Lama Cleaner のインストール,動作確認(イメージ・インペインティング)(Python を使用)(Windows 上)

Lama Cleaner は,イメージ・インペインティング (image inpainting) の機能を持つ. 画像内の不要部分の除去,欠損部分の補間に用いる.

Lama Cleaner の開発は停止しており,後継の IOPaint に移行している.IOPaint も 2025年8月13日に開発が終了している.新規に環境を構築する場合は,この点をあらかじめ確認すること.

  1. 前準備
  2. Lama Cleaner のインストール
  3. Lama Cleaner の動作確認

【関連する外部ページ】

前準備

Build Tools for Visual Studio 2026(ビルドツール)のインストール

Build Tools for Visual Studio 2026(ビルドツール)のインストールを行い、C/C++ コードのビルド環境を整える。

[Build Tools for Visual Studio 2026(ビルドツール)のインストール手順を見るには、ここをクリック]

Windows での Build Tools for Visual Studio 2026 のインストール

Build Tools for Visual Studio は,Visual Studio の IDE を含まない C/C++ コンパイラ,ライブラリ,ビルドツール等のコマンドライン向け開発ツールセットである。インストール済みの場合,この手順は不要である。

以下のコマンドは、Build Tools が未インストールの場合は winget で新規インストールし、インストール済みの場合は setup.exe modify でコンポーネントを追加する(バージョンは変更しない)。

インストールコマンドの実行方法

管理者権限コマンドプロンプトを起動する(手順:Windows キーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。そして、コマンド全体をコマンドプロンプトにコピー&ペーストする。

REM ============================================================
REM Visual C++ 再頒布可能パッケージ (VCRedist 2015-)
REM ============================================================
winget install --scope machine --id Microsoft.VCRedist.2015+.x64 -e --silent --disable-interactivity --force --accept-source-agreements --accept-package-agreements --override "/quiet /norestart"
if errorlevel 1 ( echo [エラー] VCRedist のインストールに失敗しました & pause )

REM ============================================================
REM Visual Studio Build Tools + Desktop development with C++
REM (VCTools、MSBuildTools、CMake連携、Clang、Windows 11 SDK)
REM ============================================================
REM 進行中のインストーラーを停止(ロック競合回避。対象プロセスが存在しない場合は
REM taskkillがエラーを返すが、これは想定内であるため出力のみ抑制する)
taskkill /F /IM vs_setup.exe /T >nul 2>&1
taskkill /F /IM vs_installer.exe /T >nul 2>&1
taskkill /F /IM vs_installerservice.exe /T >nul 2>&1
taskkill /F /IM msiexec.exe /T >nul 2>&1

REM 未インストール時: winget で新規インストール
REM インストール済み時: setup.exe modify でコンポーネント追加(バージョンは変更しない)
winget list --id Microsoft.VisualStudio.BuildTools 2>nul | findstr /i "BuildTools" >nul 2>&1
if %ERRORLEVEL% EQU 0 (
    for /f "usebackq delims=" %P in (`"C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\Installer\vswhere.exe" -products Microsoft.VisualStudio.Product.BuildTools -property installationPath`) do start /wait "" "C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\Installer\setup.exe" modify --installPath "%P" --add Microsoft.VisualStudio.Workload.VCTools --add Microsoft.VisualStudio.Workload.MSBuildTools --add Microsoft.VisualStudio.Component.VC.CMake.Project --add Microsoft.VisualStudio.Component.VC.Llvm.Clang --add Microsoft.VisualStudio.Component.VC.Llvm.ClangToolset --add Microsoft.VisualStudio.Component.Windows11SDK.26100 --includeRecommended --quiet --norestart --nocache
) else (
    winget install --scope machine --id Microsoft.VisualStudio.BuildTools -e --silent --disable-interactivity --force --accept-source-agreements --accept-package-agreements --override "--quiet --wait --norestart --nocache --add Microsoft.VisualStudio.Workload.VCTools --includeRecommended --add Microsoft.VisualStudio.Workload.MSBuildTools --add Microsoft.VisualStudio.Component.VC.CMake.Project --add Microsoft.VisualStudio.Component.VC.Llvm.Clang --add Microsoft.VisualStudio.Component.VC.Llvm.ClangToolset --add Microsoft.VisualStudio.Component.Windows11SDK.26100"
    if errorlevel 1 ( echo [エラー] Build Tools のインストールに失敗しました & pause )
)

REM
REM BuildTools のインストールパスを vswhere.exe で取得(メジャーバージョンに依存しない)
set "VSWHERE=C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\Installer\vswhere.exe"
set "BT_PATH="
for /f "usebackq delims=" %P in (`"%VSWHERE%" -products Microsoft.VisualStudio.Product.BuildTools -property installationPath`) do set "BT_PATH=%P"
if not defined BT_PATH ( echo [エラー] Build Tools のインストールパスを取得できませんでした & pause )

REM 破損時の修復(任意、動作がおかしくなった場合)
REM if defined BT_PATH "C:\Program Files (x86)\Microsoft Visual Studio\Installer\setup.exe" repair --installPath "%BT_PATH%" --quiet --norestart
REM 導入確認(インストールパスが表示されれば正常)
"%VSWHERE%" -products * -requires Microsoft.VisualStudio.Workload.VCTools -property installationPath

上記のコマンドでは、Build Tools 本体と Visual C++ 再頒布可能パッケージをインストールし、続いて以下のコンポーネントを追加している。

追加のコンポーネントが必要になった場合は Visual Studio Installer で個別にインストールできる。

インストール完了の確認

winget list Microsoft.VisualStudio.BuildTools

Visual Studio を必要とするとき

Visual Studio の機能を必要とする場合は,追加インストールできる。

Python 3.7 のインストール(Windows 上) [クリックして展開]

Lama Cleaner は Python 3.7 を前提に開発されている。Python がインストール済みの場合、この手順は不要である。以下のいずれかの方法でインストールする。

方法1:winget によるインストール

管理者権限コマンドプロンプトで以下を実行する。管理者権限のコマンドプロンプトを起動するには、Windows キーまたはスタートメニューから「cmd」と入力し、表示された「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択する。

winget install -e --id Python.Python.3.7 --scope machine --silent --accept-source-agreements --accept-package-agreements --override "/quiet InstallAllUsers=1 PrependPath=1 AssociateFiles=1 InstallLauncherAllUsers=1"

--scope machine を指定すると,システム全体(全ユーザー向け)にインストールされる。このオプションの実行には管理者権限が必要である。インストール完了後,コマンドプロンプトを再起動すると PATH が自動的に設定される。

方法2:インストーラーによるインストール

  1. Python 公式サイト(https://www.python.org/downloads/)にアクセスし,「Download Python 3.x.x」ボタンから Windows 用インストーラーをダウンロードする。
  2. ダウンロードしたインストーラーを実行する。
  3. 初期画面の下部に表示される「Add python.exe to PATH」に必ずチェックを入れてから「Customize installation」を選択する。このチェックを入れ忘れると,コマンドプロンプトから python コマンドを実行できない。
  4. 「Install Python 3.xx for all users」にチェックを入れ,「Install」をクリックする。

インストールの確認

コマンドプロンプトで以下を実行する。

python --version

バージョン番号(例:Python 3.7.x)が表示されればインストール成功である。「'python' は,内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません。」と表示される場合は,インストールが正常に完了していない。

NVIDIA ドライバのインストール(Windows 上)

NVIDIA ドライバは,NVIDIA製GPUをWindows上で動作させるためのソフトウエアである.CUDA を利用する AI 関連アプリケーションを実行する場合,対応するバージョンのドライバが必要になる.

公式サイト: https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp

サイト内の関連ページ

  1. NVIDIA グラフィックス・ボードの確認

    インストールするドライバを選択するために,使用している PC に搭載されている NVIDIA グラフィックス・ボードの種類を確認する. Windows のコマンドプロンプトで次のコマンドを実行する.

    wmic path win32_VideoController get name
    
  2. NVIDIA ドライバのダウンロード

    確認したグラフィックス・ボードのモデル名と,使用している Windows のバージョン(例: Windows 11)に対応するドライバを,以下の NVIDIA 公式サイトからダウンロードする.

    https://www.nvidia.co.jp/Download/index.aspx?lang=jp

    製品タイプ,製品シリーズ,製品ファミリー,OS,言語を選択して検索し,ドライバ(Game Ready ドライバまたは Studio ドライバ)をダウンロードする.

  3. ドライバのインストール

    ダウンロードしたインストーラー(.exeファイル)を実行し,画面の指示に従ってインストールを進める。「カスタムインストール」を選択すると,インストールするコンポーネント(ドライバ本体,GeForce Experience,PhysX など)を選択できる。

    インストール完了後,システムの再起動が必要になる場合がある。

NVIDIA CUDA ツールキットのインストール(Windows 上)

NVIDIA CUDA ツールキットは,NVIDIA の GPU を使用して並列計算を行うための開発・実行環境である.GPU を利用した並列処理のコンパイルと実行,GPU のメモリ管理,C++ をベースとした拡張言語(CUDA C/C++)と API,ライブラリ(cuBLAS,cuFFT など)を提供する.

NVIDIA CUDA ツールキットの動作に必要なもの

CUDA のバージョンは,使用する GPU のアーキテクチャおよび PyTorch などのライブラリが対応するバージョンに合わせて選択する。2026年時点では,CUDA 12.6 系が長期間にわたり広くサポートされている。CUDA 11.8 は Blackwell 世代(GeForce RTX 50 シリーズなど)の GPU には対応していない。使用する GPU の世代と,導入するライブラリの対応バージョンを事前に確認すること。

関連する外部ページ

  1. 他のウィンドウを閉じる:インストール中の競合を避けるため,他のアプリケーションを終了する。
  2. Windows で,コマンドプロンプト管理者権限で起動する。
  3. winget コマンドで CUDA をインストールする。

    次のコマンドは,NVIDIA GeForce Experience と,指定したバージョンの NVIDIA CUDA ツールキット をインストールする。あわせて,CUDA_HOME 環境変数を設定する(一部のツールで参照される)。

    rem グラフィックボードの確認
    wmic path win32_VideoController get name
    
    
    
    rem CUDA Toolkit のインストール(例: 12.6 を指定する場合)
    winget install --scope machine Nvidia.CUDA --version 12.6
    
    rem CUDA_HOME 環境変数の設定(システム環境変数として設定)
    powershell -command "[System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"CUDA_HOME\", \"C:\Program Files\NVIDIA GPU Computing Toolkit\CUDA\v12.6\", \"Machine\")"
    

    注釈: 上記は特定のバージョン(12.6)をインストールする例である。他のバージョンをインストールする場合は --version オプションを変更する。使用する GPU およびライブラリが対応するバージョンを,事前に確認すること。利用可能なバージョンは winget search Nvidia.CUDA で確認できる。

  4. ユーザ環境変数 TEMP の設定(日本語ユーザ名の場合)

    Windowsユーザ名に日本語(マルチバイト文字)が含まれている場合,CUDA コンパイラ nvcc が一時ファイルの作成に失敗し,コンパイルが正常に動作しないことがある(エラーメッセージが表示されない場合もある)。この問題を回避するため,ユーザ環境変数 TEMP および TMP を,ASCII 文字のみのパス(例: C:\TEMP)に変更する。

    管理者権限のコマンドプロンプトで,次のコマンドを実行して C:\TEMP ディレクトリを作成し,ユーザ環境変数 TEMPTMP を設定する。

    mkdir C:\TEMP
    powershell -command "[System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"TEMP\", \"C:\TEMP\", \"User\")"
    powershell -command "[System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"TMP\", \"C:\TEMP\", \"User\")"
    

    この設定は,コマンドプロンプトを再起動するか,Windows に再サインインした後に有効になる。

Lama Cleaner のインストール

  1. 次のコマンドを管理者権限コマンドプロンプトで実行する (手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」を選択する)。
    python -m pip uninstall -y opencv-python
    python -m pip install -U opencv-python
    python -m pip install -U lama-cleaner
    

Lama Cleaner の動作確認

  1. コマンドプロンプトで,次のコマンドを実行する。
    • --device=cuda,--device=cpu: それぞれ CUDA を使うか,CPU を使うかを指定する
    • --model=lama,--model=ldm,--model=zits,--model=mat,--model=fcs,--model=sd1.5,--model=cv: 使用するモデルを指定する
    lama-cleaner --model=ldm --device=cuda --gui --port=8080
    
  2. 画像を読み込む
  3. マウスで不要部分を指定する
  4. 結果を確認する