Plot Digitizer のインストールと使用法 (Ubuntu 上)

Plot Digitizer は,デジタイザ(グラフ画像上でマウスクリックし,その位置の座標値を得るソフトウェア)である。GIF, JPEG, PNG 形式の画像を読み込み,線形軸対数軸の両方に対応する。デジタイズ結果は CSV 形式のテキストファイルに保存できる。Java で書かれており,実行には Java 11 以降が必要である。ライセンスは GPLv2 以降。

前準備

Java (JDK) のインストール

Ubuntu 24.04 の既定の Java は OpenJDK 21,Ubuntu 26.04 の既定の Java は OpenJDK 25 である。いずれも Plot Digitizer の要件(Java 11 以降)を満たす。

端末で,次のコマンドを実行する。

sudo apt update
sudo apt install -y default-jdk
java -version

OpenJDK のインストールと設定の詳細: 別ページ »で説明

Plot Digitizer のインストール

  1. Plot Digitizer のサイトで,機能と利用条件を確認する

    https://plotdigitizer.sourceforge.net/

  2. ダウンロードページを開き,最新版のディレクトリを選ぶ

    https://sourceforge.net/projects/plotdigitizer/files/plotdigitizer/

    2025 年 6 月公開の 2.6.12 が最新版である。

  3. Linux 用のファイル「PlotDigitizer_Linux_and_Others.tgz」をダウンロードする
  4. 展開(解凍)する

    端末で,次のコマンドを実行する。ここでは /usr/local/PlotDigitizer に展開する。

    sudo mkdir -p /usr/local/PlotDigitizer
    sudo tar -xvzof ~/Downloads/PlotDigitizer_Linux_and_Others.tgz -C /usr/local/PlotDigitizer
    ls -R /usr/local/PlotDigitizer
    

    最後のコマンドで PlotDigitizer.jar の位置を確認する。以降のコマンドでは,確認した位置に読み替える。

  5. 起動してみる

    端末で,次のコマンドを実行する。

    java -jar /usr/local/PlotDigitizer/PlotDigitizer.jar
    
半自動デジタイズ機能(「Semi-auto」ボタン)を使うには,画像のベクタ化プログラム autotrace を別途インストールし,コマンド検索パス(PATH)上に置く必要がある。autotrace が見つからない場合,このボタンは無効になり,手動でのデジタイズだけが可能である。

使ってみる

  1. 起動する

    端末で,次のコマンドを実行する。

    java -jar /usr/local/PlotDigitizer/PlotDigitizer.jar
    
  2. デジタイズしたい画像ファイルを読み込む

    「File」メニューの「Open」を選び,GIF, JPEG, PNG 形式の画像を指定する。

    下図では,OpenCV Contrib のファイル corridor.jpg を表示している。

  3. キャリブレーション

    まず,「Calibrate」をクリックする。

    そして,画像中で,原点にしたい1点をクリックし,x, y 値を設定する。

    次に,画像中で,x軸上の点(y値が0)の別の1点をクリックし,x 値を設定する。

    次に,画像中で,y軸上の点(x値が0)の別の1点をクリックし,y 値を設定する。

    設定したキャリブレーションはファイルに保存でき,後日同じ画像を扱うときに読み込んで再利用できる。

  4. デジタイズ

    デジタイズしたい点をクリックし続ける。点は,ドラッグして移動,右クリックメニューから挿入・削除ができる。

  5. 結果の保存

    「Done」をクリックすると,デジタイズした座標値が表形式で表示される。この値は CSV 形式のファイルに保存でき,クリップボードへタブ区切りでコピーすることもできる。

    デジタイズした曲線の長さや,多角形として閉じた領域の面積を求めるときは,「Done」をクリックする前に「Analysis」メニューで該当する項目を選んでおく。