Lubuntu 26.04 LTS のインストール
【概要】
Lubuntu は、Ubuntu をベースとし、デスクトップ環境が異なる公式フレーバーである。Lubuntu 26.04 LTS(コードネーム:Resolute Raccoon)は LXQt 2.3.0 を採用しており、アプリのメニューは画面左下にある。2026年4月23日にリリースされ、サポート期間は 3年間(2029年4月まで)である。
このページでは、Lubuntu 26.04 LTS のインストール手順を説明する。インストーラは Calamares である。
【Lubuntu 18.04 / 20.04 などの旧版を使っている場合】
- Lubuntu 18.04 LTS のサポートは2021年4月に、Lubuntu 20.04 LTS のサポートは2023年4月に終了している。セキュリティ更新が提供されないため、ネットワークに接続して常用するマシンには適さない。本ページの手順で 26.04 LTS を新規インストールするか、Lubuntu マニュアルのアップグレード手順に従ってアップグレードする
- Lubuntu 18.04 は、LXDE を採用した最後のリリースであり、かつ i386(32ビット)版が提供された最後のリリースである。26.04 LTS は 64ビット (amd64) 版のみが提供されるため、32ビット機では利用できない。32ビット機では、32ビットのサポートが継続している Debian などを検討する
* Ubuntu のインストールは、別ページで説明している。
【サイト内の関連ページ】
- システム更新: 別ページで説明
- Ubuntu 初期設定ガイド: インストール直後の主要設定項目: 別ページ »で説明
- その他の設定: 別ページ »にまとめている
- ソフトウェアのインストール: 別ページ »にまとめている
Lubuntu 26.04 LTS のリリースアナウンス: https://lubuntu.me/lubuntu-26-04-lts-released/
DistroWatch の Webページ: https://distrowatch.com/table.php?distribution=lubuntu
準備
動作環境
- CPU: 64ビット (amd64) のプロセッサ。32ビット (i386) のインストール用イメージは提供されていない
- メモリ: デスクトップイメージからインストールするには 1024MiB 以上が必要である
- ディスク: 通常インストールでおおむね 15GB 程度、更新やアプリの追加を見込む場合は 25GB 以上を確保する
- インストール用メディア: ISO イメージのサイズは約 3.6GB である。USB メモリを使う場合は、容量 8GB 以上のものを用意する
システム設定項目(事前に決めておく事項/調べておく事項)
| 設定項目 | データ型 | 本 Web ページでの設定値 |
| OS の種類 | 文字列 | resolute (Ubuntu 26.04) |
| Linux カーネルの種類 | 文字列 | amd64 (64ビット) |
| マシン名(コンピュータの名前) | 文字列 | lubuntu2604 |
| ネットワークアドレスは固定 IP アドレスか DHCP か | ブール値 | true または false ※ 1) |
| IP アドレス | IP アドレス | |
| ネットマスク(プレフィックス長) | 文字列 | |
| デフォルトルータ(ゲートウエイ) | IP アドレスまたは完全修飾形式のホスト名 | |
| DNS サーバ(ネームサーバ) | IP アドレスまたは完全修飾形式のホスト名 | |
| 初期ユーザのフルネーム | 文字列 | kunihiko kaneko |
| 初期ユーザのユーザ名 | 文字列 | kaneko |
| 初期ユーザのユーザ ID | 正の整数 | 8010 |
| 初期ユーザのパスワード | 文字列 | <秘密の文字列> |
| 特権ユーザのパスワード (root のパスワード) | 文字列 | <秘密の文字列> |
| ロケール | 文字列 | ja_JP.UTF-8 または C |
| タイムゾーン | 文字列 | Asia/Tokyo |
| キーボードレイアウト | 文字列 | Japanese(日本語) または English (US) |
*1) ネットワークアドレスは固定 IP アドレスか DHCP か
- 固定 IP アドレス: サーバマシンとして使う場合などは、IP アドレスを固定的に割り当てる。
- DHCP: DHCP クライアントとして設定する。
上記に記載した設定は、インストール後に変更できる。
Lubuntu のダウンロード
- Lubuntu のダウンロード Web ページを開く
- 「26.04 LTS (Resolute Raccoon)」の欄にある「Desktop 64-bit」をクリックする
* ダウンロードページには、旧版の 24.04 LTS(サポートは2027年4月まで)の欄も並んでいる。26.04 LTS の欄を選ぶこと。
- ISO 形式のファイルのダウンロードが始まる
* ファイル名は「lubuntu-26.04-desktop-amd64.iso」である。
- ダウンロードしたファイルのハッシュ値を検証する
ダウンロードページからリンクされている SHA256SUMS の値と、ダウンロードしたファイルの SHA256 の値が一致することを確認する。Linux や macOS では次のコマンドで確認できる。
sha256sum lubuntu-26.04-desktop-amd64.isoWindows では、コマンドプロンプトで次のコマンドを実行する。
certutil -hashfile lubuntu-26.04-desktop-amd64.iso SHA256
インストール
- インストール用メディアを作成し、そのメディアで起動する
* ダウンロードした .iso イメージファイルを、rufus などを使って起動可能な USB メモリに書き込む。
* インストールを行うと、インストール先ディスクのデータは失われる。事前にバックアップを取る。
- 起動画面(ブートメニュー)で「Try or Install Lubuntu」を選ぶ
- 起動後に表示される画面(インストーラプロンプト)で言語を選ぶ
「日本語」を選ぶ。この画面では、インターネット接続の設定も行える。
- 「Lubuntu をインストール」をクリックし、インストーラ (Calamares) を起動する
* 「Lubuntu を試す」を選んだ場合は、ライブセッションのデスクトップが表示される。その場合は、デスクトップにある「Install Lubuntu」のアイコンをダブルクリックしてインストーラを起動する。
- ようこそ画面
表示言語として「日本語」を選び、「次へ」をクリックする。
- 位置(地域とタイムゾーン)の設定
地域として「Asia」、ゾーンとして「Tokyo」を選び、「次へ」をクリックする。この画面では、ロケール(言語、数値・日付の書式)も設定できる。
- キーボードレイアウトの設定
キーボードを選び、「次へ」をクリックする。画面下部の入力欄で、実際に文字を入力してレイアウトを確認できる。
* キーボードレイアウトをJapanese(日本語)にしたい場合は、該当する項目を選択する。
* キーボードレイアウトをEnglish (US) にしたい場合は、該当する項目を選択する。
- カスタマイズ(インストール構成の選択)
インストール構成を選び、「次へ」をクリックする。既定では「通常インストール (Normal Installation)」が選択されている。
- 通常インストール (Normal): 標準的な構成
- フルインストール (Full): 通常インストールに加えて、Virtual Machine Manager、Element、Thunderbird、Krita が導入される
- 最小インストール (Minimal): 必要最小限の構成。snapd は導入されない
* 「インストール後に更新をダウンロードしてインストールする」をチェックすると、インストール中に更新が適用される。ネットワーク接続が必要である。
- パーティション
ディスク全体を Lubuntu にする場合は、「ディスクの消去」を選び、「次へ」をクリックする。
* 選んだディスクのファイルは全て削除される。画面上部で、対象のストレージデバイスが意図したものであることを確認する。
* ファイルシステムは既定で ext4 である。xfs、btrfs も選択できる。
* 他の OS を残す場合は「パーティションを置き換える」または「手動パーティション」を選ぶ。
- ユーザ情報の設定
「あなたの名前」(初期ユーザのフルネーム)、「ユーザ名」(初期ユーザのユーザ名)、「コンピュータの名前」(ホスト名)、「パスワード」(初期ユーザのパスワード)を設定し、「次へ」をクリックする。
- 要約(設定内容の確認)
ここまでに設定した内容が一覧表示される。内容を確認し、「インストール」をクリックする。
- 最終確認
ディスクへの書き込みを確認するメッセージが表示される。問題なければ、「今すぐインストール」をクリックする。
- インストールが始まる
インストールが終わるまで待つ。
- 再起動
インストールが完了すると、完了画面が表示される。「今すぐ再起動」がチェックされていることを確認し、「実行」をクリックする。
- 再起動が始まるので確認する
インストール用メディアを取り外すよう促すメッセージが表示されたら、メディアを取り外して「Enter キー」を押す。
- ログイン画面が現れる
これで、インストールは終了である。
- ログインの確認
設定したパスワードを入力してログインすると、Lubuntu のデスクトップが表示される。
- 端末を開くには、アプリのメニューを使う
既定の端末は QTerminal である。
- アプリのメニューは画面左下にある
画面左下のアイコンをクリックすると、アプリケーションメニュー (Fancy Menu) が表示される。
- (参考)システム更新
システム更新については、別ページ »で説明している。
- (参考)基本設定
Ubuntu のインストール直後の設定については、別ページ »で説明している。
システム設定
ネットワークアドレスは固定 IP アドレスか DHCP か、ホスト IP アドレス、ネットマスク、デフォルトルータ(ゲートウエイ)、DNS サーバ(ネームサーバ)の設定
- ネットワーク・ツールを起動する
パネル(画面右下)の「ネットワークのアイコン」をクリックし、「接続を編集する」を選ぶ。接続編集画面 (nm-connection-editor) が起動する。
- ネットワークの一覧(有線、無線)が表示されるので、確認する
下記の実行例では、「有線接続 1」を選択している。
- ネットワークの設定画面が表示される
- 「IPv4 設定」をクリックする
* ネットワークアドレスを DHCP にしたい場合
「自動 (DHCP)」を選び、「保存」をクリックする。
* ネットワークアドレスを固定 IP アドレスにしたい場合
「手動」を選び、ホスト IP アドレス、ネットマスク(プレフィックス長)、デフォルトルータ(ゲートウエイ)、DNS サーバ(ネームサーバ)を設定し、「保存」をクリックする。
- 設定を反映させるため、ネットワーク接続を切断して再接続する(または再起動する)
(オプション)特権ユーザのパスワード (root のパスワード) を設定したい場合
Ubuntu および Lubuntu では、既定で root アカウントのパスワードは設定されておらず、管理作業は sudo を用いて行う。root で直接ログインする必要がある場合に限り、以下の手順で root のパスワードを設定する。
* Lubuntu 26.04 LTS の sudo は sudo-rs である。ここで用いる基本的な使い方は、従来の sudo と同じである。
端末を開き、「sudo -i」を実行し、「passwd」を実行して、特権ユーザのパスワードを設定する(同じパスワードを 2 回入力する)。
* 端末は、アプリのメニューから開くことができる。
* このとき、初期ユーザのパスワードを聞かれたら入力する。
sudo -i
passwd
(特権ユーザのパスワードを入力)
(再度同じパスワードを入力)
新しいパスワードを設定したら、「exit」を実行し、初期ユーザに戻る。
exit
(オプション)初期ユーザのユーザ ID を設定したい場合
初期ユーザのユーザ IDを変更する手順を以下に示す。NFS などで他のマシンとユーザ ID を揃える必要がある場合に行う。
* 変更対象のユーザがログインしている状態では実行しない。ログアウトし、別の管理者アカウントまたはコンソールで作業する。
- まず、特権ユーザ (root) になる
sudo -i - usermod の実行
ユーザ名(ここでは kaneko)のユーザ ID を、変更後の値(ここでは「8010」)に変更する。usermod は、ホームディレクトリ配下のファイルのオーナも合わせて変更する。
usermod -u 8010 kaneko - 変更結果を確認する
id kaneko ls -l /home/kaneko - ホームディレクトリ以外に、変更前のユーザ ID のままのファイルが残っている場合は、オーナを変更する
chown -R 8010 /home/kaneko