Raspberry Pi OS をダウンロードし SD カードに書き込む
Raspberry Pi OS は,Raspberry Pi の公式オペレーティングシステムである. 2020年までは Raspbian という名前であった. 書き込みには,公式ツールである Raspberry Pi Imager を用いる. Raspberry Pi Imager は,OS イメージのダウンロード,microSD カードへの書き込み, 書き込み後の検証,および初期設定(ユーザアカウント,Wi-Fi,SSH など)の事前設定をまとめて行うツールである.
【関連する外部ページ】
Raspberry Pi 公式ドキュメント(Getting started): https://www.raspberrypi.com/documentation/computers/getting-started.html
Raspberry Pi Imager のダウンロードページ: https://www.raspberrypi.com/software/
【サイト内の Raspberry Pi 関連ページ】
小型コンピュータ Raspberry Pi について: 別ページ »にまとめ
Raspberry Pi OS(デスクトップ環境あり)では 32Gバイト以上, Raspberry Pi OS Lite では 16Gバイト以上が公式ドキュメントで推奨されている.
書き込みにより,microSD カードの既存のデータはすべて消去される. Raspberry Pi Imager が書き込み時にパーティションを作り直すため,事前のフォーマットは不要である.
- Raspberry Pi Imager をダウンロードし,インストールする
次の Web ページで,Windows 用のインストーラをダウンロードして実行する.
- microSD カードを,Windows パソコンのカードスロット,または USB カードリーダに差し込む
- Raspberry Pi Imager を起動する
- 「デバイスを選択」(Choose device)をクリックし,使用する Raspberry Pi の機種を選ぶ
- 「OS を選択」(Choose OS)をクリックし,書き込む OS を選ぶ
一覧の先頭に,選んだ機種で推奨される Raspberry Pi OS が表示される. デスクトップ環境が不要な場合は,「Raspberry Pi OS (other)」の中の Raspberry Pi OS Lite を選ぶ.
- 「ストレージを選択」(Choose storage)をクリックし,書き込み先の microSD カードを選ぶ
書き込み先を間違えると,そのドライブのデータが失われる. 複数のドライブが表示されているときは,容量を手がかりに,書き込み先の microSD カードであることを確認する. 判別できないときは,他の外部ドライブをいったん取り外してから選び直す.
- 「次へ」(Next)をクリックする
- 次の手順で,OS カスタマイズ(OS customisation)の設定を行う
ここで設定した内容は,Raspberry Pi の初回起動時に自動で適用される. Windows パソコンからネットワーク経由で Raspberry Pi を操作する場合 (ディスプレイやキーボードを接続しない運用)は,この設定を行っておく.
- 「設定を編集する」(Edit Settings)をクリックする
- 「一般」(General)タブで,次を設定する
ホスト名: ネットワーク上での名前. 同じネットワーク内の他のパソコンからは,<ホスト名>.local で接続できる.
ユーザー名とパスワード: Raspberry Pi の管理者ユーザのユーザ名とパスワード. 現在の Raspberry Pi OS には既定のユーザ(かつての「pi」)が用意されていないため,ここでの設定が必要である.
Wi-Fi の設定(無線 LAN を使う場合): SSID とパスワード,および「Wireless LAN country」(日本国内では JP)
ロケール設定: タイムゾーン(Asia/Tokyo)とキーボードレイアウト(jp)
- 「サービス」(Services)タブで,「SSH を有効化する」(Enable SSH)をチェックする
「パスワード認証を使う」を選ぶと,上で設定したユーザ名とパスワードで SSH 接続できる. 「公開鍵認証のみを許可する」を選ぶと,操作中のパソコンの SSH 公開鍵を使った認証になる.
- 「保存」(Save)をクリックする
- 書き込みを開始する
OS カスタマイズの設定を適用するかを問う表示で「はい」をクリックし, 続いて「本当に続けますか?」の確認表示で「はい」をクリックする.
このとき,Windows の管理者権限を求める表示が出ることがある.その場合は許可する.
- 書き込みと検証が終わるまで待つ
書き込みの後,書き込んだ内容が正しいかどうかの検証が自動で行われる. 数分程度かかる.
- 「書き込みが正常に終了しました」(Write Successful)の表示を確認する
- Raspberry Pi Imager を閉じる
- Windows で「フォーマットする必要があります」という表示が出ても,操作しない
microSD カードには Linux 用のパーティション(ext4)が作られており, Windows はこの形式を認識できないためにこの表示が出る. 書き込み自体は正常に終わっているので,表示は閉じるだけにする.
- Windows パソコンで「ハードウェアの安全な取り外し」の操作を行い,microSD カードを取り出す
- microSD カードを Raspberry Pi に挿入し,電源を接続して起動する
Windows パソコンから,ネットワーク経由で Raspberry Pi を操作する方法は, 別ページで説明
【関連する外部ページ】 https://www.raspberrypi.com/documentation/computers/remote-access.html
Raspberry Pi Imager の OS カスタマイズを使わずに書き込んだときは, Raspberry Pi にディスプレイとキーボードを接続し,初回起動時に表示される設定ウィザードで ユーザアカウントを作成し,設定ツール(raspi-config)で SSH を有効化する.
ディスプレイとキーボードを使わずに設定する場合は,書き込み後の microSD カードを Windows パソコンに差し込み, 「bootfs」という名前で認識されるドライブに,次の 2 つのファイルを置く.
ssh: 中身が空のファイル.このファイルがあると,起動時に SSH サーバが有効になる.
userconf.txt: 「ユーザ名:暗号化されたパスワード」を 1 行だけ書いたファイル. 暗号化されたパスワードは,Linux や Raspberry Pi OS 上で openssl passwd -6 コマンドを実行して得る. このファイルがあると,起動時にそのユーザアカウントが作成される.
Windows でファイル名を変更するときは,エクスプローラの「表示」で「ファイル名拡張子」をチェックしておく. チェックしていないと,「ssh」という名前に変更したつもりでも,実際のファイル名が「ssh.txt」になる.