データベースツール DBeaver のインストールと基本機能(Windows 上)

はじめに

この記事では、高機能なデータベース管理ツールである DBeaver について、Windows 環境へのインストール手順と基本的な使い方を解説します。AI、プログラミング、データベースを学ぶ大学生や若手技術者の方を対象としています。

DBeaver 公式サイト: https://dbeaver.io/

【重要】 DBeaver のライセンス(利用条件)は変更される可能性があります。インストールおよび利用にあたっては、必ずご自身で公式サイトにて最新の利用条件をご確認ください。この記事は情報提供を目的としており、利用条件の遵守を保証するものではありません。

1. DBeaver のインストール手順

まず、DBeaver をお使いの Windows PC にインストールします。

  1. 公式サイトへアクセス: Web ブラウザで DBeaver の公式サイト (https://dbeaver.io/) を開きます。

    https://dbeaver.io/

  2. ダウンロードページへ移動: 画面上部メニューなどにある「Download」をクリックします。
  3. インストーラーの選択: Windows 版のインストーラー(通常は .exe 形式)を選択してクリックし、ダウンロードを開始します。
  4. インストーラーの実行: ダウンロードが完了したら、ダウンロードした .exe ファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。(※ アプリケーションのインストールには管理者権限が必要な場合があります)
  5. 言語選択: インストーラーが起動したら、言語選択画面が表示されます。通常は既定(デフォルト)の「English」または「Japanese」(利用可能な場合)のままで「OK」をクリックします。
  6. セットアップウィザード開始: ようこそ画面が表示されたら、「Next」(次へ)をクリックします。
  7. 利用規約の確認: 利用規約が表示されます。内容をよく読み、同意できる場合は「I Agree」(同意する)などをクリックして続行します。同意できない場合はインストールを中止してください。
  8. インストール対象ユーザーの選択: インストールするユーザー(現在のユーザーのみ、または全ユーザー)を選択します。通常は既定(デフォルト)のままで「Next」(次へ)をクリックします。
  9. コンポーネントの選択: インストールするコンポーネントを選択します。特に理由がなければ既定(デフォルト)のままで「Next」(次へ)をクリックします。
  10. インストール先の選択: DBeaver をインストールするフォルダを指定します。通常は既定(デフォルト)のままで「Next」(次へ)をクリックします。
  11. スタートメニューフォルダの指定: スタートメニューに作成されるフォルダ名を指定します。通常は既定(デフォルト)のままで「Install」(インストール)をクリックします。
  12. インストール開始: インストールが開始されます。完了するまでしばらく待ちます。
  13. インストール完了: インストール完了画面が表示されたら、「Finish」(完了)をクリックしてインストーラーを終了します。

2. 初回起動とサンプルデータベースへの接続

インストールが完了したら、DBeaver を起動して基本的な動作を確認しましょう。

  1. DBeaver の起動: スタートメニューやデスクトップのショートカットなどから DBeaver を起動します。

    サンプルデータベースの作成: 初回起動時には、「Create sample database?」(サンプルデータベースを作成しますか?)というダイアログが表示されることがあります。これは DBeaver の基本的な機能を試すのに便利なので、「Yes」(はい)をクリックすることをお勧めします。

  2. データベースへの接続: 左側の「データベースナビゲータ」パネルに「DBeaver Sample Database (SQLite)」という項目が表示されます。これをダブルクリックして接続を試みます。
  3. JDBC ドライバのダウンロード: 初めて SQLite データベースに接続する場合、「Download driver files」(ドライバファイルをダウンロード)というダイアログが表示されることがあります。これは DBeaver がデータベースと通信するために必要なソフトウェア(JDBC ドライバ)です。内容を確認し、「Download」(ダウンロード)をクリックします。ダウンロードが完了すると、自動的に接続処理が続行されます。

    【補足】 JDBC (Java Database Connectivity) ドライバは、Java アプリケーション (DBeaver) が様々な種類のデータベースと対話するための標準的なインターフェースです。

  4. 接続の確認: 接続に成功すると、「DBeaver Sample Database (SQLite)」のアイコンが変わり、その下に「SQLite - Chinook (Chinook.db)」のような具体的なデータベースが表示され、さらにその下に「テーブル」などの項目が展開できるようになります。これで DBeaver が正常に動作し、データベースに接続できることが確認できました。エラーが表示される場合は、ネットワーク接続やファイアウォールの設定を確認してください。

3. DBeaver の基本的な機能紹介

ここでは、DBeaver の持つ多くの機能の中から、特に基本的なものをいくつか紹介します。サンプルデータベースに接続した状態で試してみましょう。