広範囲のデータが必要な場合は、GEOFABRIK を利用する。

以下は wget コマンドで範囲を指定してダウンロードする例である。wget は URL を指定してファイルをダウンロードするコマンドである。bbox パラメータには、西端、南端、東端、北端の経度・緯度をカンマ区切りで指定する。

wget https://api.openstreetmap.org/api/0.6/map?bbox=130.1879883,33.5219339,130.32119749999998,33.594031099999995

QGIS が配布しているサンプルデータセット

QGIS は、GIS ソフトウェアの操作を学ぶためのサンプルデータセット(Alaska dataset)を配布している。ESRI Shape 形式のデータが含まれており、ダウンロード後すぐに QGIS で開くことができる。

  1. http://qgis.org/を開く
  2. Download をクリック
    QGIS 公式サイトの Download ボタン
  3. Alaska のところの「download the dataset」をクリック
    Alaska サンプルデータセットのダウンロードリンク
  4. ダウンロードした zip ファイルを展開(解凍)
    展開後のサンプルデータセットのフォルダ構成

データセットの詳細は、展開後のフォルダ内にある README.html に記載されている。

OpenStreetMap データは、Garmin 製 GPS 機器向けの形式に変換して利用することもできる。

Garmin 形式 http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:OSM_Map_On_Garmin