Blenderの種々の操作と設定

概要】Blenderの3Dビューポートは主要な編集画面であり、Tabキーで切り替えられるオブジェクトモードと編集モードがある。基本となる操作は移動(g)、回転(r)、拡大縮小(s)であり、x、y、zキーと組み合わせて特定軸に沿った操作ができる。その他、シェーディング、メッシュ細分化、オブジェクトの結合・分離、押し出し、ループカット、アンドゥ・リドゥ、日本語化設定などの基本的な機能がある。

目次

  1. 前準備
  2. 画面構成
  3. 元に戻す(アンドゥ)、やり直す(リドゥ)
  4. ファイル保存
  5. オブジェクトの種類
  6. オブジェクトモードと編集モード
  7. オブジェクトモードと編集モードの切り替え
  8. 選択、全選択、選択対象の切り替え、投げ縄選択、ボックス選択
  9. 配置、変形(移動、回転、拡大縮小)、座標系の切り替え
  10. カーソルの移動、立体の追加(新規作成)、複製、削除
  11. オブジェクトの結合、分離
  12. 3Dビューのビューの操作
  13. カメラ視野(カメラビュー)
  14. メッシュ細分化
  15. レンダリング
  16. 設定

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前準備

Blenderのインストール

Blenderのインストール

メニューの日本語化を行っておいた方が使いやすい。Blender 4では日本語化の操作方法が一部変更されているが、基本的な手順は「編集→環境設定→インターフェース→翻訳」から設定できる。

画面構成

Blenderの画面構成

既定(デフォルト)では、メニュー3Dビューポート(3D空間を表示・操作するための主要画面、モデル編集用の主要表示領域)、タイムラインアウトライナー(シーン内のすべてのオブジェクトを階層表示するパネル)、プロパティ(選択オブジェクトの詳細設定パネル)の5画面が表示される。これらは、配置、表示・非表示の調整が可能である。

3Dビューポートの構成要素

3Dビューポートには、立体、カメラ、ライト、ヘッダ(メニュー)、サイドバー、ナビゲーションコントロール、インタラクティブナビゲーションが表示される。

サイドバーの表示・非表示

サイドバーの表示、非表示は、マウス操作でできる。nキーでも操作可能である。

サイドバーを開いた状態

元に戻す(アンドゥ)、やり直す(リドゥ)

元に戻す(アンドゥ:直前の操作を取り消す機能)、やり直す(リドゥ:取り消した操作を再実行する機能)は、メニューで実行できる。

アンドゥ・リドゥのメニュー

ショートカット

ファイル保存

ファイル保存は、画面上部の「ファイル (File)」→「保存 (Save As...)」で実行できる。ファイル名は英語で保存する方が扱いやすい。

ファイル保存メニュー

オブジェクトの種類

既定(デフォルト)では、3Dビューポートに、立体、カメラ、ライト(ランプ)が表示される。

デフォルトのオブジェクト配置

オブジェクトモードと編集モード

編集モード表示

編集モードでは、頂点、辺、面のどれかが選択される。

オブジェクトモードと編集モードの切り替え

モード切り替えは、メニューで実行できる。オブジェクトモード編集モードなど。Tabキーでも切り替え可能である。

ショートカット:Tabキー

モード切り替えメニュー

選択、全選択、選択対象の切り替え、投げ縄選択、ボックス選択

ショートカット

配置、変形(移動、回転、拡大縮小)、座標系の切り替え

ショートカット

r」キーを1回だけ押すと、視点を基準として回転する。

視点基準の回転

r」キーを2回押すと、3軸の回転が可能になる。

3軸回転モード

カーソルの移動、立体の追加(新規作成)、複製、削除

ショートカット

オブジェクトの結合、分離

ショートカット

3Dビューのビューの操作

ショートカット

カメラ視野(カメラビュー)

メッシュ細分化

メッシュ細分化は、以下の操作で実行できる。

5以上のレベルも、同様の操作で実行できる。

レンダリング

レンダリング(3Dシーンから高品質な2D画像を生成する処理)では、光が当たっているか当たっていないかなどの計算が行われる。

使用しているBlenderファイル: intro.blend

ショートカット

設定

メニュー等の日本語化

  1. Edit(編集)メニューで、「Preferences(プリファレンス)」を選ぶ。Blender 4では「編集→環境設定」となっている。
    環境設定メニュー
  2. Interface(インターフェイス)」をクリック。
    インターフェイス設定
  3. Translation(翻訳)」を展開。Blender 4ではインターフェイスが若干変更されているが、「インターフェイス」セクション内に「翻訳」の項目がある。
    翻訳設定
  4. Languageのメニューで言語を選ぶ。日本語を選択する場合は「Japanese (日本語)」を選択する。
    言語選択
  5. Tooltips(ツールチップ)」、「New Data(新規データ)」、「Interface(インターフェイス)」をチェック。これらのオプションはBlender 4でも同様に存在するが、配置が若干異なる場合がある。
    翻訳オプション

標準アドオンのインストール

  1. Edit(編集)メニューで、「Preferences(プリファレンス)」を選ぶ。Blender 4では「編集→環境設定」となっている。
    環境設定メニュー
  2. Add-ons(アドオン)」をクリック。
    アドオン設定
  3. 必要なアドオンをチェックする。Blender 4ではアドオンの検索機能が強化されており、上部の検索ボックスを活用するとよい。
    アドオン一覧

オブジェクトサイズの単位の設定

オブジェクトサイズの単位の設定を行い、長さの単位を変更したいときの手順を示す。

  1. オブジェクトサイズの単位の設定は、プロパティウインドウの「シーンプロパティ」で行う。
    シーンプロパティ
  2. 単位を展開する。
    単位設定
  3. 長さのところで、単位を変えることができる。
    長さ単位の変更
  4. 確認のため、3Dビューポートで、立体を選択し、nキーを押すなどで、サイドバーを開く。
    サイドバーの表示
  5. オブジェクトの寸法の表示が、「2000 mm」のように、先ほど設定した単位に変わるので確認する。
    単位変更の確認

キーボードにテンキーがないときの設定

  1. Edit(編集)メニューで、「Preferences(プリファレンス)」を選ぶ。
    環境設定メニュー
  2. 入力 (Input)」をクリック。
    入力設定
  3. テンキーを模倣 (Emulate Numpad)」をチェック。
    テンキー模倣設定

視野の回転に関する設定

既定(デフォルト)では、視野の回転は、原点まわりで行われるのを、選択されたオブジェクトの中心周りで行うように変更する。

  1. Edit(編集)メニューで、「Preferences(プリファレンス)」を選ぶ。
    環境設定メニュー
  2. 視点の操作」をクリック。
    視点の操作設定
  3. 選択部分を中心に回転 (Rotate Around Selection)」をチェック。
    選択部分を中心に回転設定