Eclipse 2026年6月版のインストール,日本語化,基本操作(Windows 上)
【概要】
Windows での,Eclipse(2026年6月版)のダウンロード,インストール,日本語化,基本操作(プロジェクトの作成,クラスの定義と実行)の手順を説明する。インストールは winget(Windows のパッケージ管理ツール)を用いる。基本操作としては,プロジェクトの作成と,Eclipse でのクラスの定義と実行を説明する。あわせて,Eclipse の設定やプラグインについても説明する。
【目次】
- 第1章 インストール前に,あらかじめ決めておく事項
- 第2章 Eclipse のインストール
- 第3章 初回起動時設定
- 第4章 日本語化
- 第5章 Eclipse の基本操作
- 第6章 プラグインに関して
- 第7章 参考 Web ページ
【関連する外部ページ】
- Eclipse のダウンロードページ:https://www.eclipse.org/downloads/packages/
- Eclipse IDE と Platform:https://eclipseide.org/
【サイト内の関連情報】
第1章 インストール前に,あらかじめ決めておく事項
Eclipse のインストールに取りかかる前に,Eclipse インストールディレクトリと,Eclipse のワークスペースを置くディレクトリを決めておく。
- Eclipse インストールディレクトリ(Eclipse 本体を置くフォルダ)
このページでは「C:\eclipse\jee-2026-06」として説明する。- C:\eclipse-SDK-win32 のように英記号「-」を含めると,起動しなくなる場合がある。
- C:\Program Files の下へのインストールは,パスに空白文字を含むため推奨しない。
- Eclipse のワークスペースを置くディレクトリ
このページでは「C:\eclipse-workspace」として説明する。ワークスペースとは,Eclipse の管理下にある全てのファイル(Java プログラムなど)を置く領域である。半角文字で,空白を含まないことを推奨する。
第2章 Eclipse のインストール
Java 25(Temurin 25 JDK) のインストール
Eclipse Temurin(Adoptium)のインストールを行い、Javaのプログラムをコンパイル・実行する環境を整える。扱う環境は、Windows搭載パソコンである。現時点(2026年6月)での最新LTS版である Java 25(Temurin 25 JDK)を推奨する。
[Windows での Java 25(Temurin 25 JDK) のインストール手順を見るには、ここをクリック]
Windows での Java 25(Temurin 25 JDK) のインストール
以下のいずれかの方法で Java 25(Temurin 25 JDK)をインストールする。JDKがインストール済みの場合、この手順は不要である。
方法 1:winget によるインストール
【インストールコマンドの実行方法】
管理者権限でコマンドプロンプトを起動する(手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。そして、コマンド全体をコマンドプロンプトにコピー&ペーストする。
Temurin の Windows インストーラー(.msi)は、ユーザー単位ではなくマシン単位でインストールされる(1台に1つのインストール)。そのため、システム全体(全ユーザー向け)にインストールするには管理者権限が必要である。インストール完了後、コマンドプロンプトを再起動するとPATHが反映される。
REM Java 25(Temurin 25 JDK) をインストール(PATH と JAVA_HOME を更新)
winget install --id EclipseAdoptium.Temurin.25.JDK -e --silent --accept-source-agreements --accept-package-agreements --override "ADDLOCAL=FeatureMain,FeatureEnvironment,FeatureJarFileRunWith,FeatureJavaHome INSTALLDIR=\"C:\Program Files\Eclipse Adoptium\jdk-25\" /quiet"
上記の --override 内の指定の意味は次のとおりである。FeatureEnvironment はPATH環境変数の更新、FeatureJavaHome は JAVA_HOME 環境変数の更新、FeatureJarFileRunWith は .jar ファイルとJavaアプリケーションの関連付けである。INSTALLDIR はインストール先フォルダの指定である。
方法 2:インストーラーによるインストール
- Adoptium公式サイト(https://adoptium.net/temurin/releases/)にアクセスし、Version として「25 - LTS」、Operating System として「Windows」を選び、
.msi形式のWindows用インストーラーをダウンロードする。 - ダウンロードした
.msiファイルを実行し、インストールプログラムを起動する。 - ライセンス条項を確認し、同意できる場合はチェックを入れて次へ進む。
- 「Installation Scope」画面では「Install for all users of this machine」を選ぶ
- 「Custom Setup(カスタムセットアップ)」画面で、インストールする機能を選択する。既定では「Add to PATH(PATH環境変数への追加)」と「Associate .jar」(.jarファイルの関連付け)が有効になっている。さらに、ツリー内でバツ印(×)が付いている「Set JAVA_HOME variable(JAVA_HOME環境変数の更新)」をクリックして有効に変更することを推奨する。これらを有効にしないと、コマンドプロンプトから
javaコマンドを実行できなかったり、開発ツールがJDKを見つけられなかったりする。 - 「次へ (Next)」をクリックし、続いて「インストール (Install)」をクリックしてインストールを開始する。完了後「Finish」で閉じる。
インストールの確認
コマンドプロンプトで以下を実行する。
java --version
バージョン番号(例:openjdk 25.x.x)が表示されればインストール成功である。「'java' は、内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません。」と表示される場合は、インストールが正常に完了していないか、PATHが反映されていない(コマンドプロンプトを再起動して再度確認する)。
あわせて、コンパイラと JAVA_HOME も確認しておくとよい。
javac --version
echo %JAVA_HOME%
古いバージョンの Eclipse のアンインストール
C:\eclipse\jee-2026-06 のようなディレクトリ(あるいは似た名前のディレクトリ)があれば,すでに Eclipse のインストール(古いバージョンかもしれない)が済んでいる可能性がある。不要なら削除しておく。
Eclipse には「アンインストール」用のツールはない。ファイルの削除でアンインストールを行う。
Eclipse のダウンロードとインストール(winget)
Eclipse 本体は,コマンドプロンプトから winget でインストールできる。ここでは「Eclipse IDE for Enterprise Java and Web Developers」(パッケージ ID:EclipseFoundation.Eclipse.JEE)をインストールする。
【インストールコマンドの実行方法】
管理者権限でコマンドプロンプトを起動する
(手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。そして,コマンド全体をコマンドプロンプトにコピー&ペーストする。
REM Eclipse IDE for Enterprise Java and Web Developers をインストール
winget install --id EclipseFoundation.Eclipse.JEE -e --accept-source-agreements --accept-package-agreements
インストール後の初回起動時に,Eclipse のワークスペースを置くディレクトリを設定する。半角スペースや全角文字(日本語など)を含むディレクトリは避ける。C:\eclipse-workspace のような短いディレクトリに設定すると便利である。
第3章 初回起動時設定
初回起動時設定は,最初に1度だけ行う設定・確認である。
- Eclipse の起動
- Eclipse のワークスペースを置くディレクトリを設定する。半角スペースや全角文字(日本語など)を含むディレクトリは避ける。C:\eclipse-workspace のような短いディレクトリに設定すると便利である。
- Eclipse の画面が開く。
- インストール済みの JRE を確認する。
「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」を選ぶ。設定用ウインドウが開くので,「Java」→「Installed JRE(インストール済みの JRE)」を選ぶ。
Java 25(Temurin 25 JDK)に変更する場合は,「Java 25(Temurin 25 JDK)」を選び,「Apply」をクリックする。
- 文字コード設定の確認
Eclipse でテキストファイルを扱うときの文字コードを確認する(問題があれば変更できる)。「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」を選び,「General(一般)」→「Workspace(ワークスペース)」を選ぶ。「Text file encoding(テキスト・ファイル・エンコード)」と「New text file delimiter(新規テキスト・ファイルの行区切り文字)」を確認する。
- Emacs 風キーバインドを好む場合は,そのように設定する。
「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」を選び,「General(一般)」→「Keys(キー)」→「Scheme(スキーム)」のプルダウンから「Emacs」を選ぶ。
- ビルド・パスの確認
「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」を選び,「Java」→「Build Path(ビルド・パス)」を選ぶ。「Source and output folder(ソース及び出力フォルダー)」で,「Folders(フォルダー)」にチェックが入っていることを確認する。
- Java コンパイラの準拠レベルの確認
「Window(ウィンドウ)」→「Preferences(設定)」を選び,「Java」→「Compiler(コンパイラ)」を選ぶ。「Compiler compliance level(コンパイラー準拠レベル)」が「25」のようになっている。使いたい準拠レベルに設定する。
第4章 日本語化
Eclipse に Pleiades をインストールすると,Eclipse が日本語化される。ダウンロードと展開(解凍)を行ったうえで,setup 実行ファイルで日本語化を適用する。
- Pleiades の Web ページを開き,ダウンロードリンクを確認する
Pleiades のページ https://willbrains.jp/ を開く。「Pleiades プラグイン・ダウンロード」のところで「Windows」を選ぶ。
- ダウンロード
- 展開(解凍)
- setup 実行ファイルを実行する
展開したフォルダ内の
setup.exeを実行する。
- 「選択」をクリックして eclipse.exe を選び,「日本語化する」をクリックする。
- 終了の確認
- クリーン起動
日本語化を反映させるため,
-cleanを付けて一度だけ Eclipse を起動する。コマンドプロンプトで次を実行する(eclipse.exeの場所は実際のインストール先に合わせる)。REM 日本語化の反映のため一度だけクリーン起動する "C:\eclipse\jee-2026-06\eclipse\eclipse.exe" -cleanこれは日本語化に伴う作業なので,1回だけ実行すれば十分である(以後,Eclipse を起動するときは
-cleanなしで eclipse.exe を使う)。
- クリーン起動の結果,Eclipse の画面が現れることを確認する。確認したら閉じる。
第5章 Eclipse の基本操作
基本操作として,新規プロジェクトの作成,HelloWorld クラスの作成,保存,実行を試す。
あらかじめ決めておく事項
- プロジェクト名: HelloWorld
- パッケージ名: hoge.hoge.com
- メインとなるクラス名: HelloWorld
プロジェクトの新規作成
プロジェクトを作成すると,ワークスペースのディレクトリ(C:\eclipse-workspace)の下にプロジェクトのディレクトリができる。その下には,デフォルトで src,bin の2つのサブディレクトリができる。
- プロジェクトの新規作成の開始
「ファイル」→「新規(New)」→「プロジェクト(Project)」と操作する。または,パッケージ・エクスプローラ内で右クリック→「新規(New)」→「プロジェクト(Project)」と操作する。
- 「Java プロジェクト」の選択
「Java プロジェクト」を選び,「次へ」をクリックする。
- プロジェクト名の指定
新規 Java プロジェクトのウインドウが開くので,プロジェクト名を付ける(1行目)。全角文字は避ける。分かりやすい名前がよい。
- Java 設定
Java 設定はデフォルトのままでよい。「完了」をクリックする。
- 関連付けに関する確認表示が出ることがある。「パースペクティブを開く」をクリックする。
新しいパースペクティブを開く操作は次のとおり(パースペクティブとは,作業内容に合わせて画面のビューの配置をまとめた表示形式のこと)。- 「ウインドウ」→「パースペクティブ」→「パースペクティブを開く」→「その他」と操作する。
- Java パースペクティブの選択
Java EE パースペクティブを開くので,「Java EE(デフォルト)」を選び,「OK」をクリックする。Java EE をインストールしていないときは,「Java(デフォルト)」を選ぶ。
- Java パースペクティブが開いたことの確認
- 「ウインドウ」→「パースペクティブ」→「パースペクティブを開く」→「その他」と操作する。
パッケージとクラスの作成
パッケージ名は hoge.hoge.com のようにドメイン名の形で付ける習慣があることに注意する。このページでは,次の場合で説明する。
- パッケージ名: hoge.hoge.com
- 作成するクラスのクラス名: HelloWorld
- (プロジェクト・エクスプローラが開いていなければ)プロジェクト・エクスプローラを開く
「ウインドウ」→「ビューの表示」→「プロジェクト・エクスプローラ」と操作する。
パッケージやクラスの作成は,プロジェクト・エクスプローラで行う。
- パッケージを新規作成するプロジェクトの選択
プロジェクト・エクスプローラ内にプロジェクト一覧が表示されている。プロジェクト名を選んで右クリックする。
- クラスの新規作成の開始
「新規」→「クラス」と操作する。
「新規」を選んだとき「クラス」が現れないことがある。そのときは,「新規」→「その他」→「Java」→「クラス」と操作する。 - Java パッケージ名とクラス名の指定
Java パッケージ名とクラス名を入力するウインドウが開くので,設定を行う。
- 「パッケージ(package)」には,パッケージ名を書く。ここでは「hoge.hoge.com」と書く。ドメイン名の形で書くことになっているので注意する。
- 「名前」にクラス名を書く。ここでは HelloWorld と書く。
- 「作成するメソッド・スタブの選択」にある public static void main(String[] args) にチェックする。main メソッドを持ったクラスを作るためである。
クラス定義
前準備として,パッケージ hoge.hoge.com とクラス HelloWorld を新規作成済みであること(手順は上で説明)。
- クラスファイル一覧の表示
プロジェクト・エクスプローラで,プロジェクト名の下の「Java リソース; src」または「src」の下を展開すると,パッケージ名 hoge.hoge.com の下にクラスファイル一覧が出る。
- 定義したいクラスのファイルを開く
HelloWorld クラスを定義するので,パッケージ名の下のクラスファイル一覧から「HelloWorld.java」をクリックする。エディタが現れる。
このように,プロジェクト・エクスプローラで「クラス名.java」をクリックすると,エディタが開く。
別のクラスを追加するときは,パッケージ名を右クリックして「新規」→「クラス」と操作する。
- エディタでクラス定義を行う。
次のクラス定義をコピー&ペーストする(パッケージ名を「hoge.hoge.com」としているので,別の名前にしている場合は読み替える)。
package hoge.hoge.com; public class HelloWorld { public static void main(String[] args) { System.out.println("Hello Java World !"); } }
- ソースファイルを保存
「ファイル」→「保存」または CTRL+S で保存される。保存時にコンパイルされる。
コンパイル時のエラーや警告があれば,Eclipse 内の「問題」ビューに表示されるので確認する。
実行
- 実行したいクラスを選び,右クリック
プロジェクト・エクスプローラで,実行したいクラスの「クラス名.java」(つまり HelloWorld.java)を右クリックする。
- 「実行」→「Java アプリケーション(Java Application)」と操作する。
Alt+Shift+X を押し,続いて J を押す操作でもよい。
- Eclipse 画面の下にコンソールが立ち上がり,「Hello Java World !」と出力されるので確認する。
第6章 プラグインに関して
Eclipse に同梱されているプラグイン
Eclipse には,いくつかのプラグインが同梱されている。プラグインは「フィーチャ」と呼ばれることもある。インストールされているプラグインは,「ヘルプ」→「Eclipse IDE について」で表示される「インストール詳細」で確認できる。
代表的なものは次のとおり(Eclipse のバージョンや種類によって異なる)。
- Eclipse モデリング・フレームワーク(EMF; Eclipse Modeling Framework)
- グラフィカル・エディティング・フレームワーク(GEF; Graphical Editing Framework)
GEF プラグインの更新の手順は別ページで説明している。
- Web ツール・プラットフォーム(WTP; Web Tools Platform)
WTP は,WST(Web Standard Tools)と JST(Jakarta EE Standard Tools)の2つのサブプロジェクトからなる。JSP/HTML/XML/CSS エディタやデータツールなどの機能を持つ。
- データ・ツール・プラットフォーム(DTP; Data Tools Platform)
DTP は,データベース接続,テーブルデータの一覧表示,SQL 問い合わせの発行,データのインポートやエクスポートを行うツールとフレームワークであり,Eclipse 上からデータベースの管理・操作ができる。PostgreSQL にも対応している。
プラグインの追加
プラグインの追加は,更新マネージャで行う。手順は次のとおり。
- 「ヘルプ」→「新規ソフトウェアのインストール」と操作する。
- 「作業対象」のプルダウンメニューを確認する。
- 「すべての使用可能なサイト」を選ぶ。
- しばらく待つと,プラグインを選べるチェックボックスが開く。追加したいプラグインをチェックして続行する。
プラグインの更新
プラグインの更新は,更新マネージャで行う。手順は次のとおり。
- 「ヘルプ」→「更新の確認」と操作する。
- しばらく時間がかかる場合がある。
- 次のように表示された場合は,プラグインは最新である。
- 更新したいプラグインをクリックする。
- 「更新」をクリックする。
- あとは指示に従う。
プラグインのインストールや更新については,別ページで手順を説明している。
同梱されていないプラグインの例
同梱されていないプラグインの例として,次のものがある(正確には,Eclipse パッケージごとに違いがある)。必要に応じてインストールする。
- BIRT(Business Intelligence and Reporting Tools)
PDF,Word,Excel などでのレポート(帳票)作成支援機能や分析機能のためのフレームワークとツールである。更新マネージャの「すべての使用可能なサイト」からインストールできる。
- EclipseHTMLEditor
第7章 参考 Web ページ
ダウンロード Web ページ: https://www.eclipse.org/downloads/packages/
Eclipse IDE と Platform: https://eclipseide.org/