Windows で Apache Ant のインストール

概要

Apache Ant は,Java を対象としたビルドツール(コンパイルやパッケージ化などの作業を自動化する仕組み)である。ここでは,Windows 上に Apache Ant 1.10.17 を導入する手順を,前準備から動作確認まで順に説明する。

Apache Ant の作者に感謝します。

目次

関連する外部ページ

Apache Ant 公式ページ:https://ant.apache.org/

前準備

Java 25(Temurin 25 JDK) のインストール

Eclipse Temurin(Adoptium)のインストールを行い、Javaのプログラムをコンパイル・実行する環境を整える。扱う環境は、Windows搭載パソコンである。現時点(2026年6月)での最新LTS版である Java 25(Temurin 25 JDK)を推奨する。

[Windows での Java 25(Temurin 25 JDK) のインストール手順を見るには、ここをクリック]

Windows での Java 25(Temurin 25 JDK) のインストール

以下のいずれかの方法で Java 25(Temurin 25 JDK)をインストールする。JDKがインストール済みの場合、この手順は不要である。

方法 1:winget によるインストール

インストールコマンドの実行方法

管理者権限コマンドプロンプトを起動する(手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。そして、コマンド全体をコマンドプロンプトにコピー&ペーストする。

Temurin の Windows インストーラー(.msi)は、ユーザー単位ではなくマシン単位でインストールされる(1台に1つのインストール)。そのため、システム全体(全ユーザー向け)にインストールするには管理者権限が必要である。インストール完了後、コマンドプロンプトを再起動するとPATHが反映される。

REM Java 25(Temurin 25 JDK) をインストール(PATH と JAVA_HOME を更新)
winget install --id EclipseAdoptium.Temurin.25.JDK -e --silent --accept-source-agreements --accept-package-agreements --override "ADDLOCAL=FeatureMain,FeatureEnvironment,FeatureJarFileRunWith,FeatureJavaHome INSTALLDIR=\"C:\Program Files\Eclipse Adoptium\jdk-25\" /quiet"

上記の --override 内の指定の意味は次のとおりである。FeatureEnvironment はPATH環境変数の更新、FeatureJavaHomeJAVA_HOME 環境変数の更新、FeatureJarFileRunWith は .jar ファイルとJavaアプリケーションの関連付けである。INSTALLDIR はインストール先フォルダの指定である。

方法 2:インストーラーによるインストール

  1. Adoptium公式サイト(https://adoptium.net/temurin/releases/)にアクセスし、Version として「25 - LTS」、Operating System として「Windows」を選び、.msi 形式のWindows用インストーラーをダウンロードする。
  2. ダウンロードした .msi ファイルを実行し、インストールプログラムを起動する。
  3. ライセンス条項を確認し、同意できる場合はチェックを入れて次へ進む。
  4. 「Installation Scope」画面では「Install for all users of this machine」を選ぶ
  5. 「Custom Setup(カスタムセットアップ)」画面で、インストールする機能を選択する。既定では「Add to PATH(PATH環境変数への追加)」と「Associate .jar」(.jarファイルの関連付け)が有効になっている。さらに、ツリー内でバツ印(×)が付いている「Set JAVA_HOME variable(JAVA_HOME環境変数の更新)」をクリックして有効に変更することを推奨する。これらを有効にしないと、コマンドプロンプトから java コマンドを実行できなかったり、開発ツールがJDKを見つけられなかったりする。
  6. 「次へ (Next)」をクリックし、続いて「インストール (Install)」をクリックしてインストールを開始する。完了後「Finish」で閉じる。

インストールの確認

コマンドプロンプトで以下を実行する。

java --version

バージョン番号(例:openjdk 25.x.x)が表示されればインストール成功である。「'java' は、内部コマンドまたは外部コマンドとして認識されていません。」と表示される場合は、インストールが正常に完了していないか、PATHが反映されていない(コマンドプロンプトを再起動して再度確認する)。

あわせて、コンパイラと JAVA_HOME も確認しておくとよい。

javac --version
echo %JAVA_HOME%

ダウンロードとインストール

  1. ウェブページを開く。

    https://ant.apache.org/

  2. 「Download」の下の「Binary Distributions」をクリックする。
  3. Current Release of Ant」のところの .zip 形式ファイル(apache-ant-1.10.17-bin.zip)を選ぶ。
  4. ダウンロードが始まる。
  5. ダウンロードした .zip ファイルを展開(解凍)する。

    展開(解凍)の結果,apache-ant-1.10.17 というディレクトリができる。

    Windows での展開(解凍)に便利な 7-Zip: 別ページ »で説明
  6. c:\tools」というディレクトリを作る。

    Windows でコマンドプロンプトを開き,次を実行する。

    mkdir c:\tools
    
  7. apache-ant-1.10.17c:\tools の下にコピーする。
  8. システム環境変数 ANT_HOME を設定する。

    システム環境変数 ANT_HOME を c:\tools\apache-ant-1.10.17 に設定する(ANT_HOME は,Ant のインストール先を指す環境変数である)。

  9. システム環境変数 PATH に次を追加する。

    c:\tools\apache-ant-1.10.17\bin を追加する。

  10. ant にパスが通っていることを確認する。

    新しく Windows のコマンドプロンプトを開き,次のコマンドを実行する。

    where ant