高さマップ (height map) のダウンロードと GeoTIFF への変換
【概要】
オンラインのサービスから実世界の高さマップ (height map) を png 形式でダウンロードし,GeoTIFF に変換する手順を説明する.【目次】
高さマップのオンラインサービス
地図上で範囲を指定して高さマップ (height map) をダウンロードできるオンラインのサービスがある.次のものがある.
- Cities: Skylines Heightmap Generator: https://heightmap.skydark.pl/
- Terraining: https://terraining.ateliernonta.com/
高さマップは 16 ビットグレースケールの png や raw の形式でダウンロードできる.元データには ASTER GDEM や SRTM などの標高データが使われている.
* かつて同種のサービスであった terrain.party は,現在は停止している.
* 日本国内については,より分解能の高い「国土地理院の基盤地図情報 数値標高モデル」がある(利用条件を確認して利用すること). 基盤地図情報の数値標高モデルのダウンロードと GeoTIFF への変換で説明している.
* 相手方のサーバに負担をかけないように,たくさんのファイルを一斉にダウンロードすることは避ける.
高さマップ (height map) のダウンロード
- 高さマップのオンラインサービスの Web ページを開く.
- 地名を用いて検索する.
- 地図のズームイン,ズームアウトを行い,ダウンロードしたい場所を表示する.
ズームイン,ズームアウトは,マウスのホイールでも行うことができる.
- ダウンロードする範囲(枠)を,マウスで移動して合わせる.
- 範囲の大きさ(1 辺の距離)を設定する.
- 高さマップのファイル形式として 16 ビットグレースケールの png を選び,ダウンロードのボタンをクリックする.
- ダウンロードしたファイルを確認する..zip ファイルの場合は展開(解凍)する.
- ダウンロードのときに表示された範囲の緯度経度と標高の範囲を記録しておく.GeoTIFF に変換するときに使用する.
png 形式のファイルを GeoTIFF に変換
gdal Windows 版のインストール
前準備として,OSGeo4W のインストールを行っておくこと.
png 形式のファイルを GeoTIFF に変換する例
png 形式のファイルは座標系の情報を持たないため,GeoTIFF に変換するときに,緯度経度の範囲と座標系を指定する.変換の前に,次のことを決めておく.
- .png 形式ファイル名: ここでは heightmap.png とする.
- GeoTIFF ファイル名: ここでは merged.tif とする.
- 範囲の緯度経度: -a_ullr オプションで,左上の経度・緯度,右下の経度・緯度の順に指定する.
- 座標系: -a_srs オプションで指定する.緯度経度の場合は EPSG:4326 である.
- スケール: 16 ビットの png の画素値 0 から 65535 を,標高 [m] の値(ここでは 0 から 1023)に変換する.
- GeoTIFF の画素のデータ型: ここでは Int16 とする.
png から GeoTIFF への変換例
gdal_translate -of GTiff -ot Int16 -scale 0 65535 0 1023 -a_srs EPSG:4326 -a_ullr 133.264132 34.566708 133.460493 34.405012 heightmap.png merged.tif
結果は,画像ビューワで確認できる.
緯度経度や座標系が正しく設定されたことは,次のコマンドで確認できる.
gdalinfo merged.tif
* gdal_translate で扱えるデータ型は「gdal_translate --long-usage」で確認できる.