Firebird 4.0 のインストール，データベース作成，テーブル定義とレコード挿入（Windows 上）

インストール前に決めておく事項

• Firebird インストールディレクトリ: C:\Firebird40

  ※ 自由に決めてよい．日本語などの全角文字を含まないこと．

Firebird のインストール（Windows 上）

ダウンロード

1. Firebird の Web ページを開く https://firebirdsql.org/
2. ダウンロードページへジャンプ

   「download」をクリック

   
3. ファイルの選択

   64 ビット版の Windows を使っているときは， 「x64」の .exe ファイルを選択する。

   なお，ファイル名に pdb が付いているのは，「デバッグビルド版」という意味．

   
4. .exe ファイルのダウンロードが始まる．
   

インストール

1. インストーラの起動

   先ほどダウンロードしたファイルを実行する．

2. インストール時の言語の選択

   English を選ぶ．

   
3. ライセンス条項の確認

   同意する場合のみ続行する．

   
4. 「お知らせ」の確認

   確認の上，「Next」をクリック．

   
5. Firebird インストールディレクトリ

   Firebird インストールディレクトリである C:\Firebird40 を設定し，「Next」をクリック．

   ※ Firebird インストールディレクトリは自由に決めてよい．日本語などの全角文字を含まないこと．

   
6. コンポーネントの選択

   既定（デフォルト）のままでよい．「Next」をクリック．

   
7. スタートメニューのフォルダ名

   既定（デフォルト）のままでよい．「Next」をクリック．

   
8. 追加のタスク

   既定（デフォルト）のままでよい．「Next」をクリック．

   
9. データベース管理者のパスワードの設定

   HOGE$#34hoge5 のように設定する．

   パスワードは，必ず独自に設定してください．

   同じものを 2箇所に入れる．

   
10. インストールの開始

    「Install」をクリック．

    
11. インストールが始まる
    
12. 「お知らせ」が表示されるので確認する．

    「Next」をクリック．

    
13. 終了と firebird の起動

    firebird を起動したいので， チェックは変更せずに 「Finish」をクリック．

    

ISQL の起動と終了

• ISQL の起動

  ISQL の起動は，Windows のメニューで，次のように操作する． 「スタート」 → 「Firebird 4.0 x64)」 → 「Firebird ISQL Tool」

  

  あるいは．コマンドプロンプトで，次のように実行する．「sysdba」は，Firebird のデータベース管理者のユーザ名である．これは，自動作成されるものである．

  C:\Firebird40\isql.exe -u sysdba
  

• ISQL の終了

  ISQL の終了は 「exit;」．

  exit;
  

  

データベースの作成

データベースを作成するために，SQL の create database コマンドを使用する．

1. Firebird ISQL の起動

   ISQL を起動するには，Windows のメニューで，次のように操作する． 「スタート」 → 「Firebird 4.0 x64)」 → 「Firebird ISQL Tool」

   
2. データベース生成

   utf8の場合

   create database 'testdb' default character set utf8;
   

   

   sjisの場合

   create database 'testdb' default character set sjis;
   

   
3. 「show database;」で，データベースが生成されたことを確認

   show database;
   

   
4. 「exit;」で終了．

   exit;
   

   

テーブル定義とレコード挿入

1. Firebird ISQL の起動

   ISQL を起動するには，Windows のメニューで，次のように操作する． 「スタート」 → 「Firebird 4.0 x64)」 → 「Firebird ISQL Tool」

   
2. 「connect 'testdb';」で，データベースを開く．

   connect 'testdb';
   

   
3. SQL を用いたテーブル定義
   Firebird のデータ型 Char: 32767 bytes Varchar: 32767 bytes Smallint: 16 bits Integer: 32 bits BigInt: 64 bits DECIMAL: Float: 32 bits, 3.4x10^-38 to 3.4x10^38, 7 digit precision Double: 64 bits, 1.7x10^-308 to 1.7x10^308, 15 digit precision Timestamp: 64 bits, 1 Jan 100 to 28 Feb 32768. Date: 32 bits, 1 Jan 100. to 29 Feb 32768. Time: 32 bits, 00:00 to 23:59.9999 Blob: 32GB

   create table order_records (
       id            integer primary key not null,
       yy            integer not null CHECK ( yy > 2008 ),
       mm            integer not null CHECK ( mm >= 1 AND mm <= 12 ),
       dd            integer not null CHECK ( dd >= 1 AND dd <= 31 ),
       customer_name varchar(32) not null,
       product_name  varchar(32) not null,
       unit_price    real not null check ( unit_price > 0 ),
       qty           integer not null check ( qty > 0 ),
       created_at    timestamp not null,
       updated_at    timestamp,
       check ( ( unit_price * qty ) < 200000 ) );
   

   
4. SQL を用いたレコード挿入

   insert into order_records values( 1, 2023, 7, 26, 'kaneko', 'orange A', 1.2, 10, current_timestamp, NULL );
   insert into order_records values( 2, 2023, 7, 26, 'miyamoto', 'Apple M', 2.5, 2, current_timestamp, NULL );
   insert into order_records values( 3, 2023, 7, 27, 'kaneko', 'orange B', 1.2, 8, current_timestamp, NULL );
   insert into order_records values( 4, 2023, 7, 28, 'miyamoto', 'Apple L', 3, 1, current_timestamp, NULL );
   

   
5. 確認表示

   select * from order_records; 
   

   
6. 更新し確認表示

   update order_records set unit_price = 11.2 where id = 1;
   select * from order_records;
   

   
7. テーブル一覧の表示

   show tables;
   

   
8. 「exit;」で終了．

   exit;
   

   

アカウント（ユーザ名とパスワード）作成，パスワード変更

アカウント（ユーザ名とパスワード）作成

C:\Firebird40\gsec -user sysdba -pass masterkey -add testuser -pw hoge$#34

• Firebird インストールディレクトリ C:\Firebird40 の下にある gsec を使う．
• 「-user sysdba -pass masterkey」:　Firebird データベース管理者 (sysdba) でログインするという意味．

  権限上，Firebird データベース管理者だけがアカウントを作成できるため． 「masterkey」と書いてある箇所は， Firebird データベース管理者 (sysdba)のパスワードに読み替えてください．

• 「-add testuser -pw hoge$#34」: ユーザ名 testuser，パスワード hoge$#34 で，アカウントを作成する．

パスワードの変更

ユーザ testuser について， パスワードを hoge$#34 から newpassに変更したいときの実行例

C:\Firebird40\gsec -user testuser -pass hoge$#34 -mo testuser -pw newpass

データベース管理者のパスワードの変更

データベース管理者 sysdba のパスワードを hoGE9!#8に設定したいときの実行例

C:\Firebird40\gsec -user sysdba -pass masterkey -mo sysdba -pw hoGE9!#8

• Firebird インストールディレクトリ C:\Firebird40 の下にある gsec を使う．
• 「-user sysdba -pass masterkey」:　Firebird データベース管理者でログインするという意味．
• 「-mo sysdba -pw ... : Firebird データベース管理者 (sysdba) のパスワードを変更するという意味．