Angular アプリを動かしてみる(Ubuntu 上)

Angular は,TypeScript を用いて Web アプリケーションを開発するための Web フレームワークである.

Ubuntu 上で,Angular の実行に必要なソフトウェアのインストールから,Angular アプリの新規作成,開発用サーバでの動作確認までの手順を説明する.

キーワード:Angular, Web フレームワーク, Node.js, n のインストール, Angular CLI のインストール, Angular アプリの新規作成, 開発用サーバ, TypeScript, Ubuntu

前準備:Node.js のインストール

Angular は Node.jsnpm を使用する.Angular が要求する Node.js のバージョンは Angular のバージョンごとに定められており,Angular 22 では Node.js 22.22.3 以上(または 24.15.0 以上,26.0.0 以上)である.最新の対応表は https://angular.dev/reference/versions で確認できる.

Ubuntu の apt で配布される Node.js は,Angular が要求するバージョンより古いことがある.ここでは n を用いて,Angular が要求するバージョンの Node.js を導入する.

n のインストール

n は,Node.js のバージョンの切り替えを行うソフトウェアである. Web ページは https://github.com/tj/n. この Web ページの記載に従ってインストールを行う.

  1. npm を使い n をインストール

    端末を開き,次のコマンドを実行する. 「-g」は「グローバル(システム全体)にインストールする」という意味である.

    # パッケージリストの情報を更新
    sudo apt update
    sudo apt -y install npm
    sudo npm install -g n
    
  2. n を用いて,Node.js の LTS 版をインストール

    端末で次のコマンドを実行する./usr/local/bin/node, /usr/local/bin/npm などがインストールされる.

    sudo n lts
    

    Angular は Active LTS または Maintenance LTS の Node.js を対象としているため,「sudo n latest」(最新版)ではなく「sudo n lts」を用いる.

  3. インストールした Node.js を有効にする

    端末で次のコマンドを実行し,シェルが記憶しているコマンドの場所を破棄する(端末を開き直してもよい).

    hash -r
    

Angular CLI のインストール

https://angular.dev/installation の記載をなぞり, Angular CLI のインストールを行う.

  1. node と npm のバージョン確認

    端末を開き,次のコマンドを実行して,Node.js のバージョンが Angular の要求を満たすことを確認する.

    node -v
    

    その実行結果例

    端末で,次のコマンドを実行して,npm のバージョンを確認する.npm は Node.js に同梱されている.

    npm -v
    

    その実行結果例

  2. Angular CLI のインストール

    Angular CLI は,Angular のためのコマンドライン・インタフェースである.

    端末を開き,次のコマンドを実行する. 「-g」は「グローバル(システム全体)にインストールする」という意味である.

    sudo npm install -g @angular/cli
    
  3. Angular CLI のインストール終了の確認

    端末で,エラーメッセージが出ていないことを確認する.次のコマンドでバージョンを確認できる.

    ng version
    

Angular アプリを作ってみる

https://angular.dev/installation の記載をなぞり, Angular アプリを作ってみる.

  1. プロジェクトの新規作成

    ここでのプロジェクト名: my-app

    端末を開き,次のコマンドを実行する. 実行中に,スタイルシートの形式や サーバサイドレンダリング(SSR) の有無などの選択が求められる.初期設定のままでよい場合は,Enter キーで進む.

    ng new my-app
    
  2. 終了の確認

    端末で,エラーメッセージが出ていないことを確認する.

  3. Angular アプリの起動

    端末で,次のコマンドを実行する.

    cd my-app
    ng serve --open
    
  4. 端末で, エラーメッセージが出ていないことを確認する.
  5. 自動で Web ブラウザの画面が開くので確認する

    「--open」は「Web ブラウザを開く」という指定である. URL が「http://localhost:4200/」になっていることを確認する.

  6. 試しに ~/my-app/src/app/app.ts を書き換えてみる

    これは TypeScript のプログラムである.Angular 19 以前で作成したプロジェクトでは,同じファイルの名前は src/app/app.component.ts である.

  7. ファイルを保存すると,Web ブラウザの表示が自動で変わるので確認する

    「ng serve」はファイルの変更を監視し,再ビルドと Web ブラウザの再読み込みを行う.

  8. src の下に html, css, ts ファイルがあり,プロジェクトの直下に設定ファイル(angular.json, package.json, tsconfig.json など)がある
  9. 開発用サーバの終了

    端末で,Ctrl + C を押す.