SQLite 3のインストール(FreeBSD 上)
SQLite は,パブリックドメインの組み込み型のデータベース管理システム・ソフトウェアです.
このページでは,SQLite 3 コマンドラインシェルのダウンロードと実行を行う. SQLite 3 コマンドラインシェルの中にすでに データベース管理システムが組み込まている.
SQLite 3の利点を大胆にまとめると,
- アカウント(ユーザ名やパスワード)
- 権限
のことを考えなくても使える.通信しないので,ファイヤウオールの設定で悩むこともない.以上が利点である.
リモートからネットワーク越しで接続する機能はありません(そのはずです). 複数のプログラムからデータベースを共有するための機能もありません.(インタフェース・サーバ・アーキテクチャという考え方をとっていません).
* 勉強用としてみると:
SQL の初級,中級レベルくらいまでの勉強用には向いていると思います. 何といってもインストールが簡単です. 一方で,データベース管理の機能が弱いのは事実なので,データベースシステムでのデータベース管理法の勉強用としては不向きかも知れません. SQL92 の全機能はない, 索引や制約(外部キー)やトリガや日本語等の機能も弱い(?)(確かめていません)ように見えます.
前準備
- /etc/rc.conf, /etc/make.conf, /etc/src.conf, 環境変数の設定
「FreeBSD 基本設定」の Web ページなどを参考に行う.
- FreeBSD のソースコードとポーツ・ツリーの更新
以下のようにコマンドを実行して,FreeBSD の全てのソースコードを更新します. このとき,同時に,ポーツ・ツリー (Ports Tree) の展開/更新も行われます(そのはずです)
cd /usr/src make update
- (オプション)ports-mgmt/portupggrade のインストール
cd /usr/ports/ports-mgmt/portupgrade make clean deinstall rmconfig make -j4 make install
- (オプション)パッケージ・レジストリ・データベースと, ポーツ・インデックス・ファイルと, ポーツ・データベース・ファイルの生成/再構成
portsdb -uU pkgdb -aF
- (オプション)portupggrade コマンドによるアプリケーションの全更新
shutdown now portupgrade -aRv sync sync sync sync sync reboot
SQLite バージョン 3 コマンドライン・インタフェースのインストール (Install SQLite version 3 command-line interface)
SQLite バージョン 3 コマンドライン・インタフェースの他にも, 下記に挙げたいくつかの拡張機能もインストールしてみる.

* FreeBSD のパッケージを使用する場合
- インストール(FreeBSD のパッケージを使用)
pkg_add -r sqlite3 pkg_add -r spatialite pkg_add -r sqlite-ext-inet pkg_add -r sqlite-ext-miscfuncs pkg_add -r sqlite-ext-mobigroup
* FreeBSD のポーツ・ツリーを使用する場合
- インストール(FreeBSD のポーツ・ツリーを使用)
portupgrade -Npv -B 'make rmconfig' databases/sqlite3 portupgrade -Npv -B 'make rmconfig' databases/spatialite portupgrade -Npv -B 'make rmconfig' databases/sqlite-ext-inet portupgrade -Npv -B 'make rmconfig' databases/sqlite-ext-miscfuncs portupgrade -Npv -B 'make rmconfig' databases/sqlite-ext-mobigroup
SQLite バージョン 3 の起動と終了 (Start and end SQLite version 3)
FreeBSD の端末 (terminal) で,次の操作を行う.(Use FreeBSD terminal, and do the following).
- SQLite 3の起動 (Start the SQLite).
このとき,データベース名として /tmp/mydb を指定する.(The database name is '/tmp/mydb'). SQLite 3の流儀で,データベース名はファイル名になる.
* データベース名はなんでも良いが、アルファベットのみを使うのが良い.
* データベース名は「../hoge」のような相対パス形式でもいいし,カレントディレクトリを使うつもりで「hoge2」のようにしてもいい.
sqlite3.exe /tmp/mydb
- ヘルプの表示 (display the help)
「.help」で,ヘルプが表示される.
- 現在使用中のデータベースについての,文字のエンコーディングの確認 (encoding)
「PRAGMA encoding;」で,エンコーディングが表示される.
- SQLite 3の終了 (End SQLite)
「.exit」で終了.
使い方の詳しい説明は https://www.sqlite.org/sqlite.html を見てください.