Eclipse 2026年6月版のインストール,日本語化,基本操作(Windows 上)

概要

Windows での,Eclipse(2026年6月版)のダウンロード,インストール,日本語化,基本操作(プロジェクトの作成,クラスの定義と実行)の手順を説明する。インストールは winget(Windows のパッケージ管理ツール)を用いる。基本操作としては,プロジェクトの作成と,Eclipse でのクラスの定義と実行を説明する。あわせて,Eclipse の設定やプラグインについても説明する。

目次

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第1章 インストール前に,あらかじめ決めておく事項

Eclipse のインストールに取りかかる前に,Eclipse インストールディレクトリと,Eclipse のワークスペースを置くディレクトリを決めておく。

第2章 Eclipse のインストール

Java 25(Temurin 25 JDK) のインストール

Eclipse Temurin(Adoptium)のインストールを行い、Javaのプログラムをコンパイル・実行する環境を整える。扱う環境は、Windows搭載パソコンである。現時点(2026年6月)での最新LTS版である Java 25(Temurin 25 JDK)を推奨する。

[Windows での Java 25(Temurin 25 JDK) のインストール手順を見るには、ここをクリック]

Windows での Java 25(Temurin 25 JDK) のインストール

以下のいずれかの方法で Java 25(Temurin 25 JDK)をインストールする。JDKがインストール済みの場合、この手順は不要である。

方法 1:winget によるインストール

インストールコマンドの実行方法

管理者権限コマンドプロンプトを起動する(手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。そして、コマンド全体をコマンドプロンプトにコピー&ペーストする。

Temurin の Windows インストーラー(.msi)は、ユーザー単位ではなくマシン単位でインストールされる(1台に1つのインストール)。そのため、システム全体(全ユーザー向け)にインストールするには管理者権限が必要である。インストール完了後、コマンドプロンプトを再起動するとPATHが反映される。

REM Java 25(Temurin 25 JDK) をインストール(PATH と JAVA_HOME を更新)
winget install --id EclipseAdoptium.Temurin.25.JDK -e --silent --accept-source-agreements --accept-package-agreements --override "ADDLOCAL=FeatureMain,FeatureEnvironment,FeatureJarFileRunWith,FeatureJavaHome INSTALLDIR=\"C:\Program Files\Eclipse Adoptium\jdk-25\" /quiet"

上記の --override 内の指定の意味は次のとおりである。FeatureEnvironment はPATH環境変数の更新、FeatureJavaHomeJAVA_HOME 環境変数の更新、FeatureJarFileRunWith は .jar ファイルとJavaアプリケーションの関連付けである。INSTALLDIR はインストール先フォルダの指定である。

方法 2:インストーラーによるインストール

  1. Adoptium公式サイト(https://adoptium.net/temurin/releases/)にアクセスし、Version として「25 - LTS」、Operating System として「Windows」を選び、.msi 形式のWindows用インストーラーをダウンロードする。
  2. ダウンロードした .msi ファイルを実行し、インストールプログラムを起動する。
  3. ライセンス条項を確認し、同意できる場合はチェックを入れて次へ進む。
  4. 「Installation Scope」画面では「Install for all users of this machine」を選ぶ
  5. 「Custom Setup(カスタムセットアップ)」画面で、インストールする機能を選択する。既定では「Add to PATH(PATH環境変数への追加)」と「Associate .jar」(.jarファイルの関連付け)が有効になっている。さらに、ツリー内でバツ印(×)が付いている「Set JAVA_HOME variable(JAVA_HOME環境変数の更新)」をクリックして有効に変更することを推奨する。これらを有効にしないと、コマンドプロンプトから java コマンドを実行できなかったり、開発ツールがJDKを見つけられなかったりする。
  6. 「次へ (Next)」をクリックし、続いて「インストール (Install)」をクリックしてインストールを開始する。完了後「Finish」で閉じる。

インストールの確認

コマンドプロンプトで以下を実行する。

java --version

バージョン番号(例:openjdk 25.x.x)が表示されればインストール成功である。「'java' は、内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません。」と表示される場合は、インストールが正常に完了していないか、PATHが反映されていない(コマンドプロンプトを再起動して再度確認する)。

あわせて、コンパイラと JAVA_HOME も確認しておくとよい。

javac --version
echo %JAVA_HOME%

古いバージョンの Eclipse のアンインストール

C:\eclipse\jee-2026-06 のようなディレクトリ(あるいは似た名前のディレクトリ)があれば,すでに Eclipse のインストール(古いバージョンかもしれない)が済んでいる可能性がある。不要なら削除しておく

Eclipse には「アンインストール」用のツールはない。ファイルの削除でアンインストールを行う。

Eclipse のダウンロードとインストール(winget)

Eclipse 本体は,コマンドプロンプトから winget でインストールできる。ここでは「Eclipse IDE for Enterprise Java and Web Developers」(パッケージ ID:EclipseFoundation.Eclipse.JEE)をインストールする。

インストールコマンドの実行方法

管理者権限コマンドプロンプトを起動する (手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。そして,コマンド全体をコマンドプロンプトにコピー&ペーストする。

REM Eclipse IDE for Enterprise Java and Web Developers をインストール
winget install --id EclipseFoundation.Eclipse.JEE -e --accept-source-agreements --accept-package-agreements

インストール後の初回起動時に,Eclipse のワークスペースを置くディレクトリを設定する。半角スペースや全角文字(日本語など)を含むディレクトリは避けるC:\eclipse-workspace のような短いディレクトリに設定すると便利である。

第3章 初回起動時設定

初回起動時設定は,最初に1度だけ行う設定・確認である。

先に日本語化を行ってもよい。
  1. Eclipse の起動
  2. Eclipse のワークスペースを置くディレクトリを設定する。半角スペースや全角文字(日本語など)を含むディレクトリは避けるC:\eclipse-workspace のような短いディレクトリに設定すると便利である。
  3. Eclipse の画面が開く。
  4. インストール済みの JRE を確認する

    Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」を選ぶ。設定用ウインドウが開くので,「Java」→「Installed JRE(インストール済みの JRE)」を選ぶ。

    Java 25(Temurin 25 JDK)に変更する場合は,「Java 25(Temurin 25 JDK)」を選び,「Apply」をクリックする。

  5. 文字コード設定の確認

    Eclipse でテキストファイルを扱うときの文字コードを確認する(問題があれば変更できる)。「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」を選び,「General(一般)」→「Workspace(ワークスペース)」を選ぶ。「Text file encoding(テキスト・ファイル・エンコード)」と「New text file delimiter(新規テキスト・ファイルの行区切り文字)」を確認する。

  6. Emacs 風キーバインドを好む場合は,そのように設定する。

    「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」を選び,「General(一般)」→「Keys(キー)」→「Scheme(スキーム)」のプルダウンから「Emacs」を選ぶ。

  7. ビルド・パスの確認

    「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」を選び,「Java」→「Build Path(ビルド・パス)」を選ぶ。「Source and output folder(ソース及び出力フォルダー)」で,「Folders(フォルダー)」にチェックが入っていることを確認する。

  8. Java コンパイラの準拠レベルの確認

    「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」を選び,「Java」→「Compiler(コンパイラ)」を選ぶ。「Compiler compliance level(コンパイラー準拠レベル)」が「25」のようになっている。使いたい準拠レベルに設定する。

第4章 日本語化

Eclipse に Pleiades をインストールすると,Eclipse が日本語化される。ダウンロードと展開(解凍)を行ったうえで,setup 実行ファイルで日本語化を適用する。

  1. Pleiades の Web ページを開き,ダウンロードリンクを確認する
    Pleiades のページ https://willbrains.jp/ を開く。「Pleiades プラグイン・ダウンロード」のところで「Windows」を選ぶ。
  2. ダウンロード
  3. 展開(解凍)
  4. setup 実行ファイルを実行する

    展開したフォルダ内の setup.exe を実行する。

  5. 選択」をクリックして eclipse.exe を選び,「日本語化する」をクリックする。
  6. 終了の確認
  7. クリーン起動

    日本語化を反映させるため,-clean を付けて一度だけ Eclipse を起動する。コマンドプロンプトで次を実行する(eclipse.exe の場所は実際のインストール先に合わせる)。

    REM 日本語化の反映のため一度だけクリーン起動する
    "C:\eclipse\jee-2026-06\eclipse\eclipse.exe" -clean
    

    これは日本語化に伴う作業なので,1回だけ実行すれば十分である(以後,Eclipse を起動するときは -clean なしで eclipse.exe を使う)。

  8. クリーン起動の結果,Eclipse の画面が現れることを確認する。確認したら閉じる

第5章 Eclipse の基本操作

基本操作として,新規プロジェクトの作成,HelloWorld クラスの作成,保存,実行を試す。

あらかじめ決めておく事項

プロジェクトの新規作成

プロジェクトを作成すると,ワークスペースのディレクトリ(C:\eclipse-workspace)の下にプロジェクトのディレクトリができる。その下には,デフォルトで src,bin の2つのサブディレクトリができる。

  1. プロジェクトの新規作成の開始

    ファイル」→「新規(New)」→「プロジェクト(Project)」と操作する。または,パッケージ・エクスプローラ内で右クリック→「新規(New)」→「プロジェクト(Project)」と操作する。

  2. Java プロジェクト」の選択

    Java プロジェクト」を選び,「次へ」をクリックする。

  3. プロジェクト名の指定

    新規 Java プロジェクトのウインドウが開くので,プロジェクト名を付ける(1行目)。全角文字は避ける。分かりやすい名前がよい。

  4. Java 設定

    Java 設定はデフォルトのままでよい。「完了」をクリックする。

  5. 関連付けに関する確認表示が出ることがある。「パースペクティブを開く」をクリックする。
    新しいパースペクティブを開く操作は次のとおり(パースペクティブとは,作業内容に合わせて画面のビューの配置をまとめた表示形式のこと)。
    1. ウインドウ」→「パースペクティブ」→「パースペクティブを開く」→「その他」と操作する。
    2. Java パースペクティブの選択

      Java EE パースペクティブを開くので,「Java EE(デフォルト)」を選び,「OK」をクリックする。Java EE をインストールしていないときは,「Java(デフォルト)」を選ぶ。

    3. Java パースペクティブが開いたことの確認

パッケージとクラスの作成

パッケージ名は hoge.hoge.com のようにドメイン名の形で付ける習慣があることに注意する。このページでは,次の場合で説明する。

  1. (プロジェクト・エクスプローラが開いていなければプロジェクト・エクスプローラを開く

    「ウインドウ」→「ビューの表示」→「プロジェクト・エクスプローラ」と操作する。

    パッケージやクラスの作成は,プロジェクト・エクスプローラで行う。

  2. パッケージを新規作成するプロジェクトの選択

    プロジェクト・エクスプローラ内にプロジェクト一覧が表示されている。プロジェクト名を選んで右クリックする。

  3. クラスの新規作成の開始

    新規」→「クラス」と操作する。

    新規」を選んだとき「クラス」が現れないことがある。そのときは,「新規」→「その他」→「Java」→「クラス」と操作する。
  4. Java パッケージ名とクラス名の指定

    Java パッケージ名とクラス名を入力するウインドウが開くので,設定を行う。

    1. 「パッケージ(package)」には,パッケージ名を書く。ここでは「hoge.hoge.com」と書く。ドメイン名の形で書くことになっているので注意する。
    2. 「名前」クラス名を書く。ここでは HelloWorld と書く。
    3. 作成するメソッド・スタブの選択」にある public static void main(String[] args) にチェックする。main メソッドを持ったクラスを作るためである。

クラス定義

前準備として,パッケージ hoge.hoge.com とクラス HelloWorld を新規作成済みであること(手順は上で説明)。

  1. クラスファイル一覧の表示

    プロジェクト・エクスプローラで,プロジェクト名の下の「Java リソース; src」または「src」の下を展開すると,パッケージ名 hoge.hoge.com の下にクラスファイル一覧が出る。

  2. 定義したいクラスのファイルを開く

    HelloWorld クラスを定義するので,パッケージ名の下のクラスファイル一覧から「HelloWorld.java」をクリックする。エディタが現れる。

    このように,プロジェクト・エクスプローラで「クラス名.java」クリックすると,エディタが開く。

    別のクラスを追加するときは,パッケージ名を右クリックして「新規」→「クラス」と操作する。

  3. エディタでクラス定義を行う

    次のクラス定義をコピー&ペーストする(パッケージ名を「hoge.hoge.com」としているので,別の名前にしている場合は読み替える)。

    package hoge.hoge.com;
    
    public class HelloWorld {
        public static void main(String[] args) {
            System.out.println("Hello Java World !");
        }
    }
    
  4. ソースファイルを保存

    ファイル」→「保存」または CTRL+S で保存される。保存時にコンパイルされる。

    コンパイル時のエラーや警告があれば,Eclipse 内の「問題」ビューに表示されるので確認する。

実行

  1. 実行したいクラスを選び,右クリック

    プロジェクト・エクスプローラで,実行したいクラスの「クラス名.java」(つまり HelloWorld.java)右クリックする。

  2. 実行」→「Java アプリケーション(Java Application)」と操作する。
    Alt+Shift+X を押し,続いて J を押す操作でもよい。
  3. Eclipse 画面の下にコンソールが立ち上がり,「Hello Java World !」と出力されるので確認する。

第6章 プラグインに関して

Eclipse に同梱されているプラグイン

Eclipse には,いくつかのプラグインが同梱されている。プラグインは「フィーチャ」と呼ばれることもある。インストールされているプラグインは,「ヘルプ」→「Eclipse IDE について」で表示される「インストール詳細」で確認できる。

代表的なものは次のとおり(Eclipse のバージョンや種類によって異なる)。

プラグインの追加

プラグインの追加は,更新マネージャで行う。手順は次のとおり。

  1. ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」と操作する。
  2. 「作業対象」のプルダウンメニューを確認する。
  3. すべての使用可能なサイト」を選ぶ。
  4. しばらく待つと,プラグインを選べるチェックボックスが開く。追加したいプラグインをチェックして続行する。

プラグインの更新

プラグインの更新は,更新マネージャで行う。手順は次のとおり。

  1. ヘルプ」→「更新の確認」と操作する。
  2. しばらく時間がかかる場合がある。
  3. 次のように表示された場合は,プラグインは最新である。
  4. 更新したいプラグインをクリックする。
  5. 「更新」をクリックする。
  6. あとは指示に従う。

プラグインのインストールや更新については,別ページで手順を説明している。

同梱されていないプラグインの例

同梱されていないプラグインの例として,次のものがある(正確には,Eclipse パッケージごとに違いがある)。必要に応じてインストールする。

  1. BIRT(Business Intelligence and Reporting Tools)

    PDF,Word,Excel などでのレポート(帳票)作成支援機能や分析機能のためのフレームワークとツールである。更新マネージャの「すべての使用可能なサイト」からインストールできる。

    https://eclipse-birt.github.io/birt-website/

  2. EclipseHTMLEditor

第7章 参考 Web ページ

ダウンロード Web ページ: https://www.eclipse.org/downloads/packages/

Eclipse IDE と Platform: https://eclipseide.org/