プロジェクト管理ソフトウェア Redmine のインストールと設定(Windows 上)
【概要】
Redmine は,Ruby on Rails で作られたプロジェクト管理ソフトウェアである.次の機能がある.
- チケットによる課題・作業の管理
- 各種成果物(ソースコード,仕様書ファイルなど)の管理(リポジトリの閲覧)
- wiki, フォーラムに相当する機能
- メールによる通知
- 議事録等の文書の管理
このページでは,Windows でのインストール手順と設定を説明する.対象とするバージョンは,2026年時点の最新の安定版である Redmine 7.0 である.データベースには,設定が簡単な SQLite 3 を用いる.
SQLite 3 は,公式ドキュメントで多人数での運用には向かないとされている.試用や学習には適するが,本格的な運用では PostgreSQL や MySQL を用いる.
【目次】
- 1. 前準備
- 2. Redmine のダウンロードと展開
- 3. データベース接続の設定
- 4. 依存パッケージのインストールとデータベースの初期化
- 5. Redmine の起動と動作確認
- 6. 管理者アカウントの設定
【関連する外部ページ】
- Redmine 公式ページ(英語): https://www.redmine.org/
- Redmine のダウンロードページ: https://www.redmine.org/projects/redmine/wiki/Download
- Redmine のインストール手順(公式): https://www.redmine.org/projects/redmine/wiki/RedmineInstall
- Redmine.JP(日本語の情報サイト): https://redmine.jp/
- RubyInstaller for Windows: https://rubyinstaller.org/
【サイト内の関連情報】
- Windows用ソフトウェアインストールガイド: https://www.kkaneko.jp/tools/win/index.html
- Subversion のインストール: subversion.html
- Ruby(RubyInstaller)のインストール: ruby.html
1. 前準備
前もって決めておく事項
- Redmine を展開するディレクトリ: C:\redmine-7.0.0
- データベース・アダプタ: sqlite3
- データベースファイル名: db/redmine.sqlite3
前もってインストールしておくべきソフトウェア
- Ruby
Redmine 7.0 は Ruby 3.2, 3.3, 3.4, 4.0 に対応している.公式ドキュメントでは Ruby 4.0.4 以降が推奨されている.Windows では RubyInstaller の Ruby+Devkit 4.0.x(x64)を使ってインストールする.Devkit 付きのインストーラは,ネイティブ拡張を含む gem のビルドに必要な MSYS2 の開発ツールを同時に導入する.
Rails などのライブラリは,第4章の
bundle installでまとめて導入されるため,個別にインストールする必要はない. - Subversion(省略可)
Redmine からソースコードのリポジトリを閲覧する場合に必要である.インストールしたコマンドにパスを通しておく.インストール手順は別ページで説明.
2. Redmine のダウンロードと展開
- Redmine のダウンロードページを開く
- 最新の安定版(redmine-7.0.0.zip)をクリックしてダウンロードする
- 展開(解凍)する
展開すると C:\redmine-7.0.0 のようなディレクトリができる.
3. データベース接続の設定
- config\database.yml を作る
C:\redmine-7.0.0\config\database.yml.example を複製し,ファイル名を database.yml に変更する.
- データベース・アダプタとデータベースファイル名を設定する
SQLite 3 を使うときの設定例は次の通りである.
production: adapter: sqlite3 database: db/redmine.sqlite3 development: adapter: sqlite3 database: db/redmine_development.sqlite3 test: adapter: sqlite3 database: db/redmine_test.sqlite3PostgreSQL や MySQL を使いたい場合は,同封の database.yml.example や公式のインストール手順(https://www.redmine.org/projects/redmine/wiki/RedmineInstall)を参照する.
4. 依存パッケージのインストールとデータベースの初期化
管理者権限でコマンドプロンプトを起動する
(手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。
- Redmine のディレクトリに移動
cd /d C:\redmine-7.0.0 - 依存パッケージのインストール
Redmine は Bundler で必要な gem を管理する.次のコマンドを実行する.エラーメッセージが出ないことを確認すること.
bundle config set --local without "development test" bundle install - セッション暗号化用の鍵の生成
Rails がセッション情報を格納する cookie の改ざんを防ぐための鍵を生成する.
bundle exec rake generate_secret_token - テーブル定義(データベースのマイグレーション)
Windows では,環境変数 RAILS_ENV の設定を別のコマンドとして実行する.
set RAILS_ENV=production bundle exec rake db:migrate - テーブル定義の結果の確認
エラーメッセージが出ていないこと.
- 初期データの投入
チケットの種類や役割などの既定のデータを登録する.環境変数 REDMINE_LANG に ja を設定すると,日本語の初期データが読み込まれる.
set RAILS_ENV=production set REDMINE_LANG=ja bundle exec rake redmine:load_default_data - 初期データの投入の結果の確認
エラーメッセージが出ていないこと.
5. Redmine の起動と動作確認
管理者権限でコマンドプロンプトを起動する
(手順:Windowsキーまたはスタートメニュー → cmd と入力 → 右クリック → 「管理者として実行」)。
- Redmine サーバの起動
次のコマンドで,動作確認用の Web サーバ(Puma)が起動する.
cd /d C:\redmine-7.0.0 bundle exec rails server -e production - サーバの起動メッセージを確認する
- Web ブラウザからアクセス
http://localhost:3000/
- ID: 「admin」,パスワード: 「admin」でログインする
6. 管理者アカウントの設定
- 画面右上の「個人設定」(My account)をクリックする
- 管理者のパスワードの変更
「パスワード変更」(Change password)をクリックし,初期パスワード admin を変更する.
- 表示言語の設定
言語(Language)を「日本語」に設定し,保存すると,表示が日本語になる.
- その他の設定は「管理」メニューの「設定」で行う