Visual Studio Community 2022 のインストール(winget を使用しないインストール)(Windows 上)

Visual Studio Community 2022のインストール手順を説明する.まず,公式のVisual StudioのWebページにアクセスし,「Visual Studioのダウンロード」をクリックする.適切なオプションを選択してダウンロードを開始し,インストーラを実行する.初回起動時の設定を行い,開発環境や配色テーマを選択する.その次に,C++アプリケーションの作成を行う.プロジェクトの種類を選択し、プロジェクト名などの設定を行う.その後,ビルドと実行を行う.これにより,動作を確認できる.さらに、x64 Native Toolsを使用してコマンドラインでビルドや実行を行う手順も説明している.これにより、Windows上でVisual Studio Community 2022をインストールし、プログラミングを行うことができる.

公式リリースノート https://docs.microsoft.com/en-gb/visualstudio/releases/2022/release-notes

* もし,「マイクロソフト C++ ビルドツールだけが必要.Visual Studio を使う予定はない」という場合にはマイクロソフト C++ ビルドツールを単独でインストールする方が簡単ですばやく済む(その手順は別ページで説明)

目次

  1. Visual Studio Community 2022 のインストール(winget を使用しないインストール)(Windows 上)
  2. 初回起動時設定を行う
  3. C++ アプリケーションを作成する
  4. Navive Tools コマンドプロンプトをつかって,コマンドラインでビルドと実行を行う手順

Visual Studio

Visual Studioは統合開発環境(IDE)である.いくつかの種類があり,Build Tools for Visual Studioの機能を含むか連携して使用するものである.主な機能には,コードエディタ,デバッガー,ソリューションエクスプローラー,チーム開発機能,デバッグツール,IntelliSenseなどがある.また,グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を提供し,C++,C#,Visual Basic,F#,Python,JavaScriptなど多言語をサポートしている.

winget を用いたインストールコマンド:

  1. コマンドプロンプト管理者権限で起動する(例:Windowsキーを押し,「cmd」と入力し,「管理者として実行」を選択)
  2. インストールコマンドの実行
    winget install Microsoft.VisualStudio.2022.Community --scope machine --override "--add Microsoft.VisualStudio.Workload.NativeDesktop Microsoft.VisualStudio.ComponentGroup.NativeDesktop.Core Microsoft.VisualStudio.Component.VC.CLI.Support Microsoft.VisualStudio.Component.CoreEditor Microsoft.VisualStudio.Component.NuGet Microsoft.VisualStudio.Component.Roslyn.Compiler Microsoft.VisualStudio.Component.TextTemplating Microsoft.VisualStudio.Component.Windows.SDK.Latest Microsoft.VisualStudio.Component.VC.Tools.x86.x64 Microsoft.VisualStudio.Component.VC.ATL Microsoft.VisualStudio.Component.VC.ATLMFC"
    winget install Microsoft.VisualStudio.2022.Community --scope machine Microsoft.VCRedist.2015+.x64
    

    インストールされるコンポーネントの説明:

    • NativeDesktop:C++によるデスクトップアプリケーション開発のためのワークロード一式
    • NativeDesktop.Core:C++デスクトップ開発に必要な基本コンポーネント群
    • VC.CLI.Support:マネージドコードとネイティブコードの統合開発を可能にするC++/CLIサポート
    • CoreEditor:コード編集,デバッグ,検索などの基本機能を提供するVisual Studioのコアエディタ
    • NuGet:.NETライブラリの依存関係を管理するパッケージ管理システム
    • Windows.SDK.Latest:Windows 向けアプリケーション開発用SDK(Software Development Kit)
    • VC.Tools.x86.x64:32ビット及び64ビット向けC++コンパイラとビルドツール
    • VC.ATL:Windowsコンポーネント開発用のActive Template Library
    • VC.ATLMFC:デスクトップアプリケーション開発用のMicrosoft Foundation Class Library

    システム要件と注意事項:

    • 管理者権限でのインストールが必須
    • 必要ディスク容量:10GB以上
    • 推奨メモリ:8GB以上のRAM
    • インストール過程でシステムの再起動が要求される可能性がある
    • 安定したインターネット接続環境が必要

    追加のコンポーネントが必要な場合は,Visual Studio Installerを使用して個別にインストールすることが可能である.

  3. インストール完了の確認
    winget list Microsoft.VisualStudio.2022.Community
    

    トラブルシューティング:

    インストール失敗時は,以下のログファイルを確認:

    %TEMP%\dd_setup_<timestamp>.log
    %TEMP%\dd_bootstrapper_<timestamp>.log

関連する外部ページ

関連項目Visual Studio のインストール(Windows 上)

YouTube 動画の URL: https://www.youtube.com/watch?v=l1Z6G23i1D4

ドクセルの URL: https://www.docswell.com/s/6674398749/ZGJ7NZ-2022-04-15-171852

Visual Studio Community 2022 のインストール(winget を使用しないインストール)(Windows 上)

  1. Visual Studio Community のWebページを開く

    https://www.visualstudio.com/products/visual-studio-community-vs

  2. Visual Studio のダウンロード」をクリック
  3. ダウンロードが始まる
  4. ダウンロードした .exe ファイルを実行する
  5. 表示をよく確認する

    続行」をクリックしたあと,しばらく待つ.

  6. 次のような画面が開くので,種類を選ぶ.

    下の図では,「C++ によるデスクトップ開発 」を選び、 「インストール 」をクリックしている.

  7. インストールが始まる.

初回起動時設定を行う

  1. 起動する
  2. サインインが必要なときはサインインする(必要ないときは「後で行う」をクリック)
  3. 開発環境を選ぶ(特に問題がなければ「全般」のままでよい). そして・配色テーマも選ぶ. 「Visual Studio の開始」をクリック.

C++ アプリケーションを作成する

  1. 種類を選ぶ

    ここでは「新しいプロジェクトの作成」を選んだものとして,説明を続ける.

  2. 種類で「新しいプロジェクトの作成 (Create a new project)」を選んだときは,プロジェクトの種類を選ぶ.

    ここでは「コンソール アプリ」を選んだものとして,説明を続ける.

    次へ」をクリック.

    そして、プロジェクト名などを設定する

  3. Visual Studio の画面が開く
  4. ビルド」→「ソリューションのビルド」と操作してビルドする.
  5. デバッグ」→「デバッグなしで開始」と操作して実行する.
  6. 画面が開くので確認する

Navive Tools コマンドプロンプトをつかって,コマンドラインでビルドと実行を行う手順

Visual Studioビルドツール(Build Tools) をコマンドラインで使いたいときは, Visual Studio の x64 Native Tools コマンドプロンプトを使う.

  1. 起動では,起動は,Windows のメニューで「Visual Studio 20..」の下の「x64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)」を選ぶ.「x64」は,64ビット版の意味である.

    以下の操作は,この x64 Native Tools コマンドプロンプトで行います。

  2. cl にパスが通っていることを確認する

    エラーメッセージが出ていないことを確認.

    where cl
    
  3. コンパイラの確認のため、 エディタを使って次のプログラムファイルを作成。「hello.c」のようなファイル名で保存.
    #include<stdio.h>
    int main() {
        printf("Hello,World!\n");
        printf("sizeof(size_t)=%ld\n", sizeof(size_t));
        return 0;
    }
    
  4. 引き続き,x64 Native Tools コマンドプロンプト で,次のコマンドを実行

    結果として,「Hello,World!」「sizeof(size_t)=8」と表示されればOK.

    del hello.exe
    cl hello.c
    .\hello.exe
    

    x64 Native Tools コマンドプロンプト での実行結果例