Blender のインストール(Ubuntu 上)(Blenderサイトから最新版をダウンロード)

Blenderは,3次元コンピュータグラフィックス・アニメーションソフトウェア. 3次元モデルの編集,レンダリング,光源やカメラ等を設定しての3次元コンピュータグラフィックス・アニメーション作成機能がある.

* Windows でのインストールについては別ページで説明

目次

  1. Blender のインストール
  2. Blenderに Wavefront OBJ形式ファイルをインポート
  3. Blender の Python コンソール (Blender Python console)
  4. メニュー等の日本語化

関連する外部ページ

キーワード:Blender, Wavefront OBJ, インポート

Blender のインストール(Blenderサイトから最新版をダウンロード)

Ubuntu の apt リポジトリにも blender パッケージがあるが,Ubuntu のリリース時点のバージョンで固定されることが多い. Blender の公式サイトが配布する Linux 用アーカイブ(tar.xz 形式)は,展開するだけで最新版を実行できる.

2026年8月時点の最新版は Blender 5.2 LTS(2026年7月14日リリース,2028年7月までサポート)である. より長く実績のある版を使いたい場合は Blender 4.5 LTS(2027年7月までサポート)も配布されている. バージョン番号は更新されるため,実際にダウンロードしたファイル名に読み替えて操作する.

  1. 更新可能な全パッケージの更新
    # パッケージリストの情報を更新
    sudo apt update
    sudo apt -y upgrade
    
  2. Blender の Web ページを開く

    https://www.blender.org/download/

  3. Download Blender」の下にあるプラットフォーム選択で「Linux x64」を選び,ダウンロードを開始する

    * 拡張子が「.tar.xz」のファイル(例:blender-5.2.0-linux-x64.tar.xz)がダウンロードされる.

    * ダウンロードしたファイルは分かりやすいディレクトリに置く.あとで展開(解凍)する.

  4. Blender の実行に必要なライブラリのインストール
    # パッケージリストの情報を更新
    sudo apt update
    sudo apt -y install libxi6 libxxf86vm1 libxfixes3 libxrender1 libgl1 libglx-mesa0 libsm6 libxkbcommon0 libegl1
    
  5. 展開(解凍)

    * 「<先ほどダウンロードしたディレクトリ>」とファイル名は,実際のものに読み替える.

    cd /tmp
    tar -xJf <先ほどダウンロードしたディレクトリ>/blender-5.2.0-linux-x64.tar.xz
    
  6. /opt への配置と,コマンド名 blender の設定

    展開してできたディレクトリを /opt に移動し,/usr/local/bin にシンボリックリンクを作ることで, どのディレクトリからでも「blender」で起動できるようになる.

    sudo rm -rf /opt/blender
    sudo mv /tmp/blender-5.2.0-linux-x64 /opt/blender
    sudo ln -sf /opt/blender/blender /usr/local/bin/blender
    
  7. インストール結果の確認

    バージョン番号が表示されれば,インストールは成功している.

    blender --version
    
起動時に OpenGL 関連のエラーが出て止まる場合

Blender 4.5 以降は OpenGL 4.3 以上,または Vulkan 1.2 以上に対応した GPU とドライバを必要とする. 仮想マシンや古い GPU で条件を満たさない場合は,ソフトウェアレンダリングで起動する次のコマンドを使う.

/opt/blender/blender --debug-gpu-force-workarounds

それでも起動しない場合は,Mesa のソフトウェア実装を明示的に使う.

LIBGL_ALWAYS_SOFTWARE=1 blender

Blenderに Wavefront OBJ形式ファイルをインポート

<前準備>

説明のため Wavefront OBJ形式ファイル, Wavefront MTL形式ファイルを使う. この資料で使用している Wavefront OBJ形式ファイル, Wavefront MTL形式ファイルは,次からダウンロードできる

Wavefront OBJ 形式ファイルとは 3次元コンピュータグラフィックスのファイル形式.頂点座標やポリゴンなどの情報が書かれているファイル.

Wavefront MTL 形式ファイルとは マテリアル(材質)の情報が書かれているファイル.OBJ ファイルから参照されるため,OBJ ファイルと同じディレクトリに置く.

インポート手順
  1. Blender を起動
    blender
    
  2. Blender が起動するので確認
  3. 起動直後に表示されるスプラッシュ画面は,その外側を左クリックすると消える.
  4. 中央にある立方体のオブジェクト(灰色のもの)を消したい.中央にある立方体のオブジェクトを左クリックして選択し,「X キー」を押す

    * Blender 2.8 以降では,オブジェクトの選択は左クリックである.

  5. X キーを押すと確認メニューが出るので,「Delete(削除)」を左クリック
  6. Wavefront obj ファイルをインポートしたい. メニューで「File(ファイル)」,「Import(インポート)」と操作し「Wavefront (.obj)」を選択
  7. インポートしたいファイルをダブルクリック (ここでは sample.obj を選んでダブルクリックしている)
    次の2つのファイルをダウンロードして使っている.

    * インポートしたオブジェクトが画面に見えないときは,オブジェクトを選択した状態で テンキーの「.(ピリオド)」を押すか,メニューで「View(ビュー)」,「Frame Selected(選択物を表示)」と操作すると, オブジェクト全体が画面に収まるように視点が調整される. マウスホイールの操作でもズームイン・ズームアウトができる.

Blender の Python コンソール (Blender Python console)

Blender でのワークスペースの切り替え

Blender Python コンソール (Blender Python console) で Python スクリプトを実行してみる

  1. Blender を起動
    blender
    
  2. Blender のワークスペースを「Scripting(スクリプト)」に変える

    画面上部に並んでいるタブから「Scripting」を左クリックする.

  3. Python コンソールが開くので確認する

    このコンソールでは,Blender に組み込まれた Python が動作する. Blender の機能は bpy モジュールを通して操作でき,コンソールでは bpy があらかじめ読み込まれている.

  4. 試しにBlender オブジェクトの一覧表示を行ってみる.

    コンソール画面で次を実行

    for i in bpy.data.objects:
        print(i.name)
    

    Blender オブジェクトが確認できる(起動直後の初期シーンでは Camera, Cube, Light の 3つ)

メニュー等の日本語化

  1. Edit(編集)」メニューで, 「Preferences(プリファレンス)」を選ぶ.
  2. 左側の一覧で「Interface(インターフェイス)」を左クリックする.
  3. Translation(翻訳)」のチェックボックスをオンにする.
  4. Language(言語)」で「Japanese (日本語)」を選ぶ.
  5. Interface(インターフェイス)」, 「Tooltips(ツールチップ)」のチェックボックスをオンにする.

    *New Data(新規データ)」をオンにすると,新規作成するオブジェクトの名前も日本語になる. Python スクリプトから名前でオブジェクトを指定する場合に不都合が生じることがあるため,オフのままにしておく.

  6. 設定を保存する.

    Blender 2.8 以降では設定は自動保存される.自動保存を無効にしている場合は, プリファレンス画面左下のメニューで「Save Preferences(プリファレンスを保存)」を左クリックする.