Windows から MobaXterm Personal 版 + VNC を用いて、Raspberry Pi を操作

目次
  1. 前準備
  2. Raspberry Pi OS 側の設定
  3. Windows から MobaXterm を用いて Raspberry Pi に SSH 接続する
  4. Windows から VNC クライアントを用いてデスクトップ画面に接続する

【サイト内の Raspberry Pi OS 関連ページ】

小型コンピュータ Raspberry Pi について: 別ページ »にまとめ

関連する外部ページ】: https://www.raspberrypi.com/documentation/computers/remote-access.html

前準備

このページの記述は、Raspberry Pi OS Bookworm(Debian 12 ベース)以降を前提としている。 Bookworm 以降の Raspberry Pi OS の VNC サーバは wayvnc である。 それ以前のバージョンで使われていた RealVNC Server とは、認証方式や設定ファイルが異なる。

Raspberry Pi OS のバージョンは、次のコマンドで確認できる。

cat /etc/os-release

Raspberry Pi OS 側の設定

SSH サーバを有効にする

  1. Raspberry Pi の端末で raspi-config を実行
    sudo raspi-config
    
  2. Interface Options」を選ぶ
  3. SSH」を選ぶ
  4. Yes」を選ぶ
  5. 確認表示が出るので確認する
  6. Tab キーで操作して、「Finish」を選ぶ

VNC サーバを有効にする

  1. Raspberry Pi の端末で raspi-config を実行
    sudo raspi-config
    
  2. Interface Options」を選ぶ
  3. VNC」を選ぶ
  4. Yes」を選ぶ
  5. 確認表示が出るので確認する
  6. Tab キーで操作して、「Finish」を選ぶ
  7. VNC サーバが動作していることを確認する
    systemctl status wayvnc
    

VNC の認証について

wayvnc の認証は、設定ファイル /etc/wayvnc/configenable_pam=true の指定により、 Raspberry Pi のユーザ名とパスワード(Raspberry Pi にログインするときと同じもの)で行われる。 VNC 専用のパスワードを別途設定する操作は不要である。

また、enable_auth=true の指定により、VNC の通信は TLS(VeNCrypt)で暗号化される。 接続に用いる VNC クライアントは、この暗号化に対応したものである必要がある。

cat /etc/wayvnc/config

Windows から MobaXterm を用いて Raspberry Pi に SSH 接続する

  1. Raspberry Pi を起動し、ネットワークに接続しておく
  2. Windows で MobaXterm を起動する

    *MobaXterm のインストール」については、別のページで説明している

    【関連する外部ページ】

    MobaXterm の公式ページ: https://mobaxterm.mobatek.net/

  3. MobaXterm で SSH keepalive の設定を行う

    この設定は、一度行えばよい

    1. Settings」で「Configuration」を選ぶ
    2. SSH」をクリック
    3. SSH keepalive」をチェックし、「OK」をクリック
  4. Session」をクリックし、「SSH」を選ぶ
  5. Remote host」に「raspberrypi.local」(あるいは Raspberry Pi の IP アドレス)を設定し、 「Specify username」に Raspberry Pi のユーザ名を設定し、「OK」をクリック

    * 「raspberrypi.local」は、Raspberry Pi OS の mDNS(Avahi)による名前である。ホスト名を変更した場合は「<ホスト名>.local」になる。名前で接続できないときは IP アドレスを指定する。Raspberry Pi の IP アドレスは、Raspberry Pi の端末で「hostname -I」を実行して確認できる

  6. パスワードを入れる

    * パスワードが表示されないのは正常動作である

  7. Raspberry Pi のコマンドプロンプトが表示されるので確認する
  8. MobaXterm には X サーバが内蔵されており、SSH 接続では X11 転送が既定で有効である。 Raspberry Pi 上の GUI アプリを、Windows の画面に表示して動かすことができる。 次のコマンドを実行して確認する
    geany
    
  9. MobaXterm の画面左側の SFTP タブにより、Raspberry Pi との間でファイル転送ができる

Windows から VNC クライアントを用いてデスクトップ画面に接続する

MobaXterm に内蔵の VNC クライアントは、wayvnc が用いる TLS(VeNCrypt)による暗号化接続に対応していない。 Raspberry Pi OS のデスクトップ画面に VNC 接続するときは、暗号化に対応した TigerVNC Viewer または RealVNC Viewer を使用する。

TigerVNC Viewer を用いて VNC 接続

TigerVNC はオープンソースの VNC クライアントであり、Raspberry Pi の公式ドキュメントでも案内されている。

【関連する外部ページ】

TigerVNC の公式ページ: https://tigervnc.org/

配布ページ: https://github.com/TigerVNC/tigervnc/releases

  1. Windows 用の TigerVNC Viewer をダウンロードし、起動する
  2. 「VNC server」の欄に「raspberrypi.local」あるいは IP アドレスを指定して、「Connect」をクリック
  3. サーバ証明書に関する警告が表示されたときは、Raspberry Pi の証明書は自己署名であるため、内容を確認して「Yes」をクリック
  4. Raspberry Pi のユーザ名とパスワードを入れる
  5. リモートデスクトップが表示されるので確認する

RealVNC Viewer を用いて VNC 接続

【関連する外部ページ】

RealVNC Viewer の配布ページ: https://www.realvnc.com/en/connect/download/viewer/

  1. Windows 用の RealVNC Viewer をダウンロードし、起動する
  2. 「raspberrypi.local」あるいは IP アドレスを指定して、Enter キー
  3. 証明書に関する警告が表示されたときは、内容を確認して「Continue」をクリック
  4. Raspberry Pi のユーザ名とパスワードを入れる
  5. リモートデスクトップが表示されるので確認する

VNC 接続は、同一のローカルネットワーク内で使用する。 インターネット越しに Raspberry Pi のデスクトップを操作する場合は、 SSH ポートフォワーディング、VPN、あるいは Raspberry Pi 公式の Raspberry Pi Connect を使用する。

Raspberry Pi Connect: https://www.raspberrypi.com/documentation/services/connect.html