MKLML, MKL-DNN 0.14 のインストール(Windows 上)
Windows での,MKLML, MKL-DNN 0.14 のインストール手順を説明する.
前準備
Build Tools for Visual Studio 2022 (ビルドツール for Visual Studio 2022)または Visual Studio 2022 のインストール(Windows 上)
【インストールの判断】 Build Tools for Visual Studio は,開発ツールセットである. Visual Studio は統合開発環境であり,いくつかの種類があり,Build Tools for Visual Studioの機能を含むか連携して使用するものである.インストールは以下の基準で判断してください:
- Build Tools for Visual Studio の機能のみが必要な場合
- Visual Studio の機能が必要である,あるいは,よく分からない場合
Visual Studio 2022 をインストールする際に,「C++ によるデスクトップ開発」を選択することで, Build Tools for Visual Studio 2022 の機能も一緒にインストールされる.
不明な点がある場合は,Visual Studio 全体をインストール を行う方が良い.
Build Tools for Visual Studio 2022 のインストール(Windows 上)
- Windows で,コマンドプロンプトを管理者として実行
コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明
次のコマンドを実行
次のコマンドは,Build Tools for Visual Studio 2022と VC2015 再配布可能パッケージをインストールするものである.
- Build Tools for Visual Studio 2022 での C++ によるデスクトップ開発,CLI,ATL,MFC のインストール(Windows 上)
- Visual Studio Installer の起動
起動方法: スタートメニューの「Visual Studio Installer」を選ぶ.
- Visual Studio Build Tools 2022 で「変更」を選ぶ.
- 「C++ によるデスクトップ開発」をクリック.そして,画面右側の「インストール」の詳細で「v143 ビルドツール用 C++/CLI サポート(最新)」,「ATL」,「MFC」をチェックする.その後,「変更」をクリック.
- Visual Studio Installer の起動
Visual Studio のインストール(Windows 上)
- Windows で,コマンドプロンプトを管理者として実行
コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明
次のコマンドを実行
次のコマンドは,Visual Studio Community 2022と VC2015 再配布可能パッケージをインストールするものである.
- Visual Studio での C++ によるデスクトップ開発,CLI のインストール(Windows 上)
- Visual Studio Installer の起動
起動方法: スタートメニューの「Visual Studio Installer」を選ぶ.
- Visual Studio Community 2022 で「変更」を選ぶ.
- 「C++ によるデスクトップ開発」をチェック.そして,画面右側の「インストール」の詳細で「v143 ビルドツール用 C++/CLI サポート(最新)」をチェックする.その後,「インストール」をクリック.
- Visual Studio Installer の起動
Git,CMake,7-Zip のインストール(Windows 上)
Gitは,分散型のバージョン管理システム. CMakeは,クロスプラットフォームのビルドシステム生成ツール. 7-Zipは,ファイル圧縮・展開(解凍)ツール.
【手順】
- Windows で,コマンドプロンプトを管理者として実行
コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明
次のコマンドを実行
次のコマンドは,GitとCMakeと7-Zipをインストールし,Gitと7-Zipにパスを通すものである.
次のコマンドでインストールされるGitは 「git for Windows」と呼ばれるものであり, Git,MinGW などから構成されている.
winget install --scope machine Git.Git powershell -command "$oldpath = [System.Environment]::GetEnvironmentVariable(\"Path\", \"Machine\"); $oldpath += \";c:\Program Files\Git\cmd\"; [System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"Path\", $oldpath, \"Machine\")" winget install --scope machine Kitware.CMake powershell -command "$oldpath = [System.Environment]::GetEnvironmentVariable(\"Path\", \"Machine\"); $oldpath += \";c:\Program Files\CMake\bin\"; [System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"Path\", $oldpath, \"Machine\")" winget install --scope machine 7zip.7zip powershell -command "$oldpath = [System.Environment]::GetEnvironmentVariable(\"Path\", \"Machine\"); $oldpath += \";c:\Program Files\7-Zip\"; [System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"Path\", $oldpath, \"Machine\")"
【関連する外部ページ】
- Git の公式ページ: https://git-scm.com/
- CMake の公式ダウンロードページ: https://cmake.org/download/
- 7-Zip の公式ページ: https://7-zip.opensource.jp/
【関連項目】 Git バージョン管理システム, Git の利用, CMake ビルドシステム生成ツール, CMake の使用方法, 7-Zip
MKLML, MKL-DNN 0.14 のインストール(Windows 上)
次のウェブページで Microsoft CNTK が指定しているバージョンをインストールする.
https://docs.microsoft.com/en-us/cognitive-toolkit/Setup-CNTK-on-Windows
設定の要点
ダウンロードとインストールの手順
- CNTK のウェブページを開く
https://docs.microsoft.com/en-us/cognitive-toolkit/Setup-CNTK-on-Windows
- 「MKL」の「Setup MKL-DNN on Windows」をクリック
- ダウンロードしたいので,「Download and unpack the MKL binary」のところにあるリンクをクリック.
- ダウンロードが始まる.
- ダウンロードした .zip ファイルを展開(解凍)する
- 次のディレクトリにファイルを置く
C:\mklml_win_2018.0.3.20180406
- Windows のシステム環境変数 Path に C:\mklml_win_2018.0.3.20180406\lib を追加することにより,パスを通す.
コマンドプロンプトを管理者として実行: 別ページ »で説明
次のコマンドを実行
powershell -command "$oldpath = [System.Environment]::GetEnvironmentVariable(\"Path\", \"Machine\"); $oldpath += \";C:\mklml_win_2018.0.3.20180406\lib\"; [System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"Path\", $oldpath, \"Machine\")"
- Windows の システム環境変数 MKL_PATH に,c:\local\mklml-mkldnn-0.14 を設定
powershell -command "[System.Environment]::SetEnvironmentVariable(\"MKL_PATH\", \"C:\mklml_win_2018.0.3.20180406\", \""Machine\")"
MKL-DNN のソースコードのビルドの方法
ビルドの必要がある場合には,次の手順を参考にビルドを行うこと.
- 先ほど開いたページで,「Download and unpack the MKL-DNN sources from」のところにあるリンクをクリック.
- ダウンロードが始まる.
- ダウンロードした .zip ファイルを展開(解凍)する
- 次のディレクトリにファイルを置く
C:\local\src\mkl-dnn-0.14
- Visual Studio の x64 Native Tools コマンドプロンプトを管理者として実行.
起動は,Windows のメニューで「Visual Studio 20..」の下の「x64 Native Tools コマンドプロンプト (x64 Native Tools Command Prompt)」を選ぶ.「x64」は,64ビット版の意味である.
- いま見ていたマイクロソフトの Web ページの記載により・次のように操作(操作の一部は cmake を使うように変更)
cd c:\local\src\mkl-dnn-0.14 set MKLROOT=c:\local\mklml-mkldnn-0.14 cd cmake cmake -G "Visual Studio 16 2019" -T host=x64 ..
cmake --build . --config RELEASE
cmake --build . --config Release --target install
終了の確認(エラーメッセージが出ていないことを確認)