BlendLuxCore による物理ベースレンダリングの導入(Blender 5.2 上,Windows)
【概要】
Windows環境において,Blender 5.2 のアドオン BlendLuxCore を導入し,LuxCoreRender による物理ベースレンダリング(Physically Based Rendering)を実行する手順を解説する。BlendLuxCore は LuxCoreRender をBlenderに統合するアドオンであり,物理ベースの単方向・双方向パストレーシング,間接光の高速化,コースティクスの効率的なレンダリングを提供する。
【Blender 5.2 での対応状況に関する注意】
BlendLuxCore v2.10.x が公式にサポートする Blender のバージョンは 4.2 LTS から 4.5 LTS までである。Blender 5.0 以降については開発元により実験的サポートと位置付けられており,Blender 5.2 における動作は保証されていない。本手順は Blender 5.2 上での導入手順を示すが,実験的サポート範囲であることを承知の上で利用すること。動作不具合が生じた場合は,公式サポート対象である Blender 4.5 LTS への切り替えを検討すること。
【目次】
【関連する外部ページ】
https://luxcorerender.org/(LuxCoreRender 公式ページ)
https://github.com/LuxCoreRender/BlendLuxCore(BlendLuxCore 公式リポジトリ)
【サイト内の関連情報】
前準備
Blenderは,3次元コンピュータグラフィックス・アニメーションソフトウェアである.3次元モデルの編集,レンダリング,光源やカメラ等の設定による3次元コンピュータグラフィックス・アニメーション作成機能がある.
メニューの日本語化を行っておくと使いやすい.「編集(Edit)→プリファレンス(Preferences)→インターフェイス(Interface)→翻訳(Translation)」で設定できる.
BlendLuxCore アドオンの導入
URL: https://github.com/LuxCoreRender/BlendLuxCore
BlendLuxCore は Blender の拡張機能(Extension)形式で配布されており,Visual Studio Build Tools や CMake によるビルドは不要である。以下では Blender 5.2 における導入手順を示す。
- BlendLuxCore の ZIP アーカイブをダウンロードする
LuxCoreRender 公式のダウンロードページから,最新の BlendLuxCore の ZIP アーカイブを取得する。
ダウンロードページ:https://luxcorerender.org/download/
直接ダウンロードリンク(v2.11.0):BlendLuxCore-2.11.0.zip
ダウンロードした ZIP ファイルは,展開せずそのまま保存しておく。
- Blender 5.2 を起動する
- アドオンのインストール
Blender を起動し、上部メニューの「編集」(Edit)から「プリファレンス」(Preferences)を選ぶ。
左側の「アドオン」(Add-ons)をクリックする。次に、画面右上のボタン(下向き三角のメニュー)をクリックし、「ディスクからインストール」(Install from Disk...)を選ぶ。
先ほどダウンロードした zip ファイルを選ぶ。
手順1でダウンロードした
BlendLuxCore-2.11.0.zip(またはより新しいバージョンの ZIP ファイル)を選択し,Install from Disk をクリックする。 - アドオンの有効化を確認する
インストール後,Add-ons タブの検索バーで
LuxCoreと入力し,BlendLuxCore のチェックボックスにチェックが入っていることを確認する(チェックされていなければチェックする)。
- レンダーエンジンの切り替え
Preferences 画面を閉じ,画面右側の Properties エディタから Render Properties(カメラアイコン)を開く。
最上部の Render Engine ドロップダウンから LuxCore を選択する。
試しにレンダリングを行ってみる
-
Blender デフォルトシーンには立方体,カメラ,光源が配置されている。この状態で試行
- レンダーエンジンを LuxCore に切り替える
前節の手順の通り,Render Properties の Render Engine を LuxCore に設定する。
- レンダリング設定を確認する
Render Properties の各項目で,デバイス(CPU / OpenCL / CUDA)やサンプリング方式(Path / Bidir)を必要に応じて設定する。
- レンダリングの実行
メニューから Render → Render Image を選択する(ショートカット:
F12)。別ウインドウが開き,LuxCoreRender による物理ベースレンダリングが実行される。 - 結果の保存
- サンプルシーンでの試行
より複雑なシーンを試したい場合は,LuxCoreRender 公式のサンプルシーンを利用できる。
サンプルシーン配布ページ:https://luxcorerender.org/example-scenes/