Linux マシンで,Eclipse のダウンロードとインストールと日本語化を行う手順を説明する. さらに,Eclipse を使うときに欠かせないプロジェクトの作成,Eclipse でのクラスの定義と実行という基本操作の手順も図解で説明する.その他,Eclipse の設定やプラグインについても説明する.
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OpenJDK 18 のインストールと設定(Ubuntu 上): 別ページ »で説明
※ その利用条件は,利用者自身で確認すること.
Eclipse インストールディレクトリ /home/<ユーザ名>/eclipse のようなディレクトリ (あるいは似た名前のディレクトリ)があれば,すでに Eclipse のインストール (古いバージョンかも知れない)が済んでいる可能性がある. 不要なら削除しておくこと
ページの上の方にある「Download」をクリック
「Linux」の右横の「x86_64」をクリック.
「Select Another Mirror」を展開. 「Japan ...」を選ぶ. その後,「Japan ...」のところをクリックする
※ ここでは /tmpにダウンロードしたものとして説明している. 「tar -xvzof /tmp」の「/tmp」は,実際にダウンロードしたディレクトリに読み替えること.
tar -xvzof /tmp/eclipse-inst-jre-linux64.tar.gz
cd eclipse-installer ./eclipse-inst
※ ここでは,「Eclipse IDE for Enterprise Java Developers」を選んだとして説明を続ける.
次のようなメッセージが表示されたら,確認の上,続行する.
※ 好きなディレクトリでよいが,半角スペースや,全角文字(日本語など)を含むディレクトリは避けるべきである.
初回起動時設定は,最初に1度だけ,設定したり,確認したりを行うもの.
※ 先に,日本語化 を行ってもよいでしょう.
既定では, Eclipse のインストールディレクトリは, /home/<ユーザ名>/eclipse/java-2022-06/eclipse のようになり, eclipse の起動コマンドは,次のようになる
~/eclipse/java-2022-06/eclipse/eclipse
※ 好きなディレクトリでよいが,半角スペースや,全角文字(日本語など)を含むディレクトリは避けるべきである.
Eclipse で 「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」, 設定用ウインドウが開くので, 「Java」→「Installed JRE(インストール済みのJRE)」
Eclipseでテキストファイルを扱うときの文字コードを確認しておく(問題があれば,変更できる.)
「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」. 設定用ウインドウが開くので, 「general(一般)」→「workspace (ワークスペース)」
「Text file encoding (テキスト・ファイル・エンコード)」と, 「New text file delimiter (新規テキスト・ファイルの行区切り文字)」を確認
「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」. 設定用ウインドウが開くので, 「General (一般)」 → 「Keys (キー)」 → 「Scheme (スキーム)」のプルダウンから 「Emacs」
「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」. 設定用ウインドウが開くので, 「Java」→「Build Path (ビルド・パス)」
「Source and output folder(ソース及び出力フォルダー)」 で,「Folders(フォルダー)」にチェック されているはず.確認しておく.
「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」. 設定用ウインドウが開くので, 「Java」→「Compiler(コンパイラ)」
Compiler compliance Level が,「13」のようになっている. 使いたいランレベルに設定しておく.
Eclipse に,Pleiades をインストールすると,Eclipse が日本語化される.
「Pleiades プラグイン・ダウンロード」のところで 「Linux」を選んでクリック
※ ここでは /tmpにダウンロードしたものとして説明している. 「tar -xvzof /tmp」の「/tmp」は,実際にダウンロードしたディレクトリに読み替えること.
cd <eclipse のインストールディレクトリ> unzip /tmp/pleiades.zip
------変更後の eclipse.ini の例-------------------------------------- -startup plugins/org.eclipse.equinox.launcher_1.5.600.v20191014-2022.jar --launcher.library /home/kaneko/.p2/pool/plugins/org.eclipse.equinox.launcher.gtk.linux.x86_64_1.1.1100.v20190907-0426 -product org.eclipse.epp.package.committers.product -showsplash /home/kaneko/.p2/pool/plugins/org.eclipse.epp.package.common_4.14.0.20191212-1200 --launcher.defaultAction openFile --launcher.appendVmargs -vm /usr/lib/jvm/java-11-openjdk-amd64/bin -vmargs -Dosgi.requiredJavaVersion=1.8 -Dosgi.instance.area.default=@user.home/eclipse-workspace -XX:+UseG1GC -XX:+UseStringDeduplication --add-modules=ALL-SYSTEM -Dosgi.requiredJavaVersion=1.8 -Dosgi.dataAreaRequiresExplicitInit=true -Xms256m -Xmx1024m --add-modules=ALL-SYSTEM -Declipse.p2.max.threads=10 -Doomph.update.url=http://download.eclipse.org/oomph/updates/milestone/latest -Doomph.redirection.index.redirection=index:/->http://git.eclipse.org/c/oomph/org.eclipse.oomph.git/plain/setups/ -javaagent:<eclipse のインストールディレクトリ>/plugins/jp.sourceforge.mergedoc.pleiades/pleiades.jar
~/eclipse/java-2022-06/eclipse/eclipse
下記の手順で,プロジェクトを新規に作成する.
プロジェクトを作成すると,ワークスペースのディレクトリ(/home/.../workspace)の下に, プロジェクトのディレクトリができる.プロジェクトのディレクトリの下には,デフォルトでは,src, bin の2つのサブディレクトリができる.
「ファイル」→「新規 (New)」→「プロジェクト (Project)」
または,パッケージ・エキスプローラ内で,右クリック→「新規 (New)」→「プロジェクト (Project)」
新規プロジェクトのウインドウが開くので, 「Java」を展開する.
展開した「Java」の下にある 「Java プロジェクト」を選び,「次へ」をクリック.
新規Javaプロジェクトのウインドウが開くので,プロジェクト名を付ける(1行目). プロジェクト名には好きにつけて良いが,全角文字は避ける.分かりやすい名前が良い.
Java 設定はデフォルトのままでよい.「完了」をクリック
関連付けられたパースペクティブを開きたいので, 「はい」をクリック
手動で新しいパースペクティブを開きたいときは,次のように操作する.
Java パースペクティブを開きたいので, 「Java (デフォルト)」を選び, 「OK」をクリック
パッケージ名は hoge.hoge.com のようなドメイン名を付ける習慣があることに注意してください. このページでは,パッケージ名は,hoge.hoge.com と書き, 作成するクラスのクラス名は,HelloWorld と書く.
「ウインドウ」→「ビューの表示」→「パッケージ・エクスプローラ」 と操作する.
パッケージの作成,クラスの作成などの作業は,パッケージ・エクスプローラで行う.
パッケージ・エクスプローラ(左側のウインドウ)を使って,パッケージを新規作成する.
パッケージ・エクスプローラ内にプロジェクト一覧が表示されているはずです. 先ほど作成したプロジェクトの中にパッケージを作成したいので, 先ほど作成したプロジェクトのプロジェクト名(つまり HelloWorld)を選んで右クリック.
パッケージ・エクスプローラ(左側のウインドウ)を使って,クラスを新規作成する.
「新規」→「クラス」と操作する.
※ 「新規」を選んだとき,「クラス」が現れないことがあります. そのときは, 「新規」→「その他」→「Java」→「クラス」と操作する.
Java パッケージ名,クラス名を入力できるウインドウが開くので,設定を行う.
前準備として,パッケージ hoge.hoge.com とクラス HelloWorld を新規作成済みであること.
パッケージ・エクスプローラで, プロジェクト名の下の 「Java リソース; src」または「src」の下を展開すると,パッケージ名 hoge.hoge.com の下に,クラスファイル一覧が出ます.
HelloWorld クラスを定義したいので, パッケージ・エクスプローラの パッケージ名の下にあるクラスファイル一覧の中から, 「HelloWorld.java」をクリック. すると,エディタが現れます.
このように,Eclipse のパッケージエクスプローラで,定義したいクラスの「クラス名.java」 をクリックすると,エディタが開くことになっています.
なお,別のクラスを追加したいときは, パッケージ名を右クリックして「新規」→「クラス」です.
下記のクラス定義をカットアンドペーストしてみて下さい(テスト用に作ったクラス定義です). (パッケージ名を「hoge.hoge.com」と書いているので,パッケージ名を別の名前にしている場合には,適切に読み替えてください).
----------------------ここから--------------------- package hoge.hoge.com; public class HelloWorld { public static void main(String args[]) { System.out.println("Hello Java World !"); } } ----------------------ここまで----------------------
「ファイル」→「保管」または CTRL+S で保存される. 保存時にコンパイルされる
コンパイル時のエラーや警告があれば, Eclipse 内の問題・ビューに表示されるので確認する.
パッケージ・エクスプローラで,パッケージ名の下にクラスファイル一覧が出ているので,実行したいクラスの「クラス名.java」 (つまり,HelloWorld.java) を右クリック.
■ もしくはAlt+Shift+Xを押し,J を押すという操作でもよい.