【要約】 Windows上でMobaXTerm Personal版のインストールを行うには,MobaXTermのウェブページから「Installer Edition」をダウンロードして,展開(解凍)する.その後,.msiファイルを起動し,指示に従ってインストールする.主な機能としてSSHリモートログイン,RDPリモートデスクトップ,SFTPファイル転送がある.「Session」をクリックし,「SSH」,「RDP」,「SFTP」を選択し,「Remote host」に接続先ホスト名やIPアドレス,そしてユーザ名を入力する.その後,パスワードが求められたときにはパスワードを入力する.接続がうまくいかないときはIPアドレスの確認や接続テストを行う.
【目次】
MobaXTermは,Windows上で動作し,SSHやVNCを使ったリモート接続やファイル転送を容易に行えるソフトウェアである.ターミナル機能,シェル環境(busyboxとcygwin)と各種コマンド,Xサーバ機能を含む.このXサーバにより,Windows上でUNIX/Linuxのグラフィカルなアプリケーションを直接実行できる.インターフェースはタブ形式で,複数の接続を一元管理できる.
【関連する外部ページ】
キーペア(公開鍵,秘密鍵)を使うときは, 「Use private key」をチェックして,秘密鍵のファイル名を設定する.
以上が終わったら「OK」をクリック. その後,パスワードが要求されたときは,パスワードを入れる.
以上が終わったら「OK」をクリック. その後,パスワードが要求されたときは,パスワードを入れる.
キーペア(公開鍵,秘密鍵)を使うときは, 「Use private key」をチェックして,秘密鍵のファイル名を設定する.
以上が終わったら「OK」をクリック.
小目次
このページでは,「ssh」で接続を行いたいものとして手順を説明する.
パスワードは画面表示されないのは正常動作である.(キーボードのキーを押しても表示されないが,動作はしている)
※ 下図では,関係のないものは伏せ字にしている.
安全面の強化のため SSH の公開鍵,秘密鍵を使うことが多い. その設定手順は,別ページ »で説明
ssh 接続で「ssh: connect to host ... port 22: Connection time out」と表示され接続できない場合.
MobaXTermの Ports scannerは,相手先の通信を調べるためのもの.(他人のマシンに対して,このツールを使うのは避けること.相手に迷惑がかかる.マナー違反である.)
MobaXTerm で,Tools → Ports scanner と操作する
(1)「-Port #22 (ssh): listening」の表示がある場合.
この表示からは,「相手先とは通信できる」ことと,「相手先では ssh サーバが稼働している」ことが分かる. ファイアウオールの設定などを確認すること. 相手先の IP アドレスを勘違いしていないかも確認すること.
(2)「-Port #22 (ssh): listening」の表示がないが,他の表示がある場合.
この表示からは,「相手先とは通信できる」ことは分かる. 相手先で ssh サーバが稼働しているかしていないか,ssh の通信をファイアウオールで完全に遮断していないかを確認すること. 相手先の IP アドレスを勘違いしていないかも確認すること.
(3)何も表示されない場合
この表示からは,「相手先とは通信できない」らしいと判断される. 相手先の IP アドレスを勘違いしていないかも確認すること.
次のように「ARP エントリが見つかりませんでした」と表示される場合は,MobaXTerm を使っているパソコンがネットワークに繋がっていないので対処する.
それ以外の表示が出る場合には,MobaXTerm を使っているパソコンはネットワークに繋がっており,その点では問題はないだろうと判断.
(1)次のように「宛先ホストに到達できません」と表示される場合.
この表示からは, やはり, 「相手先とは通信できない」らしいと判断される. 相手先の IP アドレスを勘違いしていないかも確認すること.
(2)次のように「xxx.xxx.xxx.xxx からの応答: バイト数 = ...」と表示される場合.
この表示からは,「相手先とは通信できる」ことは分かる. 相手先で ssh サーバが稼働しているかしていないか,ssh の通信をファイアウオールで完全に遮断していないかを確認すること. 相手先の IP アドレスを勘違いしていないかも確認すること.
※ 「-v」を付けている.
次のように表示される場合には,やはり, 「相手先とは通信できない」らしいと判断される. 相手先の IP アドレスを勘違いしていないかも確認すること.
debug1: connect to address xxx.xxx.xxx.xxx port 22: Connection time out ssh: connect to host xxx.xxx.xxx.xxx port 22: Connection time out
ssh 接続で「ssh_exchange_identification: read: Connection reset by peer」と表示され接続できないとき.
※ 「-v」を付けている.
ssh 接続で「REMOTE HOST IDENTIFICATION HAS CHANGED」と警告表示が出た場合.
ssh では,初回接続時に,接続先のコンピュータを「証明書」が自動作成され,保存される. この「証明書」は,悪意のあるサイトに誘導されないための大事な仕掛けである.
接続先のコンピュータが交換された,接続先のコンピュータの IP アドレスが変更された,接続先のオペレーティングシステムが交換された場合では, 手元の「証明書」を次の手順で更新する.
交換した覚えが無いときは, 悪意のあるサイトへの誘導である可能性がある.十分に確認しながら行うこと. (利用者自身で判断すること)
悪意のあるサイトへの誘導はないか,十分に確認しながら行うこと.(利用者自身で判断すること)
「Warning: Permanently added ...」と表示され,証明書が更新されたことを確認する.
「Last loing: <日時>」の表示が出たときは,前回 ssh で接続したときの日時であるか,確認する(違う場合には,悪意のあるサイトの誘導である可能性がある)
接続に成功したことを確認する
※ 下図では,関係のないものは伏せ字にしている.
※ 証明書の更新の失敗しているときは,「ssh-keygen -R <接続先の IP アドレス>」を実行し,表示をみて,分析する. (このコマンドは,現在の「証明書」は破棄され,新しい証明書が発行するコマンドなので,むやみに実行してはいけない.利用者自身で判断すること)