Oracle Solaris 11.4 for SPARC/x86 インストール手順
【概要】
このページでは、Oracle Solaris 11.4 のインストール手順を説明する。対応するプラットフォームは次の 2 種類である。
- SPARC: Oracle SPARC T4 以降のプロセッサ、または富士通 SPARC64 X, X+, XII
- x86: Intel EM64T または AMD64 の命令セットに対応した 64 ビット CPU
インストール前に決めておく事項は次の通りである。インストール中に入力を求められる。
- ホスト名(コンピュータ名)
- IP アドレス(固定 IP アドレスか DHCP か)
- デフォルトルータの IP アドレス
- 使用するネームサービス(DNS または LDAP)。DNS を使う場合は DNS サーバの IP アドレスとドメイン名
- root のパスワード
これらの設定は、インストール後に sysconfig configure コマンドで変更できる。
インストール上の注意点は次の通りである。
- ネットワークケーブルの接続は、インストールの開始前に済ませておく。接続しないままインストールした場合は、インストール後に sysconfig configure コマンドでネットワークを設定する。
- ルートプールは ZFS であり、/var, /usr, /export/home などは ZFS のデータセットとして作られる。スライスのサイズを個別に決める必要はない。ディスク容量が不足した場合は、zpool add コマンドでルートプールにディスクを追加する。
- インストールの途中で処理を中断しない。中断した場合はディスクの状態が不定になるため、最初からインストールをやり直す。
【システム要件】
- メモリ: 推奨最小 4G バイト
- ディスク: 推奨最小容量は、インストールするグループパッケージによって異なる
solaris-desktop 13G バイト solaris-large-server 9G バイト solaris-small-server 7G バイト solaris-minimal-server 6G バイト
【関連する外部ページ】
- Oracle Solaris の Web ページ: https://www.oracle.com/solaris/
- Oracle Solaris 11 ダウンロードの Web ページ: https://www.oracle.com/solaris/solaris11/downloads/solaris-downloads.html
- Oracle Solaris 11.4 のドキュメント: https://docs.oracle.com/en/operating-systems/solaris/oracle-solaris/11.4/index.html
関連情報は「Solaris」の Web ページを見る。
インストール準備
- ダウンロード
インストールイメージは、次の Web ページから入手する。ライセンス条項を確認してからダウンロードする。
https://www.oracle.com/solaris/solaris11/downloads/solaris11-install-downloads.html
テキストインストーラのイメージは次の 4 種類である。DVD に書き込む場合は ISO イメージ、USB メモリを使う場合は USB イメージを選ぶ。
SPARC Text Installer 1.0 GB (ISO イメージ) SPARC USB Text Installer 1.2 GB (USB イメージ) x86 Text Installer 742 MB (ISO イメージ) x86 USB Text Installer 895 MB (USB イメージ)
ダウンロード後、Web ページに掲載された SHA-256 ダイジェストと照合してイメージを検証する。
USB イメージは、dd(1) コマンドまたは usbcopy(1) コマンドで USB フラッシュドライブに書き込む。
最新の更新を含む Oracle Solaris 11.4 CBE (Common Build Environment) のイメージは、Oracle Software Delivery Cloud から入手する。
- 準備事項
インストール前に、インストール先のディスク(またはネットワーク上の iSCSI ターゲットの IP アドレスとポート番号)を確認しておく。
インストーラの起動
- ネットワークケーブルの接続は済ませておく。
- 作成したインストールメディア(DVD または USB メモリ)をセットして、システムを起動する。
- (x86 のみ) キーボードと言語の選択を求められたときは、使用するキーボードと言語を選ぶ。SPARC では、この値はあらかじめ設定されている。
- 次のメインメニューが表示される。
1 Install Oracle Solaris 2 Shell 3 Terminal type (currently sun-color) 4 Reboot Please enter a number [1]:- 1 を入力してインストールを開始する。
コマンド行での作業が必要な場合は、2 を入力してシェルを起動する。作業の終了後、Ctrl+D でメニューに戻る。
Oracle Solaris インストール
Oracle Solaris 11.4 for SPARC/x86 インストール手順を、ここに書いている。
ネットワークケーブルの接続は済ませておく。以下の画面(パネル)が順に表示されるので、順に回答していく。画面の下部に表示されるファンクションキーで画面を移動する。ファンクションキーが無いときや反応しないときは、ESC キーを押すと代替キーが表示される。
- 最初の画面
- 「Continue」のファンクションキーを押す
- 「Discovery Selection」(インストール先の探索方法)
- 内蔵ディスクや外付けディスクを使うときは Local Disks
- ネットワーク上の iSCSI ディスクを使うときは iSCSI。ターゲットの IP アドレスは必須であり、ポート番号は既定で 3260 である
- 「Disk」(ディスクの選択)
- インストール先のディスクを選ぶ
- 「Partitions」(パーティションの指定)
- ディスク全体を使うときは Use the entire disk
- 他の OS と共存させるときは Use a GPT partition を選び、Oracle Solaris パーティションを 1 つ選ぶ
- 「Boot」(ブートデバイスの指定)
- 既定の設定のままでよい。変更するときは F5 キーでブートプールのデバイスを切り替える
- 「System Identity」(ホスト名)
- 決めておいたホスト名を入れる(例えば「madoka」)
- 「Network」(ネットワークの設定)
- (内部ネットワークなど) DHCP を使うときは Automatically
- (サーバ用途など) 固定 IP アドレスを使うときは Manually を選び、決めておいた IP アドレスとネットマスク(例えば 255.255.255.0)を入力する。ルータの欄にはデフォルトルータの IP アドレスを入力する
設定できる有線ネットワークインタフェースは 1 つである。DHCP と手動設定のどちらでも、IPv6 の自動設定は有効になる。
- 「DNS Name Service」
- DNS を使うときは、DNS サーバの IP アドレスと検索するドメイン名を入力する
- 「Alternate Name Service」
- LDAP を使わないときは None を選ぶ。このとき、名前の解決には /etc/hosts などのファイルが使われる
- 「Time Zone」
- 「Asia」、「Japan」の順で選ぶ
- 「Locale」
- 言語に「Japanese」、地域に「Japan (UTF-8)」を選ぶ
- 「Date and Time」
- 日付と時刻を合わせる
インストール後に NTP を設定すれば、時刻は自動で同期される。
- 「Keyboard」
- 使用するキーボードレイアウトを選ぶ
- 「User」
- root のパスワードを入力する。ユーザアカウントを作ると、そのユーザに root 役割が割り当てられる
- 「Support Registration」
- Oracle Auto Service Request を使わないときは、入力欄を空のままにして次へ進む
- 「Summary」(設定内容の確認)
- 表示された設定を確認し、ファンクションキーを押してインストールを開始する
- インストールが始まる。インストールの途中で処理を中断しない。
- 最後の画面で再起動を選ぶ。
インストール後の確認と追加インストール
- インストールのログを確認する
less /var/log/install/install_log - デスクトップ環境や、サーバ向けのパッケージを追加する。root 役割で実行する。
pkg install solaris-desktop pkg install solaris-large-server - システムを最新の状態にする。root 役割で実行する。pkg update は新しいブート環境を作って更新するため、更新後の再起動で新しいブート環境が使われる。
pkg update
これで、Oracle Solaris 11.4 for SPARC/x86 のインストールが終わった。 続けて、「SUN Solaris インストール後の設定」を行う。