画像処理ソフト ImageMagick バージョン 7 (最新版)のインストール(Ubuntu 上)

ImageMagick は, DPX, GIF, JPEG, JPEG-2000, PNG, PDF, PNM, TIFF などの多数の画像ファイル形式を扱える 画像処理ソフトウェア.画像の変換,リサイズ,合成,効果適用などを,コマンドラインやライブラリから実行できる. バージョン 7 では,操作の入口が magick コマンドに統一されている(バージョン 6 の convert, identify などに相当する機能は magick のサブコマンドとして利用する). このページでは,Ubuntu での ImageMagick バージョン 7ソースコードからのインストール法を説明する.

URL: https://imagemagick.org/

サイト内の関連ページ

ソフトウェア等の利用条件は,利用者自身で確認下さい.

前準備

Ubuntu のシステム更新

Ubuntu で OS のシステム更新を行うときは, 端末で,次のコマンドを実行する。これは、パッケージ情報を最新の状態に保ち、インストール済みのパッケージをセキュリティアップデートやバグ修正を含めて更新するためである。

Ubuntu のインストールはこちらの別ページで説明する。
# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
# インストール済みのパッケージを包括的に更新 (依存関係も考慮)
sudo apt full-upgrade
# カーネル更新等で実際に再起動が必要な場合のみ実行を推奨
# sudo shutdown -r now

C/C++ コンパイラと Make とビルドツールのインストール

ソフトウェアをソースコードからビルドするには、C/C++コンパイラ (通常はGCC) や make ユーティリティといった開発ツールが必要である。Ubuntuでは、これらのツールは build-essential パッケージにまとめられている。インストールするには,端末で,次のコマンドを実行する。

sudo apt -y install build-essential libtool texinfo dpkg-dev pkg-config

libtool, texinfo, dpkg-dev, pkg-config は、ビルドやパッケージ管理の際に使用される開発関連ツールである。

Git のインストール(Ubuntu 上)

インストールするには, 端末で,次のコマンドを実行する.

# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
sudo apt -y install git

デリゲートライブラリのインストール

ImageMagick が扱えるファイル形式は,ビルド時に検出された外部ライブラリ(デリゲートライブラリ)によって決まる.JPEG, PNG, TIFF, WebP などを扱うには,ビルド前に対応するライブラリをインストールしておく. 端末で,次のコマンドを実行する.

sudo apt -y install libjpeg-dev libpng-dev libtiff-dev libwebp-dev \
  libopenjp2-7-dev libheif-dev libfreetype-dev libxml2-dev liblcms2-dev \
  libbz2-dev zlib1g-dev

ImageMagick バージョン 7 のインストール(ソースコードを使用)(Ubuntu 上)

端末で,次のコマンドを実行する.

ソースコードをダウンロードして,インストールしている.

  1. 端末で,次のコマンドを実行する.
    cd /tmp
    rm -rf ImageMagick
    git clone --depth 1 https://github.com/ImageMagick/ImageMagick.git
    cd ImageMagick
    ./configure --without-perl
    make -j$(nproc)
    sudo make install
    # 共有ライブラリのキャッシュを更新(これを行わないと magick 実行時にライブラリが見つからない場合がある)
    sudo ldconfig
    

    ./configure の最後に表示される一覧で,使用するデリゲートライブラリ(JPEG, PNG, TIFF など)が有効になっているかを確認できる.


    (以下省略)
  2. インストール終了の確認

    端末で,次のコマンドを実行する.バージョン番号と,有効なデリゲートの一覧が表示されれば,インストールは完了している.

    magick -version
    # 動作確認(付属のロゴ画像を PNG に変換)
    cd /tmp
    magick logo: logo.png
    magick identify logo.png
    
  3. make check の実行

    「make check」を使うと,チェック用プログラムが動き,自動でチェックされる. 端末で,次のコマンドを実行する.

    cd /tmp/ImageMagick
    make check
    
  4. make check の結果の確認

    最後に表示されるテスト結果の集計で,FAIL の件数が 0 であることを確認する.