Electron のインストール(Windows 上)

概要

Electron は、HTML,CSS,JavaScript といった Web の技術でデスクトップアプリケーションを作るためのフレームワークである。内部に Chromium(Web ページの表示を担当)と Node.js(ファイル操作などのシステム側の処理を担当)を組み込んでおり、Windows,macOS,Linux で動作するアプリケーションを同じソースコードから作成できる。

このページでは、Windows 上に Electron を導入し、サンプルアプリケーションを動かして動作を確認するまでの手順を説明する。

ユースケース:Web の技術を用いてデスクトップアプリケーションを開発したい場合。

動作条件:Electron の Windows 版は Windows 10 以降を対象とし、ia32(x86),x64,arm64 向けのバイナリが提供されている。

目次

関連する外部ページ

サイト内の関連情報

1. 前準備

Node.js のインストール

Electron はアプリケーションの管理に npm(Node.js に同梱されるパッケージ管理ツール)を用いるため、先に Node.js を導入する。公式ドキュメントでは LTS 版(長期サポート版)の利用が推奨されている。2026年7月時点の LTS 版は v24.18.0 である。

インストール後、コマンドプロンプトで次を実行し、バージョン番号が表示されることを確認する。

node -v
npm -v

Git のインストール(Windows 上) [クリックして展開]

管理者権限コマンドプロンプトを起動する (手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。

管理者権限は,winget の --scope machine オプションでシステム全体にインストールするために必要となる。次のコマンドを実行する。

REM Git をシステム領域にインストール
winget install --scope machine --id Git.Git -e --silent --disable-interactivity --force --accept-source-agreements --accept-package-agreements --override "/VERYSILENT /NORESTART /NOCANCEL /SP- /CLOSEAPPLICATIONS /RESTARTAPPLICATIONS /COMPONENTS=""icons,ext\reg\shellhere,assoc,assoc_sh"" /o:PathOption=Cmd /o:CRLFOption=CRLFCommitAsIs /o:BashTerminalOption=MinTTY /o:DefaultBranchOption=main /o:EditorOption=VIM /o:SSHOption=OpenSSH /o:UseCredentialManager=Enabled /o:PerformanceTweaksFSCache=Enabled /o:EnableSymlinks=Disabled /o:EnableFSMonitor=Disabled"

2. Electron のインストール

Electron のインストールは,公式のインストール手順 https://www.electronjs.org/docs/latest/tutorial/installation に記載の手順に従う。公式では、アプリケーションのプロジェクト内に開発用の依存パッケージ(devDependencies)としてインストールする方法が推奨されている。システム全体へのインストール(-g オプションによるグローバルインストール)は推奨されていない。

  1. Windows でコマンドプロンプトを起動する(この章の作業に管理者権限は不要)
  2. プロジェクト用のディレクトリを作り,npm のパッケージとして初期化する
    mkdir c:\electron
    cd c:\electron
    rmdir /s /q electron-sample
    mkdir electron-sample
    cd c:\electron\electron-sample
    npm init -y
    
  3. Electron のインストール
    npm install --save-dev electron
    
  4. Electron のバージョンの確認
    npx electron --version
    
    バージョン番号が表示されれば OK.2026年7月時点の安定版は 43.2.0 である。本ページの図とは違うバージョンが表示されることがある.

3. サンプルアプリケーションの実行

Electron 公式が公開している最小構成のサンプルアプリケーションを動かし、動作を確認する。このリポジトリは electron-quick-start という名前であったが、現在は minimal-repro に名前が変更されている。

  1. サンプルアプリケーションのダウンロード

    ダウンロードに,gitを用いる.

    mkdir c:\electron
    cd c:\electron
    rmdir /s /q minimal-repro
    git clone https://github.com/electron/minimal-repro
    
  2. サンプルアプリケーションのインストールと実行

    npm install で必要なパッケージ(Electron 本体を含む)を用意し,npm start で起動する.

    cd c:\electron\minimal-repro
    npm install
    npm start
    

    新しく画面が開くので確認する

    開いた画面には,使用中の Chromium,Node.js,Electron のバージョン番号が表示される。画面を閉じるとアプリケーションは終了する。