Lubuntu 26.04 LTS のインストール

【概要】

Lubuntu 26.04 LTS(コードネーム:Resolute Raccoon)は、LXQt デスクトップ環境を採用した Ubuntu の公式フレーバーである。Ubuntu 26.04 LTS と同一のパッケージベースを用いる。2026年4月23日にリリースされ、サポート期間は 3年間(2029年4月まで)である。本ページでは、ISO イメージのダウンロードからインストール、基本的なシステム設定までの手順を解説する。

インストーラは Calamares である(Ubuntu デスクトップ版のインストーラとは画面構成が異なる)。

【主な構成要素】

【目次】

  1. 準備
  2. Lubuntu のダウンロード
  3. インストール
  4. システム設定

* Ubuntu のインストールは、別ページで説明している。

【サイト内の関連ページ】

Lubuntu 26.04 LTS のリリースアナウンス: https://lubuntu.me/lubuntu-26-04-lts-released/

Lubuntu マニュアル: https://manual.lubuntu.me/

DistroWatch の Webページ: https://distrowatch.com/table.php?distribution=lubuntu

準備

動作環境

システム設定項目(事前に決めておく事項/調べておく事項)

設定項目 データ型 本Webページでの設定値
OSの種類 文字列 resolute (Ubuntu 26.04)
Linuxカーネルの種類 文字列 amd64 (64ビット)
マシン名(コンピュータの名前) 文字列 lubuntu2604
ネットワークアドレスは固定IPアドレスかDHCPか ブール値 true または false ※1)
IPアドレス IPアドレス
ネットマスク(プレフィックス長) 文字列
デフォルトルータ(ゲートウェイ) IPアドレスまたは完全修飾形式のホスト名
DNSサーバ(ネームサーバ) IPアドレスまたは完全修飾形式のホスト名
初期ユーザのフルネーム 文字列 kunihiko kaneko
初期ユーザのユーザ名 文字列 kaneko
初期ユーザのユーザID 正の整数 8010
初期ユーザのパスワード 文字列 <秘密の文字列>
特権ユーザのパスワード (root のパスワード) 文字列 <秘密の文字列>
ロケール 文字列 ja_JP.UTF-8 または C
タイムゾーン 文字列 Asia/Tokyo
キーボードレイアウト 文字列 Japanese (日本語) または English (US)

*1) ネットワークアドレスは固定IPアドレスかDHCPか

上記に記載した設定は、インストール後に変更できる。

Lubuntu のダウンロード

  1. Lubuntu のダウンロードWebページを開く

    https://lubuntu.me/downloads/

  2. 26.04 LTS (Resolute Raccoon)」の欄にある「Desktop 64-bit」のリンクをクリックする

    * Lubuntu 26.04 LTS では、64ビット版 (amd64) のみが提供されている。

    * ダウンロードページには、旧版の 24.04 LTS(サポートは2027年4月まで)の欄も並んでいる。26.04 LTS の欄を選ぶこと。

  3. ISO形式のファイルのダウンロードが始まる

    * ファイル名は「lubuntu-26.04-desktop-amd64.iso」である。

  4. ダウンロードしたファイルのハッシュ値を検証する

    ダウンロードページからリンクされている SHA256SUMS の値と、ダウンロードしたファイルの SHA256 の値が一致することを確認する。Linux や macOS では次のコマンドで確認できる。

    sha256sum lubuntu-26.04-desktop-amd64.iso
    

    Windows では、コマンドプロンプトで次のコマンドを実行する。

    certutil -hashfile lubuntu-26.04-desktop-amd64.iso SHA256
    

インストール

  1. インストール用メディアを作成し、そのメディアで起動する

    * ダウンロードした .iso イメージファイルを、rufus などを使って起動可能な USB メモリに書き込む。

    * インストールを行うと、インストール先ディスクのデータは失われる。事前にバックアップを取る。

  2. 起動画面(ブートメニュー)で「Try or Install Lubuntu」を選ぶ
  3. 起動後に表示される画面(インストーラプロンプト)で言語を選ぶ

    日本語」を選ぶ。この画面では、インターネット接続の設定も行える。

  4. Lubuntu をインストール」をクリックし、インストーラ (Calamares) を起動する

    *Lubuntu を試す」を選んだ場合は、ライブセッションのデスクトップが表示される。その場合は、デスクトップにある「Install Lubuntu」のアイコンをダブルクリックしてインストーラを起動する。

  5. ようこそ画面

    表示言語として「日本語」を選び、「次へ」をクリックする。

  6. 位置(地域とタイムゾーン)の設定

    地域として「Asia」、ゾーンとして「Tokyo」を選び、「次へ」をクリックする。この画面では、ロケール(言語、数値・日付の書式)も設定できる。

  7. キーボードレイアウトの設定

    キーボードを選び、「次へ」をクリックする。画面下部の入力欄で、実際に文字を入力してレイアウトを確認できる。

    * キーボードレイアウトをJapanese(日本語)にしたい場合は、該当する項目を選択する。

    * キーボードレイアウトをEnglish (US) にしたい場合は、該当する項目を選択する。

  8. カスタマイズ(インストール構成の選択)

    インストール構成を選び、「次へ」をクリックする。既定では「通常インストール (Normal Installation)」が選択されている。

    • 通常インストール (Normal): 標準的な構成
    • フルインストール (Full): 通常インストールに加えて、Virtual Machine Manager、Element、Thunderbird、Krita が導入される
    • 最小インストール (Minimal): 必要最小限の構成。snapd は導入されない

    * 「インストール後に更新をダウンロードしてインストールする」をチェックすると、インストール中に更新が適用される。ネットワーク接続が必要である。

  9. パーティション

    ディスク全体を Lubuntu にする場合は、「ディスクの消去」を選び、「次へ」をクリックする。

    * 選んだディスクのファイルは全て削除される。画面上部で、対象のストレージデバイスが意図したものであることを確認する。

    * ファイルシステムは既定で ext4 である。xfsbtrfs も選択できる。

    * 他の OS を残す場合は「パーティションを置き換える」または「手動パーティション」を選ぶ。

  10. ユーザ情報の設定

    あなたの名前」(初期ユーザのフルネーム)、「ユーザ名」(初期ユーザのユーザ名)、コンピュータの名前(ホスト名)、「パスワード」(初期ユーザのパスワード)を設定し、「次へ」をクリックする。

  11. 要約(設定内容の確認)

    ここまでに設定した内容が一覧表示される。内容を確認し、「インストール」をクリックする。

  12. 最終確認

    ディスクへの書き込みを確認するメッセージが表示される。問題なければ、「今すぐインストール」をクリックする。

  13. インストールが始まる

    インストールが終わるまで待つ。

  14. 再起動

    インストールが完了すると、完了画面が表示される。「今すぐ再起動」がチェックされていることを確認し、「実行」をクリックする。

  15. 再起動が始まる

    インストール用メディアを取り外すよう促すメッセージが表示されたら、メディアを取り外して「Enterキー」を押す。

  16. ログイン画面が現れる

    これでインストールは終了である。

  17. ログインの確認

    設定したパスワードを入力してログインすると、Lubuntu のデスクトップが表示される。

  18. アプリのメニューは画面左下にある

    画面左下のアイコンをクリックすると、アプリケーションメニュー (Fancy Menu) が表示される。

  19. (参考)既知の問題

    Lubuntu 26.04 LTS では、リリース時点で次の問題が報告されている。

    • gnome-keyring ではなく KWallet および KWalletManager が既定でインストールされる
    • QTerminal と併せて Alacritty がインストールされる

    いずれも、不要であればインストール後に該当パッケージを削除できる。

  20. (参考)システム更新

    システム更新については、別ページで説明している。

  21. (参考)基本設定

    Ubuntu のインストール直後の設定については、別ページで説明している。

システム設定

ネットワークの設定

  1. ネットワーク設定ツールを起動する

    パネル(画面右下)の「ネットワークのアイコン」をクリックし、「接続を編集する」を選ぶ。接続編集画面 (nm-connection-editor) が起動する。

  2. ネットワークの一覧(有線、無線)が表示されるので、確認する

    下記の実行例では、「有線接続1」を選択している。

  3. ネットワークの設定画面が表示される
  4. IPv4設定」をクリックする

    * ネットワークアドレスをDHCPにしたい場合

    自動 (DHCP)」を選び、「保存」をクリックする。

    * ネットワークアドレスを固定IPアドレスにしたい場合

    手動」を選び、ホストIPアドレスネットマスク(プレフィックス長)、デフォルトルータ(ゲートウェイ)DNSサーバ(ネームサーバ)を設定し、「保存」をクリックする。

  5. 設定を反映させるため、ネットワーク接続を切断して再接続する(または再起動する)

(オプション)特権ユーザのパスワード (root のパスワード) の設定

Ubuntu および Lubuntu では、既定で root アカウントのパスワードは設定されておらず、管理作業は sudo を用いて行う。root で直接ログインする必要がある場合に限り、以下の手順で root のパスワードを設定する。

* Lubuntu 26.04 LTS の sudo は sudo-rs である。ここで用いる基本的な使い方は、従来の sudo と同じである。

  1. 端末 (QTerminal) を開く

    * 端末は、アプリケーションメニューから開くことができる。

  2. 特権ユーザになる

    以下のコマンドを実行する。初期ユーザのパスワードを聞かれたら入力する。

    sudo -i
    
  3. パスワードを設定する

    以下のコマンドを実行し、特権ユーザのパスワードを設定する(同じパスワードを2回入力する)。

    passwd
    
  4. 初期ユーザに戻る

    以下のコマンドを実行する。

    exit
    

(オプション)初期ユーザのユーザIDの変更

初期ユーザのユーザIDを変更する手順を以下に示す。NFS などで他のマシンとユーザIDを揃える必要がある場合に行う。

* 変更対象のユーザがログインしている状態では実行しない。ログイン画面からログアウトし、別の管理者アカウントまたはコンソールで作業する

  1. 特権ユーザ (root) になる
    sudo -i
    
  2. usermod の実行

    ユーザ名(ここでは kaneko)のユーザIDを、変更後の値(ここでは「8010」)に変更する。usermod は、ホームディレクトリ配下のファイルのオーナも合わせて変更する。

    usermod -u 8010 kaneko
    
  3. 変更結果を確認する
    id kaneko
    ls -l /home/kaneko
    
  4. ホームディレクトリ以外に、変更前のユーザIDのままのファイルが残っている場合は、オーナを変更する

    以下は、ホームディレクトリ配下のファイルのオーナを変更する場合の例である。

    chown -R 8010 /home/kaneko