Ubuntu Studio 26.04 LTS のインストール
* Ubuntu デスクトップ版のインストールは,別ページで説明している.
【サイト内の関連ページ】
- システム更新: 別ページで説明
- Ubuntu 初期設定ガイド: インストール直後の主要設定項目: 別ページ »で説明
- その他の設定: 別ページ »にまとめ
- ソフトウェアのインストール: 別ページ »にまとめている.
DistroWatch の Webページ: https://distrowatch.com/table.php?distribution=ubuntustudio
準備
ハードウェア要件
| 項目 | 必要 | 推奨 |
| CPU | Intel Core 2 Duo 相当 | Intel Core i5 相当以上 |
| メインメモリ | 4G バイト | 16G バイト |
| ディスク容量 | 32G バイト | 64G バイト以上(音声・映像制作ではさらに必要) |
* 配布されている ISO イメージファイルは amd64(64 ビットの Intel/AMD 系)向けである.
システム設定項目(事前に決めておく事項/調べておく事項)
| 設定項目 | データ型 | 本 Web ページでの設定値 |
| OS の種類 | 文字列 | resolute (Ubuntu Studio 26.04 LTS) |
| Linux カーネルの種類 | 文字列 | amd64 (64ビット) |
| マシン名(コンピュータの名前) | 文字列 | ubuntustudio |
| ネットワークアドレスは固定 IP アドレスか DHCP か | ブール値 | true または false ※ 1) |
| IP アドレス | IP アドレス | |
| ネットマスク(プレフィックス長) | 文字列 | |
| デフォルトルータ(ゲートウエイ) | IP アドレスまたは完全修飾形式のホスト名 | |
| DNS サーバ(ネームサーバ) | IP アドレスまたは完全修飾形式のホスト名 | |
| 初期ユーザのフルネーム | 文字列 | kunihiko kaneko |
| 初期ユーザのユーザ名 | 文字列 | kaneko |
| 初期ユーザのユーザ ID | 正の整数 | 8010 |
| 初期ユーザのパスワード | 文字列 | <秘密の文字列> |
| ロケール | 文字列 | ja_JP.UTF-8 または C |
| タイムゾーン | 文字列 | Asia/Tokyo |
| キーボードレイアウト | 文字列 | 日本語 / 日本語 または 英語(US) / 英語(US) |
* 1) ネットワークアドレスは固定 IP アドレスか DHCP か
- 固定 IP アドレス: サーバマシンとして使うなど,IP アドレスを固定的に割り当てる場合に選ぶ.
- DHCP: DHCP クライアントとして設定する.
上記の設定は,インストール後に変更できる.
Ubuntu Studio 26.04 LTS のダウンロード
- Ubuntu Studio の Web ページを開く
- 「Download」をクリックする.
- 「Ubuntu Studio 26.04 LTS」の「Direct Download」または「Torrent」をクリックする.
- ISO 形式のファイルのダウンロードが始まる.
ファイルサイズは約 7G バイトである.FAT32 ファイルシステムには 1 ファイル 4G バイト未満の制限があるため, 保存先には ext4,NTFS,exFAT のいずれかを使う.
- ダウンロードした ISO イメージファイルのチェックサム(SHA256)を検証する.
配布元が公開している SHA256SUMS の値と,次のコマンドの出力が一致することを確認する.
sha256sum <ISO イメージファイル名>
インストール用 USB メモリの作成
ISO イメージファイルのサイズが 4G バイトを超えるため,1 層の DVD には書き込めない. 8G バイト以上の USB メモリ,または 2 層 DVD を使う. USB メモリの作成には,Ubuntu では「スタートアップ・ディスクの作成」または「ディスク」, Windows では Rufus を使う.
* persistent 領域(データ保存領域)付きのライブ USB メモリの作成は, 別ページ »で説明している.
インストール
- 作成した USB メモリを使って起動する.
起動デバイスの選択は,パソコンの起動時にファームウェア(UEFI/BIOS)の起動メニューを表示させて行う. 表示させるためのキーは機種により異なる(F12,F11,Esc,Del など).
- 起動メニューで「Try or Install Ubuntu Studio」を選ぶ.
- 言語の選択
「日本語」を選び,「次へ」をクリックする.
- アクセシビリティの設定
必要な設定がなければ,そのまま「次へ」をクリックする.
- キーボードレイアウトの選択
使用するキーボードに合わせて「日本語 / 日本語」または「英語(US) / 英語(US)」を選び, 「次へ」をクリックする. 入力欄で実際に文字を入力して,記号が意図どおりに入力できることを確認できる.
- ネットワークへの接続
有線接続または無線接続を設定し,「次へ」をクリックする. インストール中に更新を取得しない場合は,接続しないまま進めることもできる.
- 「Ubuntu Studio をインストール」を選ぶ.
インストールせずに動作を確認したい場合は「Ubuntu Studio を試す」を選ぶ.
- インストーラの更新
インストーラの更新が案内された場合は,画面の指示に従う.
- インストール方法の選択
「対話式インストール」を選び,「次へ」をクリックする.
- インストールするアプリケーションの選択
制作用アプリケーションを最初からすべて導入する場合は「Ubuntu Studio Desktop」を選ぶ. デスクトップと基本設定のみを導入し,あとから必要な分野(音声,映像,グラフィックス,写真,出版)を Ubuntu Studio Installer で追加する場合は「Ubuntu Studio Desktop (minimized)」を選ぶ.
- プロプライエタリソフトウェアの選択
グラフィックスや無線 LAN 用の追加ドライバ,メディアコーデックを導入するかどうかを選び, 「次へ」をクリックする.
* 前もってライセンス条項を確認し,納得できる場合に限りチェックする.
- ディスク領域の割り当て
「ディスクを消去して Ubuntu Studio をインストール」を選び,「次へ」をクリックする.
* 選んだディスクのデータはすべて消去される.他の OS と共存させる場合や, パーティションを自分で決める場合は「手動パーティション」を選ぶ.
- アカウントの作成
「あなたの名前」(初期ユーザのフルネーム), 「コンピュータの名前」(ホスト名), 「ユーザ名」(初期ユーザのユーザ名), 「パスワード」(初期ユーザのパスワード)を設定し, 「次へ」をクリックする.
- タイムゾーンの選択
地図または検索欄から「Tokyo」を選び,「次へ」をクリックする.
- 設定内容の確認
表示された内容を確認し,「インストール」をクリックする.
- インストールが始まる
完了まで待つ.
- 再起動
「今すぐ再起動する」をクリックする. 「Please remove the installation medium, then press ENTER」と表示されたら, USB メモリを取り外して Enter キーを押す.
- ログイン画面が表示される
初期ユーザのユーザ名とパスワードでログインする.これでインストールは終了である.
* 新規に作成したユーザの初回ログイン時に,音声制作用のグループ設定を適用するための 再起動を促すメッセージが表示されることがある.これは仕様である.
- 端末を開くには,アプリケーションメニューから「Konsole」を選ぶ. ショートカットキーは Ctrl + Alt + T である.
- (参考)制作用アプリケーションの追加
アプリケーションメニューから「Ubuntu Studio Installer」を起動すると, 音声,映像,グラフィックス,写真,出版などの分野ごとにアプリケーション群をまとめて追加できる.
- (参考)システム更新
システム更新については,別ページ »で説明
- (参考)基本設定
インストール直後の設定については, 別ページ »で説明
システム設定
ネットワークアドレスは固定 IP アドレスか DHCP か,ホスト IP アドレス,ネットマスク,デフォルトルータ(ゲートウエイ),DNS サーバ(ネームサーバ)の設定
Ubuntu Studio のネットワーク設定は NetworkManager が管理している.
- パネルの「ネットワークのアイコン」をクリックし,「ネットワーク設定を変更」を選ぶ.
アプリケーションメニューから「システム設定」を開き,「ネットワーク」→「接続」を選んでもよい.
- 接続の一覧(有線,無線)が表示されるので,設定したい接続を選ぶ.
- 「IPv4」タブをクリックする.
- ネットワークアドレスを DHCP にしたい場合
「方式」で「自動 (DHCP)」を選び,「適用」をクリックする.
- ネットワークアドレスを固定 IP アドレスにしたい場合
「方式」で「手動」を選び, ホスト IP アドレス, ネットマスク(プレフィックス長), デフォルトルータ(ゲートウエイ), DNS サーバ(ネームサーバ) を設定し,「適用」をクリックする.
- 設定を反映するため,接続を切断して接続し直す.設定内容は次のコマンドで確認できる.
ip address show ip route show resolvectl status
(オプション)特権ユーザのパスワード (root のパスワード) を設定したい場合
Ubuntu では既定で root アカウントのパスワードが設定されておらず,管理者作業は sudo を用いて行う. root のパスワードを設定すると,root で直接ログインできる状態になるため,通常は設定しない.
設定する場合は,端末を開き,次のコマンドを実行して特権ユーザのパスワードを設定する(同じパスワードを 2 回入力する).
* 端末は,アプリケーションメニューの「Konsole」または Ctrl + Alt + T で開く.
* このとき,初期ユーザのパスワードを聞いてきたら入力する.
sudo passwd root
(特権ユーザのパスワードを入力)
(再度同じパスワードを入力)
設定した root のパスワードを無効化したい場合は,次のコマンドを実行する.
sudo passwd -dl root
(オプション)初期ユーザのユーザ ID を設定したい場合
初期ユーザのユーザ IDを変更する. 変更対象のユーザでログインしている状態では実行できないため, 別の管理者ユーザでログインするか,リカバリモードで作業する.
- 現在のユーザ ID を確認する.
id kaneko - usermod の実行
ユーザ ID を変更する(ここでは 8010 に変更する). usermod は,ホームディレクトリ配下のファイルのオーナも同時に変更する.
sudo usermod -u 8010 kaneko - ホームディレクトリ以外に,変更前のユーザ ID を所有者とするファイルが残っていないかを確認し,残っていればオーナを変更する.
<変更前のユーザ ID>には,手順 1 で確認した値を指定する.
sudo find / -xdev -uid <変更前のユーザ ID> -exec chown 8010 {} + - 変更結果を確認する.
id kaneko ls -ln /home/kaneko