Windows 10 での,Eclipse(2019年12月版)のダウンロード,インストール,日本語化,基本操作(プロジェクトの作成,Eclipse でのクラスの定義と実行)の手順などの説明である.
基本操作の説明としては,プロジェクトの作成,Eclipse でのクラスの定義と実行を説明する.その他,Eclipse の設定やプラグインについても説明する.
【この Web ページの目次】
【サイト内の関連ページ】
Eclipse のインストールに取りかかる前に,Eclipse インストールディレクトリと,Eclipse のワークスペースを置くディレクトリを決めておくこと.
Java 関係のソフトウェアのライセンスは,この数年で変化している.
利用条件が穏やかに見える OpenJDK のインストール手順(Windows 上)を, 別ページ »で説明
* OpenJDK のライセンスを,利用者自身で確認すること.
C:\eclipse\jee-2020-06 や C:\eclipse4.4.1 のようなディレクトリ (あるいは似た名前のディレクトリ)があれば,すでに Eclipse のインストール (古いバージョンかも知れない)が済んでいる可能性がある. 不要なら削除しておくこと
* Eclipse では「アンインストール」のためのツールは無い.ファイルの削除でアンインストールを行う.
ページの上の方にある「Download」をクリック
「Select Another Mirror」を展開. 「Japan ...」を選ぶ. その後,「Japan ...」のところをクリックする
* ここでは,「Eclipse IDE for Enterprise Java Developers」を選んだとして説明を続ける.
確認の上,続行する.
* 好きなディレクトリでよいが,半角スペースや,全角文字(日本語など)を含むディレクトリは避けるべきである. C:\workspaceのような短いディレクトリに設定するのが便利である.
初回起動時設定は,最初に1度だけ,設定したり,確認したりを行うもの.
* 先に,日本語化 を行ってもよいでしょう.
* 好きなディレクトリでよいが,半角スペースや,全角文字(日本語など)を含むディレクトリは避けるべきである. C:\workspaceのような短いディレクトリに設定するのが便利である.
Eclipse で 「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」, 設定用ウインドウが開くので, 「Java」→「Installed JRE(インストール済みのJRE)」
【インストール済みの JRE】の変更手順
インストール済み JRE が,「...jdk...」ではなく, 「...jre...」になっている場合は,変更したほうがよい.(古いバージョンの Java を使っている場合には,このように自動設定されることが多い.手動で変える).
インストール済みの JRE の変更手順は下記の通り.
* なぜ jdk に設定すべきなのか?
→ Javadoc を使いたいから.知りたいキーワードにマウスをあわせて「SHIFT + F2」と操作すると,Web ブラウザにJavadoc が表示されるようになる.これは便利. (とはいえ,ネットにつながっていないと Javadoc が表示されないので,「Javadoc をダウンロードして使えるようにしたい」というときは,別の Web ページに Javadoc について説明している)
Eclipseでテキストファイルを扱うときの文字コードを確認しておく(問題があれば,変更できる.)
「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」. 設定用ウインドウが開くので, 「general(一般)」→「workspace (ワークスペース)」
「Text file encoding (テキスト・ファイル・エンコード)」と, 「New text file delimiter (新規テキスト・ファイルの行区切り文字)」を確認
「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」. 設定用ウインドウが開くので, 「General (一般)」 → 「Keys (キー)」 → 「Scheme (スキーム)」のプルダウンから 「Emacs」
「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」. 設定用ウインドウが開くので, 「Java」→「Build Path (ビルド・パス)」
「Source and output folder(ソース及び出力フォルダー)」 で,「Folders(フォルダー)」にチェック されているはず.確認しておく.
「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」. 設定用ウインドウが開くので, 「Java」→「Compiler(コンパイラ)」
Compiler compliance Level が,「13」のようになっている. 使いたいランレベルに設定しておく.
Eclipse に,Pleiades をインストールすると,Eclipse が日本語化される.
「Pleiades プラグイン・ダウンロード」のところで 「Windows の種々のソフトウェア(インストール)」を選んでクリック
zip ファイルの解凍でエラーが出た場合には、ファイルが空だったりするので、続行しないこと。
C:\eclipse\jee-2020-06\eclipse\eclipse.exe -clean.cmdをダブルクリックして実行する.eclipse が起動することを確認する. これは,日本語化に伴う作業なので,1回だけ実行すれば十分である. (Eclipse を起動するときは,今までどおり eclipse.exe を使う,という意味).
下記の手順で,プロジェクトを新規に作成する.
プロジェクトを作成すると,ワークスペースのディレクトリ(C:\workspace)の下に, プロジェクトのディレクトリができる.プロジェクトのディレクトリの下には,デフォルトでは,src, bin の2つのサブディレクトリができる.
「ファイル」→「新規 (New)」→「プロジェクト (Project)」
または,パッケージ・エキスプローラ内で,右クリック→「新規 (New)」→「プロジェクト (Project)」
「Java プロジェクト」を選び,「次へ」をクリック.
新規Javaプロジェクトのウインドウが開くので,プロジェクト名を付ける(1行目). プロジェクト名には好きにつけて良いが,全角文字は避ける.分かりやすい名前が良い.
Java 設定はデフォルトのままでよい.「完了」をクリック
新しいパースペクティブを開く操作は次の通り.
Java EE パースペクティブを開きたいので, 「Java EE (デフォルト)」を選び, 「OK」をクリック
* Java EE をインストールしていないときなどは、「Java (デフォルト)」にを選ぶ。
パッケージ名は hoge.hoge.com のようなドメイン名を付ける習慣があることに注意. このページでは,次の場合で説明する.
「ウインドウ」→「ビューの表示」→「プロジェクト・エクスプローラ」 と操作する.
パッケージの作成,クラスの作成などの作業は,プロジェクト・エク スプローラで行う.
プロジェクト・エクスプローラ内にプロジェクト一覧が表示されている. プロジェクトのプロジェクト名を選んで右クリック.
パッケージ・エクスプローラ(左側のウインドウ)を使って,クラスを新規作成する.
「新規」→「クラス」と操作する.
* 「新規」を選んだとき,「クラス」が現れないことがある. そのときは, 「新規」→「その他」→「Java」→「クラス」と操作する.
Java パッケージ名,クラス名を入力できるウインドウが開くので,設定を行う.
前準備として,パッケージ hoge.hoge.com とクラス HelloWorld を新規作成済みであること(その手順は上で説明).
プロジェクト・エクスプローラで, プロジェクト名の下の 「Java リソース; src」または「src」の下を展開すると,パッケージ名 hoge.hoge.com の下に,クラスファイル一覧が出ます.
HelloWorld クラスを定義したいので, プロジェクト・エクスプローラの パッケージ名の下にあるクラスファイル一覧の中から, 「HelloWorld.java」をクリック. すると,エディタが現れる.
このように,Eclipse のプロジェクト・エクスプローラで,定義したいクラスの「クラス名.java」 をクリックすると,エディタが開く.
なお,別のクラスを追加したいときは, パッケージ名を右クリックして「新規」→「クラス」です.
下記のクラス定義をカットアンドペーストしてみて下さい(テスト用に作ったクラス定義です). (パッケージ名を「hoge.hoge.com」と書いているので,パッケージ名を別の名前にしている場合には,適切に読み替えてください).
----------------------ここから--------------------- package hoge.hoge.com; public class HelloWorld { public static void main(String args[]) { System.out.println("Hello Java World !"); } } ----------------------ここまで----------------------
「ファイル」→「保存」または CTRL+S で保存される. 保存時にコンパイルされる
コンパイル時のエラーや警告があれば, Eclipse 内の問題・ビューに表示されるので確認する.
パッケージ・エクスプローラで,パッケージ名の下にクラスファイル一覧が出ているので,実行したいクラスの「クラス名.java」 (つまり,HelloWorld.java) を右クリック.
* もしくはAlt+Shift+Xを押し,J を押すという操作でもよい.
Eclipse には、いくつかのプラグインが同封されているようです. プラグインのことを、「フィーチャ」という場合もあります.
インストールされているプラグインは、「ヘルプ」 → 「Eclipse IDE について」 で表示される「インストール詳細」 で確認できる.
代表的なものは次の通りです. * Eclipse のバージョンや種類によって違います,ということと、プラグインの追加は簡単にできる.
GEF プラグインの更新の手順は別のページで説明している.
Web ツール・プラット・フォームとは,WST (Web Standard Tool)とJST(J2EE Standard Tools)の2つのサブプロジェクトからなる.JSP/HTML/XML/CSS エディタ, データツールなどの機能.
データ・ツール・プラットフォームとは,データベース接続, テーブルデータの一覧表示,SQL問い合わせの発行, データのインポートやエクスポートを行うツールとフレームワークであり, Eclipse上からデータベースの管理・操作ができる. 最新版は PostgreSQL にも対応.
プラグインの追加は簡単にできる. 更新マネージャを使う. 更新マネージャの起動の手順は次の通りです.
プラグインの更新は簡単にできる. 更新マネージャを使う. 更新マネージャの起動の手順は次の通りです.
プラグインのインストールや更新については,別の Web ページで,手順を説明している.
同梱されていないプラグインの例としては,下記のものがあります(正確には,Eclipse パッケージごとに違いがあります).必要に応じてインストールする.
テスト,モニタリング,トレーシング,プロファイリングのためのフレームワークとサービス
更新マネージャで,「Europa Discovery Site (Europa ディスカバリーサイト)」 の下の「テストおよびパフォーマンス」でインストールできる.
PDF, Word, Excel 等でのレポート(帳票)作成支援機能,分析機能のためのフレームワークとツール
更新マネージャで,「Europa Discovery Site (Europa ディスカバリーサイト)」 の下の「グラフおよびレポート」でインストールできる.
参考Webページ: http://www.atmarkit.co.jp/fjava/rensai3/eclipseplgn04/eclipseplgn04_1.html
なお,WTP, BIRT については, http://www.eclipse.org/downloads/moreinfo/jee.php# や http://www.eclipse.org/callisto/java.php にチュートリアルがあります.
ダウンロードWebページ: http://www.eclipse.org/downloads/index.php
参考Web ページ: http://www.javaroad.jp/opensource/js_eclipse1.htm (現在は公開停止されているようです)
参考Webページ http://www.atmarkit.co.jp/fjava/rensai3/eclipse31_01/eclipse31_01_1.html