金子邦彦研究室インストールFreeBSDNIS スレーブサーバ

NIS スレーブサーバ

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はじめに

NISとはユーザ名やパスワード、グループ名などの情報を集約して扱うための仕組みです.
マスタサーバ、スレーブサーバ、クライアントから構成される.
ここではスレーブサーバの設定を行う。
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NISクライアントの設定

スレーブサーバを立ち上げるには、まずNISクライアントにならなければいけないので、まずその設定をします.
  • domainname $nisdomainnameでドメイン名をセット
  • $nisdomainnameはNISのドメイン名
    domainname で確認
  • ypbind を実行
  • ypwhich で確認
  • 正しく設定されていればNISサーバ名が表示される.
  • ypinit -c を実行
  • NISの情報を取得
  • ypcat passwd などで確認
  • 設定できていればユーザ名などが表示されるはずです.
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    NISスレーブサーバの設定

    スレーブサーバを立ち上げます.
  • /etc/passwd/etc/groupの書き換え(passwdの書き換えはvipwで行う)
  • /etc/passwd には +:::::::
    /etc/group には +:::
    を付け加える。 :の数は他の行の:の数の合計と同じ。
    (suを使えるユーザ名をgroupのwheelの後にかいておく)
  • ypinit -s <NISマスターサーバマシン名> を実行
  • NISマスターサーバからNISデータベース をコピーする
  • <NISマスターサーバマシン名> で <NISスレーブサーバマシン> をスレーブとして登録 
  • ssh <NISマスターサーバマシン名> に入る。
    su  でルートになる。
    ypinit -m を実行し <NISスレーブサーバマシン> をスレーブサーバとして登録
    /var/yp/Makefile の NOPUSH の行をコメントアウト
    こうしておくと、マスタサーバの変更を自動的にスレーブサーバに反映してくれる。
    例えばマスタサーバの/etc/passwdが更新された場合、/var/yp/でmakeを実行することで、passwdマップが作成される。
    同時にyppushというコマンドが実行され、マスタサーバからスレーブサーバにマップの更新があったことが通知される。
    スレーブサーバ側で起動されているNISサーバプロセスであるypservは、その通知を受け取るとypxfrコマンドを実行し、
    マスタサーバからNISマップを転送する。
  • /usr/sbin/ypservで起動
  • ypwhich でどのNISサーバに聞きにいっているのか確認
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    起動時の設定

    起動時に自動的にNISスレーブサーバが立ち上がるように設定します.
  • /etc/rc.conf を修正
  • portmap_enable="YES"
    nis_server_enable="YES"
    nis_client_enable="YES"
    起動時に portmap,ypserv,ypbind を立ち上げる。
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