Blender で Wavefront OBJ 形式,STL 形式ファイルのインポート,エクスポート

概要】 本記事では、オープンソースの3Dコンピュータグラフィックス・アニメーションソフトウェアである Blender を使用して、Wavefront OBJ形式 (.obj) および STL形式 (.stl) のファイルをインポート・エクスポートする手順について解説します。Blenderは、立体の編集、レンダリング、ライトやカメラの設定など、多岐にわたる3D制作機能を提供します。この記事の手順に従うことで、これらの一般的な3Dモデル形式のデータをBlenderで扱うことが可能になります。

blender が使えるファイル形式は多数ある.このページでは,下記の2つのファイル形式のインポート,エクスポート手順について説明する.

目次

  1. 前準備
  2. 補足説明
  3. Blender での 3D モデルファイルのエクスポート手順
  4. Blender での 3D モデルファイルのインポート手順

サイト内の関連ページ

関連する外部ページ

前準備

本記事の手順を実行するには、Blenderがインストールされている必要があります。インストールについては、上記の【サイト内の関連ページ】をご参照ください。

また、本記事ではBlenderのメニューが日本語化されていることを前提として説明を進めます。必要に応じて事前にメニューの日本語化を行ってください。

補足説明

Wavefront OBJ 形式と STL 形式の主な違い

用途に応じて適切なフォーマットを選択することが重要です。

エクスポート時の主な設定可能項目

エクスポート(Blender内の3Dモデルデータを外部ファイルとして書き出すこと)時には、以下の設定が重要です。

スケールと座標系

テクスチャと材質の設定(OBJ 形式のみ)

エクスポート範囲

Blender での 3D モデルファイルのエクスポート手順

準備: エクスポートするオブジェクトの選択

エクスポートしたいオブジェクトを選択状態にします。シーン内のすべてのオブジェクトをエクスポートする場合は、「A」キーを押すか、メニューから「選択 (Select)」>「すべて (All)」を選び、全選択します。(Blender 2.7ではメニューから「選択 (Select)」>「すべて選択/選択解除 (Select/Deselect All)」)

Wavefront OBJ 形式 (.obj) でのエクスポート

  1. メニューから「ファイル (File)」>「エクスポート (Export)」>「Wavefront (.obj)」を選択します。
  2. 表示される画面で、3D モデルの保存先ディレクトリとファイル名を指定します。
  3. 必要に応じて画面右側のエクスポート設定(スケール、座標系、マテリアル出力など)を調整します。(詳細は「補足説明」を参照)
  4. OBJ をエクスポート (Export OBJ)」ボタンをクリックして保存します。(ボタン名はバージョンにより若干異なる場合があります)

STL 形式 (.stl) でのエクスポート

  1. メニューから「ファイル (File)」>「エクスポート (Export)」>「STL (.stl)」を選択します。
  2. 表示される画面で、3D モデルの保存先ディレクトリとファイル名を指定します。
  3. 必要に応じて画面右側のエクスポート設定(スケール、座標系など)を調整します。
  4. STL をエクスポート (Export STL)」ボタンをクリックして保存します。(Blender 4では「エクスポートSTL」と表示される場合もあります)

Blender での 3D モデルファイルのインポート手順

Wavefront OBJ 形式 (.obj) のインポート

  1. メニューから「ファイル (File)」>「インポート (Import)」>「Wavefront (.obj)」を選択します。(Blender 4では、最近使用したファイルの下にインポートオプションが表示される場合もあります)
  2. 読み込みたい OBJ ファイルを選択します。
  3. 必要に応じて画面右側のインポート設定を調整します。
  4. OBJ をインポート (Import OBJ)」ボタンをクリックして読み込みを実行します。

STL 形式 (.stl) のインポート

  1. メニューから「ファイル (File)」>「インポート (Import)」>「STL (.stl)」を選択します。
  2. 読み込みたい STL ファイルを選択します。
  3. 必要に応じて画面右側のインポート設定を調整します。
  4. STL をインポート (Import STL)」ボタンをクリックして読み込みを実行します。