データベースツール DBeaver のインストールと基本機能(Windows 上)

【概要】高機能なデータベース管理ツール DBeaver について、Windows 環境へのインストール手順と基本的な使い方を解説する。サンプルデータベースへの接続、SQL エディタ、テーブル定義の確認、ER 図表示などの基本機能を紹介する。

【目次】

  1. DBeaver のインストール手順
  2. 初回起動とサンプルデータベースへの接続
  3. DBeaver の基本的な機能紹介
  4. セキュリティに関する注意
  5. よくある問題と対処方法

はじめに

この記事では、高機能なデータベース管理ツールである DBeaver について、Windows 環境へのインストール手順と基本的な使い方を解説する。

DBeaver 公式サイト: https://dbeaver.io/

【重要】 DBeaver のライセンス(利用条件)は変更される可能性がある。インストールおよび利用にあたっては、必ず公式サイトにて最新の利用条件を確認すること。この記事は情報提供を目的としており、利用条件の遵守を保証するものではない。

1. DBeaver のインストール手順

まず、DBeaver を Windows PC にインストールする。

  1. 公式サイトへアクセス: Web ブラウザで DBeaver の公式サイト (https://dbeaver.io/) を開く。

    https://dbeaver.io/

  2. ダウンロードページへ移動: 画面上部メニューなどにある「Download」をクリックする。
    DBeaver 公式サイトのトップページ
  3. インストーラーの選択: Windows 版のインストーラー(通常は .exe 形式)を選択してクリックし、ダウンロードを開始する。
    DBeaver ダウンロードページ
    Windows 版インストーラーの選択画面
  4. インストーラーの実行: ダウンロードが完了したら、ダウンロードした .exe ファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択する。(アプリケーションのインストールには管理者権限が必要な場合がある)
    右クリックメニューから管理者として実行を選択
  5. 言語選択: インストーラーが起動したら、言語選択画面が表示される場合がある。通常は既定(デフォルト)の「English」または「Japanese」(利用可能な場合)のままで「OK」をクリックする。
    インストーラーの言語選択画面
  6. セットアップウィザード開始: ようこそ画面が表示されたら、「Next」(次へ)をクリックする。
    セットアップウィザードのようこそ画面
  7. 利用規約の確認: 利用規約が表示される。内容をよく読み、同意できる場合は「I Agree」(同意する)などをクリックして続行する。同意できない場合はインストールを中止すること。
    利用規約の確認画面
  8. インストール対象ユーザーの選択: インストールするユーザー(現在のユーザーのみ、または全ユーザー)を選択する。通常は既定(デフォルト)のままで「Next」(次へ)をクリックする。
    インストール対象ユーザーの選択画面
  9. コンポーネントの選択: インストールするコンポーネントを選択する。特に理由がなければ既定(デフォルト)のままで「Next」(次へ)をクリックする。
    コンポーネントの選択画面
  10. インストール先の選択: DBeaver をインストールするフォルダを指定する。通常は既定(デフォルト)のままで「Next」(次へ)をクリックする。
    インストール先フォルダの選択画面
  11. スタートメニューフォルダの指定: スタートメニューに作成されるフォルダ名を指定する。通常は既定(デフォルト)のままで「Install」(インストール)をクリックする。
    スタートメニューフォルダの指定画面
  12. インストール開始: インストールが開始される。完了するまでしばらく待つ。
    インストール進行中の画面
  13. インストール完了: インストール完了画面が表示されたら、「Finish」(完了)をクリックしてインストーラーを終了する。
    インストール完了画面

2. 初回起動とサンプルデータベースへの接続

インストールが完了したら、DBeaver を起動して基本的な動作を確認する。

  1. DBeaver の起動: スタートメニューやデスクトップのショートカットなどから DBeaver を起動する。

    サンプルデータベースの作成: 初回起動時には、「Create sample database?」(サンプルデータベースを作成するか?)というダイアログが表示されることがある。これは DBeaver の基本的な機能を試すのに便利なので、「Yes」(はい)をクリックすることを推奨する。

    サンプルデータベース作成の確認ダイアログ
  2. データベースへの接続: 左側の「データベースナビゲータ」パネルに「DBeaver Sample Database (SQLite)」という項目が表示される。これをダブルクリックして接続を試みる。
    データベースナビゲータのサンプルデータベース
  3. JDBC ドライバのダウンロード: 初めて SQLite データベースに接続する場合、「Download driver files」(ドライバファイルをダウンロード)というダイアログが表示されることがある。これは DBeaver がデータベースと通信するために必要なソフトウェア(JDBC ドライバ)である。内容を確認し、「Download」(ダウンロード)をクリックする。ダウンロードが完了すると、接続処理が続行される。

    【補足】 JDBC (Java Database Connectivity) ドライバは、Java アプリケーション (DBeaver) が様々な種類のデータベースと対話するための標準的なインターフェースである。

    JDBC ドライバのダウンロード確認ダイアログ
  4. 接続の確認: 接続に成功すると、「DBeaver Sample Database (SQLite)」のアイコンが変わり、その下に「SQLite - Chinook (Chinook.db)」のような具体的なデータベースが表示され、さらにその下に「テーブル」などの項目が展開できるようになる。これで DBeaver が正常に動作し、データベースに接続できることが確認できた。エラーが表示される場合は、ネットワーク接続やファイアウォールの設定を確認すること。
    データベース接続成功後のナビゲータ画面

3. DBeaver の基本的な機能紹介

ここでは、DBeaver の持つ多くの機能の中から、特に基本的なものをいくつか紹介する。サンプルデータベースに接続した状態で試してみること。

4. セキュリティに関する注意

DBeaver で実際の業務用データベースに接続する場合は、以下の点に注意すること。

5. よくある問題と対処方法