Processing のビルドとインストール(ソースコードを使用)(Ubuntu 上)
Processing は、Ben Fry と Casey Reas により 2001 年に開始されたプログラミング環境である。現在は Processing Foundation が開発を継続している。開発言語は Java と Kotlin であり、ビルドシステムは Gradle である。ソースコードは GitHub の processing/processing4 リポジトリで公開されている(コアライブラリは LGPL-2.1、開発環境 PDE は GPL-2.0)。
ビルドには JDK 17 が必要である。 目次
前準備
Ubuntu のシステム更新
Ubuntu で OS のシステム更新を行うときは, 端末で,次のコマンドを実行する。これは、パッケージ情報を最新の状態に保ち、インストール済みのパッケージをセキュリティアップデートやバグ修正を含めて更新するためである。
# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
# インストール済みのパッケージを包括的に更新 (依存関係も考慮)
sudo apt full-upgrade
# カーネル更新等で実際に再起動が必要な場合のみ実行を推奨
# sudo shutdown -r now
Git と JDK 17 のインストール
Processing のソースコードは Git リポジトリで配布されており、ビルドは Java で行う。そのため git と JDK 17 が必要である。インストールするには,端末で,次のコマンドを実行する。
# パッケージリストの情報を更新
sudo apt update
sudo apt -y install git openjdk-17-jdk curl unzip
ビルドツールの Gradle は、リポジトリに同梱されている Gradle ラッパー(gradlew)が自動的に取得するため、別途インストールする必要はない。
JDK 17 が使用可能であることの確認は,端末で,次のコマンドを実行する。
java -version
複数の JDK が入っている環境では、JDK 17 を明示的に指定する。端末で,次のコマンドを実行する。
export JAVA_HOME=/usr/lib/jvm/java-17-openjdk-amd64
export PATH=$JAVA_HOME/bin:$PATH
ソースコードの取得とビルド
ソースコードを取得する。サブモジュールを含めて取得するため --recursive を付ける。端末で,次のコマンドを実行する。
cd /tmp
rm -rf processing4
git clone --recursive https://github.com/processing/processing4.git
cd processing4
ビルドを行う。端末で,次のコマンドを実行する。依存ライブラリのダウンロードを伴うため、初回は時間がかかる。
./gradlew build
ビルドしたものを起動する(Processing 開発環境 PDE が起動する)。端末で,次のコマンドを実行する。
./gradlew run
配布可能な形式にまとめるときは,端末で,次のコマンドを実行する。生成物は app/build/compose/binaries に置かれる。
./gradlew package
ls app/build/compose/binaries
配布パッケージを用いたインストール
ソースコードからのビルドを行わない場合は、公式に配布されている Linux 用パッケージを使用できる。.deb パッケージのほか、展開するだけで使用できる portable 版の zip、flatpak、snap が配布されている。最新のバージョン番号とファイル名は GitHub のリリースページで確認する。
次は,64 ビット版 Intel/AMD プロセッサ(x64)向けの .deb パッケージを用いる例である。端末で,次のコマンドを実行する。
cd /tmp
curl -L -O https://github.com/processing/processing4/releases/download/processing-1434-4.5.6/processing-4.5.6-linux-x64.deb
sudo apt -y install ./processing-4.5.6-linux-x64.deb
起動は,端末で,次のコマンドを実行する。
processing