VMware 仮想マシンへの Ubuntu のインストール

VMware Workstation を用いて、次の作業を行う。

VMware Workstation の入手について:かつての無料製品「VMware Workstation Player」は、Broadcom による買収後に「VMware Workstation Pro」へ統合された。VMware Workstation Pro は、個人利用・商用利用のいずれも無料で使用できる。ダウンロードは Broadcom Support Portal(https://support.broadcom.com/)にログインして行う(Broadcom Support Portal は、Broadcom 製品のダウンロードやサポートを提供するウェブサイト)。

Ubuntu のバージョンについて:Ubuntu 18.04 LTS は標準サポートが 2023 年に終了している(LTS は Long Term Support の略で、長期間のサポートが提供される版)。新たに環境を作るときは、サポート期間中の最新の LTS 版(例:Ubuntu 24.04 LTS)を使うことを推奨する。以下の手順は、ダウンロードする ISO イメージファイル名やバージョン表記をインストールする版に合わせれば、他の Ubuntu 版にもそのまま使える。

目次

VMware Workstation による Ubuntu のゲスト OS インストール手順

事前準備:設定項目と必要情報

◆ 仮想マシンの設定項目

設定項目 データ型 本 Web ページでの設定値
ゲスト OS の種類 文字列 Ubuntu
Linux カーネルの種類 文字列 amd64 (64ビット)
VMware での仮想マシン識別名 文字列 ubuntu1
仮想マシン・イメージファイルのディレクトリ 文字列 E:\Documents\Virtual Machines\ubuntu1
起動ディスクとして使用する仮想起動ディスクの最大サイズ 数値 (GB) 80 (GB)
仮想マシンに割り当てるメインメモリのサイズ 数値 (MB) 4096 (MB)
仮想マシンのインストールメディアの ISO 形式イメージファイル名 文字列 E:\Desktop\ubuntu-24.04-desktop-amd64.iso

◆ ゲスト OS の初期設定項目

設定項目 データ型 本 Web ページでの設定値
初期ユーザのフルネーム 文字列 kunihiko kaneko
初期ユーザのユーザ名 文字列 kaneko
初期ユーザのパスワード 文字列 <秘密の文字列>

インストール手順の詳細

VMware Workstation には「簡易インストール(Easy Install)」機能があり、初期ユーザ名やパスワードなどをあらかじめ入力しておくと、ゲスト OS のインストールが自動で進む。

  1. VMware Workstation の起動

    Windows 環境での起動

    Ubuntu 環境での起動(端末で次のコマンドを実行する)

    vmware
  2. メインメニューから「新規仮想マシンの作成 (Create a New Virtual Machine)」を選択する。
  3. インストールメディアの指定

    Ubuntu の公式 ISO イメージは https://ubuntu.com/download/desktop から入手できる(ISO イメージは、インストール用ディスクの内容をひとつにまとめたファイル)。

    イメージファイルを選ぶと、ゲスト OS の種類が自動検出される

  4. 簡易インストール情報として、初期ユーザアカウント(フルネーム、ユーザ名、パスワード)を設定する。
  5. 仮想マシンの識別名と保存場所の設定

    仮想マシン・イメージファイルの保存先ディレクトリは、管理しやすい場所に変更してよい。

  6. 仮想ディスクのサイズ設定
  7. 設定内容の最終確認

    確認後、「完了 (Finish)」をクリックして次へ進む。

  8. インストールの自動開始
  9. (任意)準仮想化ツールのセットアップ

    簡易インストールを選ぶと、追加ソフトウェアのダウンロード案内が表示される場合がある。表示されたら「ダウンロードしてインストール (Download and Install)」を選ぶ(準仮想化ツールは、画面サイズの自動調整やホストとの相互運用を可能にするソフトウェア。現在の Linux ゲストでは open-vm-tools が使われる)。

    ダウンロードが始まる。

  10. Ubuntu のインストールが自動的に進む

    インストールが完了するまで待つ。

    注意:ログイン画面が表示されても、インストール完了まで操作を控える
  11. インストール完了後、Ubuntu のグラフィカルログイン画面が表示される
  12. (任意)日本語環境への切り替えは、ログイン後に「GNOME での言語設定」の手順に従って行う。

open-vm-tools の手動インストール手順

簡易インストールを選んだ場合は準仮想化ツールが自動で導入されるため、以下の手順は不要である。簡易インストールを使わなかった場合の手動インストール手順を示す。

かつて配布されていた VMware Tools(vmware-install.pl による導入)は Linux ゲスト向けには提供が終了し、現在は Ubuntu のリポジトリにある open-vm-tools を使うことが公式に推奨されている(リポジトリは、ソフトウェアの入手元となる配布元のこと)。グラフィカル画面を使う Ubuntu デスクトップでは open-vm-tools-desktop を導入する。

  1. VMware Workstation の起動

    Windows 環境での起動

    Ubuntu 環境での起動(端末で次のコマンドを実行する)

    vmware
  2. 対象仮想マシンの選択
  3. 仮想マシンの再生」ボタンをクリックする。
  4. ゲスト OS (Ubuntu) にログインする。
  5. ターミナルを起動する(ターミナルは、コマンドを入力して操作するための画面)。
  6. インストールコマンドの実行

    次のコマンドを実行する。パッケージ一覧を更新してから、open-vm-tools-desktop を導入する。

    sudo apt update
    sudo apt install -y open-vm-tools-desktop
  7. 導入後、ゲスト OS (Ubuntu) を再起動する。
    sudo reboot